1970年にフェスティバルエクスプレスというイベントがありました。
列車にミュージシャンたちを乗せて各地で演奏するという、かなり贅沢なイベントです。
昔は、こういうことができたみたいですね。
列車に乗って移動するミュージシャンたちが思い思いに演奏したり歌ったりしていて、ほんと楽しそうにしているのが良かったです。
「フェスティバルエクスプレス」は、出演しているミュージシャンのファンの方々にとって、ものすごく貴重な映像のオンパレードなんだそうです。
ジャニス・ジョプリンやグレイトフルデッドが好きな人は「フェスティバルエクスプレス」は、かなり面白いと思います。
それでは「フェスティバルエクスプレス」をレビューしていくので視聴するかどうか参考にしてください。
「映画フェスティバル・エクスプレス」は、こういう人におすすめ
- 1970年代の音楽が好きな人
- フェスティバルエクスプレスに出演しているミュージシャンのファンの人
- いろんな音楽を聴きたい人
あらすじ
1970年カナダをミュージシャンたちが乗り込んだ列車で横断しつつ、各地でライブをするというフェスティバルが行われた。入場させろと騒ぐ若者たちの騒動がありつつもフェスティバルは成し遂げられた。このフェスティバルのフィルムが発見され、貴重な映像でドキュメンタリー映画化されたのだ。
出演ミュージシャン
ジャニス・ジョプリン
ザ・バンド
グレイトフル・デッド
フライング・ブリトー・ブラザーズ
シャ・ナ・ナ
バディ・ガイ
マッシュマッカーン
など。
感想・評価
なるべくネタバレなし
出演ミュージシャンが好きな人にはたまらないツアードキュメンタリー
ザ・バンドやジャニス・ジョプリン、グレイトフルデッドなどなど、有名なミュージシャンたちが集まったフェスティバルを観ることができるわけですからファンにはたまらないでしょう。
ライブ風景だけでなく列車の中での様子がたっぷり入っていたので、ドキュメンタリー映画「フェスティバルエクスプレス」は、かなりお得な作品ですよね。
列車のなかでミュージシャンたちが思い思いに歌ったり演奏したりしている様子を観ることができるなんて、貴重な体験ではないでしょうか。
ザ・バンドが観れて良かった
個人的にはザ・バンドのライブを観ることができてうれしかったです。
リヴォン・ヘルムが歌いながらドラムを叩くシーンは、かっこいいですね。
ザ・バンドのメンバーは、全員いろいろな楽器が演奏できるのだそうで、ミュージシャンからもリスペクトされていたみたいです。
フェスティバルエクスプレスでは、ザ・バンドのライブはほとんどが夜でした。
たぶんザ・バンドは70年代も人気バンドでフェスの出演バンドのなかで、いつも登場が最後のほうだったのかな。
ザ・バンドのライブ映像は少なめで、グレイトフルデッドとジャニス・ジョプリンのライブ映像が多かったです。
70年代だからこそできた
列車を借り切って、途中で列車を降りつつ各地でライブをするなんで、2018年の今はなかなかできないのではないでしょうか。
70年代、いろんなことがゆるくて自由な気風があった時代だからこそできたフェスティバルだったのでしょう。
2018年の今の時代に同じような数日間列車にミュージシャンたちを乗せて移動するっていうことも難しそうですよね。
今だとキャンプができる音楽フェスっていうのがありますが、そういうのが今の時代もっとも自由感のあるフェスかなと思います。
貧しかったり世界情勢が不安定だったり70年代は大変な時代だったのでしょうけれど、2018年の今の時代よりは自由な気風があったのでしょう。
昔と比べると今は窮屈な社会になっているのかもしれません。
野外ライブはあるべきという風潮があった
そういえば昔って音楽で金を取るのは良くないという一部の風潮がたしかありましたよね。
70年代って野外フェスは無料が多かったのでしょうか。
ライブをやってレコードを売って稼ぐみたいなビジネスモデルだったのかも。
今はライブで稼ぐというビジネスモデルのほうが主流になっていますよね。
「フェスティバルエクスプレス」では、市長までが有料で開催している野外ライブに若者を入場させるように主催者に言ってきたりなんてことがあったそうです。
主催者は若者たちを入れるように言ってきた市長に、とんでもない方法で応えたそうです。
70年代ならではなのかも(笑)
主催者が市長にどういうことをしたのかは「フェスティバルエクスプレス」を観てください。
けっこうびっくりすると思います。
今、こういうことをするとちょっとしたニュースになってしまうでしょう。
70年代ってむちゃくちゃな時代だったのでしょうか
アメリカではフリーとかで、とにかく自由であることや、なんでもいいから体制に反対するというムーブメントのようなものがあったのでしょう。
ドキュメンタリーのなかでも、ライブ会場に入れろと抗議する若者と警官が争っていました。
若者たちが集まって抗議しているのは、本当にライブを見たいというわけではなく、ダメと言われたことに反抗することが目的とフェスの主催者が言っていました。
たしかにそうなんだろうななんて思います。
自由な気風があるのはいいけれど、せっかくの音楽フェスなのに会場の外で騒ぎがおきていてはやりにくいですよね。
まとめ
昔は、フェスティバルエクスプレスのようなイベントを開催できるような時代の雰囲気があったのかななんて思いました。
出演しているミュージシャンたちのほとんどは、今観ても古臭くなくてみんなかっこ良かったです。
ただシャナナは、かっこいいというかある意味すごかったです。
この時代に流行していたのかな〜っていうふうなバンドでした。
やっぱりザ・バンドのライブ風景は、一番かっこ良かったですね。
ガース・ハドソンが、研究者みたいな難しい表情でキーボード弾いてるのが印象に残っています。
それでは、ロックやフォーク好きな人は「フェスティバルエクスプレス」観て楽しんでください!
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