日本のアニメ映画って、ほんと傑作が多いです。
そして不思議なほど心の奥底まで感動させてもらえる作品って、ほとんどアニメ映画。
僕がただアニメが好きっていうのもあるのかもしれませんが、なぜだかアニメのほうが感動レベルが高いんですよね。
そんな傑作の日本のおすすめなアニメ映画を紹介していきます。
単発作品がほどんとですが、ちょっとそうでないのもあり
ネタバレなしです。
【15位】HELLO WORLD(ハローワールド)
2027年京都。堅書 直実(かたがき なおみ)は平凡な高校生活を送っていた。そんなある日10年後から来たという未来の自分が現れる。未来の自分に将来恋人になる一行 瑠璃(いちぎょう るり)を救ってほしいと頼まれた直実は、言う通りに行動するのだが。
キャラクターが3DCGで作られてて違和感があって見るのを避けてたんですが、観てみたら面白かった!
なんといっても映画中盤あたりからのストーリー展開に、びっくりさせられましたね。
なんの予備知識もなしに観てほしいアニメ映画です。
ラストも意外な展開で考察したくなる作品になっています。
考察がはかどるSF作品が好きな人は必見のアニメ映画ですね。
【14位】劇場版総集編メイドインアビス前編と後編
「アビス」という謎の巨大な大穴があり、多くの探窟家たちが挑戦し続けている。リコはある日最深部からの母の手紙を受け取る。そこには「奈落の底で待つ」と書かれていた。リコはアビスで出会った謎のロボット「レグ」とともにアビスへ挑むことになる。
大穴「アビス」の世界観がものすごく魅力的。
あとかわいいキャラクターなのに、けっこうエグい描写があるなどのギャップもあって興味を引き付けるんですね。
未知の空間、未知の生物、階層ごとにまったく変わる世界などなど、すばらしく魅了される描写が続くとこがいいです。
元々はWEBコミックでTVアニメ化され、総集編として前編・後編で映画化されたんですね。
総集編だと、いろいろ省略されて面白さが減ってしまってるんじゃって思われるかもしれません。
しかし、総集編なんですが非常によくまとまっていて、元がTVアニメで総集編なんだということを感じさせない高い完成度になっています。
できたらTVアニメを全話観たほうがいいですが、そこまで時間かけたくないという人は総集編の劇場版前編・後編を見るだけでもOKですよ。
「メイド・イン・アビス」の魅力を十分に知ることができます。
【13位】雲のように風のように
舞台は中世の中国。新皇帝が即位して中国全土から妃を募集することになる。田舎に住む銀河は「3食昼寝付き」に興味があって妃がどんなものかも知らずに応募。合格して都に行き妃になるための勉強をする。だが、反乱が始まっていた。
酒見賢一の小説「後宮小説」が原作のアニメ。
映画館で公開されたのではなく、テレビの特番みたいなので放映されました。
主人公銀河が都に行き、同じ部屋となった者たちとなんやかんやある学園ものとしても楽しめるし、歴史もの好きな人にも面白いアニメになってます。
ラストシーンの切なさもいいんですよね。
1990年に放映されたんですが、2021年になってブルーレイ化されるなど、今でも人気の高い作品です。
【12位】機動警察パトレイバー the Movie
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ある日、篠原重工の天才プログラマー帆場暎一が飛び降り亡くなった。その後、各地でレイバーが暴走しはじめる。原因を探る特車二課第2小隊の隊員たちは、堤防建設のために作られた施設「方舟」に原因があると突き止めるのだが。
押井守監督。
パトレイバー劇場版の1作目は、特車二課第2小隊の隊員たちが活躍します。
TVアニメ版のパトレイバーが好きだった人にも楽しめる作りになってますね。
雰囲気は重厚ですが、そこまで哲学っぽい描写はなくエンタメしてて面白いですよ。
公開されたのは1989年。
1989年は、パソコンはまだまだ発展途上段階だった時期。
そんな時代にOSについて、ここまで描いているところがさすがだなって思います。
【11位】機動警察パトレイバー2 the Movie
横浜ベイブリッジで、突然爆破事故が起こる。騒然とする日本。そんななか、この1つの爆破事件をきっかけに、さまざまな思惑がめぐらされ政府は混乱へと向かっていくのだった。悪化する状況のなか、後藤はある策略をめぐらしていたのだった。
パトレイバーといえば泉野明ら特車二課第2小隊の隊員たちがメインキャスト。
しかし「機動警察パトレイバー 2 the Movie」の主人公は特車二課第2小隊の隊長である、おっさんの後藤喜一。
後藤隊長はのんびりしてるように見えて、かなりの切れ者で独自のルートを持っており、いろいろ策略をめぐらすんですね。
ただのおっさんに見える後藤隊長が主人公ってところが、これまた押井守監督らしくって渋くていいんです。
などなど、相変わらずの押井節が効いていて、非常に面白いです。
一番の見どころは、東京に外国の戦闘機が飛来する状況に対応する警察内部のシーン。
このシーンはしびれます。
【10位】イノセンス
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草薙素子が行方不明となった公安9課で働くバトー。アンドロイドが暴走し所有者を惨殺する事件が発生し捜査を開始する。捜査が進むなか、ある企業に疑いが生じる。その企業の疑わしい施設に潜入するバトーだったのだが。
押井守監督の攻殻機動隊シリーズの2作目ですね。
今度は草薙素子の相棒みたいな人物だったバトーが主人公になっています。
「ゴーストインザシェル」と同じく、作風は重厚な雰囲気。
聖書などの引用がやたらと多く難解な印象を受けますが、その雰囲気だけを楽しめばOKだと思います。
「イノセンス」の面白さは、クライマックスでのあの人物の登場。
もうものすごくかっこいいんですよね。
押井守監督には、ぜひ攻殻機動隊シリーズで3作目作ってほしいなって思うんですが、まったく音沙汰ないので制作されないのでしょう。残念。
【9位】ゴーストインザシェル
ほとんどの人間が身体の一部をサイボーグ化している未来。公安9課で働く草薙素子は、脳核を除くすべてをサイボーグ化していた。難事件を捜査するなか、ハッカー「人形使い」が容疑者として浮かびあがる。そんななか、自身の身体が機械化された素子は自分の存在を疑い始めていた。
面白いほうの押井守監督作品の傑作。
ハリウッドの実写版がありますが、押井守監督のアニメ映画のほうですね。
ハードボイルドで哲学風な作風が好きな人には、たまらないアニメ映画です。
コメディ要素はまったくないですね。
重厚なSF映画好きな人で、まだ観てない人はぜひチェックしてほしい映画です。
クライマックスの、あの「戦車」と草薙素子の戦闘シーンは渋さ爆発という感じで、たまらなく見応えありますよ!
【8位】風の谷のナウシカ
地球は汚染され、わずかに残された人類が住める場所も限られていた。風の谷に住むナウシカは、この世界に出現した「腐海」に興味を持っていた。そんななかトルメキア王国の者たちが風の谷に現れ戦争に参加することを強制してきたのだが。
ジブリの宮崎駿監督作品として世界的に有名なアニメ映画。
古い作品ではあるけれど、今観てもすごく面白いと思います。
ジブリは知ってるけど「風の谷のナウシカ」は、まだ観たことないっていう人は、ぜひ視聴してみてください。
「風の谷のナウシカ」の世界観に魅了されますよ。
日本のアニメ映画の傑作をあげるなら、ジブリ作品は外せないわけですが、1つどれかランキングに入れるなら「風の谷のナウシカ」ですね。
宮崎駿監督自らが描いた漫画のほうも読みごたえあって面白いです。
【7位】言の葉の庭
孝雄は学校をさぼりがちな高校生。靴職人になることを本気で目指していた。孝雄は学校をさぼるときで雨の日は新宿御苑で過ごすことにしていた。そんなある日、新宿御苑に雪野が現れる。しだいに2人は話すようになっていった。お互いのことを知り仲良くなっていったのだが。
新宿御苑の風景や雨の描写が、とってもきれいな短編映画。
新海誠監督の「君の名は。」の1つ前の映画ですね。
シリアスな空気感はありますが、全編通してとても情緒的に美しく描かれていて魅了されます。
明るく楽しい雰囲気ではないんですね。
ただただ孝雄と雪野の移りゆく関係性を、しっとりとした雨降る光景のなか味わうことができる名作となっています。
新海誠監督の「君の名は。」「天気の子」だけ観たことあるという人は多いと思いますが、「言の葉の庭」もオススメです。
明るく気楽に観れる映画がいいという人以外は、楽しめる作品でしょう。
【6位】竜とそばかすの姫
子どものころに母を亡くしたすずは、ずっと落ち込んだままであった。大好きだった歌も歌えなくなっていた。高校生になったすずは、親友のヒロちゃんから仮想世界「U」のことを教えてもらう。恐る恐る「U」に登録したすず。すずは「U」のなかなら歌えることが分かり喜びを感じるのだった。しかし、そんな「U」の世界に変化が訪れる。
「サマーウォーズ」などで有名な細田守監督の2021年の作品。
正直前作の「未来のミライ」が観る人を選ぶような実験的な作風だったために、「竜とそばかすの姫」がどうなるのか不安な部分はありました。
しかし実際観てみると、すごく良かったです!
ストーリーは、ちょっと都合よすぎじゃないのかな?と思う部分はあります。
ですが、なんといっても中村佳穂の歌声と音楽が素晴らしくて感動できました。
映画館で上映しているうちに観ておきたいアニメ映画ですね。
とくにIMAXでの鑑賞がオススメです!
【5位】天気の子
帆高は家出して東京にやってきた。ライターの須賀 圭介の事務所で働くことができるようになる。東京は異常気象で雨が続き人々は晴れを望んでいた。そんなとき帆高は陽菜と出会い、彼女は祈ると晴れにできる能力があることを知る。だがその能力の代償として陽菜にある現象が起こり始める。帆高は、陽菜を救うために困難を乗り越えようとする。
「君の名は。」の次回作として大きな期待と注目を集めた新海誠監督の「天気の子」
見事に大ヒットとなり、何回も劇場で見る人もいましたね。
エンタメしていながら、ラストでの帆高の選択はいろいろと話題になりました。
ただの娯楽映画で終わらせない新海誠監督の作り出したストーリーが見応えありますよ。
次回作制作中とのことですが、2020年2021年のこの大変動が起こった世の中で、いったいどのような作品を完成させるのか、すごく興味があります。
【4位】君の名は。
帆高は家出して東京にやってきた。ライターの須賀 圭介の事務所で働くことができるようになる。東京は異常気象で雨が続き人々は晴れを望んでいた。そんなとき帆高は陽菜と出会い、彼女は祈る かってきていた。そして瀧は、ある衝撃的な事実に気がつく。
新海誠監督の地位を不動のものとした大ヒット作。
RADWIMPSの曲も大人気となりましたね。
などがあって、ほんと面白かった。
娯楽大作として歴史に残るアニメ映画だと思います。
【3位】この世界の片隅に
戦争末期、すずに縁談の話が舞い込む。周作と結婚し家族となった人々と共に過ごすことになったすず。貧しいなかでも工夫して暮らす日々が続いていた。そんななか戦争は激化し広島の呉も空襲され、すずも巻き込まれることになる。
片渕須直監督の名作アニメ映画。
戦争を描いた映画ではあるけれど、激しい戦闘シーンが描かれるわけではなく映画冒頭は、ものすごくのんびりとした雰囲気から始まります。
どこか懐かしい、ゆったりとした空気感。
僕は、なぜだか「この世界の片隅に」の後半よりも、こののんびりとした前半部分で泣けてきました。
現代の生活のなかで忘れてしまったものが、「この世界の片隅に」の前半にあるような、そんな印象を受けたので涙が出てきてしまったのかもしれません。
刻々と迫ってくる戦争の影響が、ある意味リアルで怖かったですね。
【2位】聲の形
聴覚障害のある硝子は、小学生のとき将也にひどいイジメを受けていた。高校生となった将也は周囲から孤立していた。自分の過去の行いを後悔していた将也は橋から飛び降りることにした。しかし、その前に硝子に会いに行くことにしたのだった。
京都アニメーションの山田尚子監督の名作です。
硝子と将也2人の関係を繊細に丁寧に描いているところが見どころですね。
クライマックスでの硝子のある行動からのストーリー展開は、号泣必死。
「聲の形」を観終わると、なんだか優しい気持ちになれるんじゃないかと思います。
原作漫画では、さらに深いところまで描かれているので、山田尚子監督の「聲の形」観て感動した人は大今良時の原作漫画もオススメですよ。
【1位】リズと青い鳥
卒業が迫る吹奏楽部員の希美とみぞれ。2人は、それぞれソロパートを担当することになった。ソロ演奏の掛け合いのパートがうまくいかない日々が続くなか、少しずつ2人のすれ違いが表面化してくる。そんななか、みぞれはあるきっかけをつかみ、今までと違う演奏をしたのだが…。
もう「リズと青い鳥」は傑作としか言いようがないアニメ映画。
山田尚子監督の天才・才能がいかんなく発揮された、ものすごい名作です!
「響け!ユーフォニアム」というシリーズのスピンオフ作品ですね。
希美とみぞれという2人の吹奏楽部員にフォーカスした物語になっています。
楽曲「リズと青い鳥」をめぐる希美とみぞれの2人の心象風景が、限界まで濃密に細やかに描かれていて圧巻ですよ。
同じ山田尚子監督の「聲の形」よりも、さらに映像表現が進化しています。
アニメーションは、ここまでの表現ができるのかと驚かされる映画でもありますね。
【まとめ】
ということで日本のアニメ映画傑作選でした!
けっこう内容が濃い作品が多いので、時間があるときにでも集中して見てくださいね。
新たに感動した傑作アニメ映画を観たら、この記事に追加していきたいと思います。
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