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実話映画ドキュメンタリー「美術館を手玉にとった男」感想 興味深い奇妙な男が面白い

ドキュメンタリー映画

(※本ページはプロモーションが含まれています)

「美術館を手玉にとった男」って面白いのかな。

という人のためにAmazonプライムビデオで「美術館を手玉にとった男」を観たブログ管理人シエン(@tetete437)が感想を書いています。

この「美術館を手玉にとった男」の感想記事を読んでいただくと、自分の趣味に合うのか面白いのかが分かりますよ。

ですので、つまらない映画を観て時間を損したってことにはなりません。

ひとこと感想&評価(5点満点)

「美術館を手玉にとった男」おすすめの人
  • 美術・絵画に興味がある人
  • ドキュメンタリーが好きな人
  • 「事実は小説よりも奇なり」という話しが好みの人

ドキュメンタリー苦手な人や、面白がれる気分じゃない人にはオススメしません。

それではドキュメンタリー映画「美術館を手玉にとった男」のあらすじ、キャスト、ネタバレなし感想をどうぞ!

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あらすじ


美術館を手玉にとった男(Amazonプライムビデオへ)

贋作を描き、贋作(偽物)あることを隠して美術館に寄贈(ただであげる)ことを30年繰り返していた男がいた。

男の名はマーク・ランディス。

1人の人物が寄贈された絵画が贋作であることに気付きマーク・ランディスのことを調べるようになる。

贋作を美術館に寄贈していたことが発覚したのだが、マーク・ランディスは以前と変わらず贋作を制作し続けていた。

あることがきっかけでマーク・ランディスは世間で注目されるようになり、驚きの展開となるのだった。

監督・キャスト

監督サム・カルマンなど

マーク・ランディス(本人出演)
贋作制作者。あらゆるジャンルの絵を本物そっくりに模写できる才能がある。

感想(ネタバレなし)

ドキュメンタリー後半、驚きの展開になるんですが、そのことは書かないようにしています。

すごい奇妙な男マーク・ランディスのなんだか憎めないドキュメンタリー(実話)

模写をする人

「美術館を手玉にとった男」パッケージ画像を見ると映画みたいですが、ドキュメンタリーですね。

一瞬モキュメンタリー(ドキュメンタリー風に見せたフィクション)かと思ったんですが、どうやら実話みたいです。

どこらへんが奇妙な男なのかというと、

  • 贋作を制作(むっちゃクオリティが高い)
  • 出来上がった贋作を美術館に寄贈(タダであげる)
  • 男は美術館から一切金銭をもらっていない

というところが奇妙なんです。

なぜかというと普通は贋作を制作する目的は、美術館とかをダマして金銭を受け取ることだからですね。

ところがマーク・ランディスは精巧な贋作を制作して、その贋作をタダで美術館にあげてしまうんです。

ドキュメンタリーのなかで、美術館に寄贈する明確な理由はマーク・ランディスの口からは述べられることはなかったですね。

なんとも不思議な話です。

美術館の人は怒りまくりかというと、そうでもなかった

美術館をダマして偽物をあげて、さらに展示してもらうって、これは美術館の人相当怒りそうだな~って思ったんですがドキュメンタリー観た限りそうでもない。

そりゃもちろん騙されたんですから怒りはしたと思うんですが、犯人のマーク・ランディスに対して怒りまくるっていう状態じゃないように見えるんですね。

なんかもう「困った人だな…。」みたいな対応。

なぜそうなってるかっていうとマーク・ランディスという男、どこか憎めないんですよね。

  • マーク・ランディス本人、いたって大人しい人で物腰柔らか
  • 儲けようとしたわけではない。すごく純粋。
  • あとメンタルクリニックに通っている

といった要素があるので美術館の人たち、みんな呆れはするものの「まあ、もういいよ。」って感じになっちゃうんでしょう。

贋作(偽物)であることを隠して美術館に寄贈する(タダであげる)不思議さ

美術館の学芸員

なぜ贋作(偽物)を美術館に寄贈するのか。

奇妙な男マーク・ランディスがすごいのは贋作ということがばれた後でも、まだ贋作を制作し続けていたこと。

その贋作制作へ傾ける情熱が高すぎなんです。

普通は贋作と発覚したら制作を止めますよね。

ところがマーク・ランディスは、なかなか贋作制作を止めなかったみたいです。

その理由は明かされることがないというか、ドキュメンタリー観終わってもよく分かりません。

シンプルに贋作を作ることがマーク・ランディスの生きがいになってたってことのように思えます。

慈善活動に熱心なんだけど、そのやり方がおかしい

マーク・ランディスやたらと慈善活動に熱心なんだそう。

でもその慈善活動の仕方がおかしい(笑)

やはり精神的にどこかズレてしまった人なのかもしれません。

「彼の行動そのものがアートのようだ」というセリフに納得。

ギャラリー

芸術(アート)って、なにも絵画だけではありません。

ときにはある人物の行動もアートだなんて言われることありますよね。

なんかこう「あの人の行動は、こういうことを批判しているのだ。」みたいなやつ。

精巧な贋作(偽物)を寄贈し展示された絵を観る

こういう行為、なんだかアートな感じしませんか?

芸術か美術に関心がある人は、彼の行動から深い洞察を得そう

深読みすると、オリジナルなんてないことの批評に思えてくる

マーク・ランディス本人はドキュメンタリーのなかで「オリジナルなんてない。みんな誰かの真似をしているんだ。」というようなことを言っています。

これたしかにそうなんですよね。

膨大な情報があり、その情報を世界のどこにいても瞬時に知ることができる。

そんな世界で「これは、まったくのゼロから考えた正真正銘のオリジナルな作品だ。」なんて言えません。

たとえなにも見ずに絵を描いたとしても、なにかの影響は受けているわけです。

たとえ贋作であっても、そのことを知らず美術館に展示されていれば、みんな「すごい」とか「素晴らしい絵だ」とか言って称賛することは容易に考えられますよね。

ではオリジナルとはなんなのか?絵画の価値とはなんなのか?

そんなことを考えさせられてしまうのが、奇妙な男マーク・ランディスの行為なんです。

まあマーク・ランディス本人は贋作作って、それが美術館に飾られて人々に観てもらえることそのものがただ楽しくて仕方がなかっただけっていう可能性のほうが大きいですが。

これがもし、芸術・絵画に対するアート的で意図的な行動でありメンタルクリニックに通っていることも偽装だとするなら、マーク・ランディスは相当頭のいい人物となりそう。

あらゆるジャンルの絵を模倣する才能はすごい。他の仕事で稼げそうな男。

いろんなジャンルの絵

ドキュメンタリー観ていただけると分かるんですが、マーク・ランディス絵うまいんですね。

多くの美術館をダマせるほどの腕前があります。

あらゆるジャンルの絵がうまい

そしてただ絵がうまいだけでなく、けっこういろんなジャンルの絵も高いレベルで描くことができているということに驚きました。

水彩みたいな絵からマンガのような絵まで美術館をダマせるようなレベルで描くことができているんです。

もうこんな才能あるなら贋作制作なんかしてないで、他の仕事できそうなぐらい。

ドキュメンタリーでも、たくさんの人に贋作じゃなくて自分のオリジナルの絵を描いたらいいのにと、やたらと言われています(笑)

美術館をダマしているのに逮捕されない不思議

お金

不思議なのはマーク・ランディスの動機だけではありません。

マーク・ランディス、とくに逮捕されることなく日常生活を送っているんですね。

FBIも登場するんですが、どうやらマーク・ランディスは美術館をダマしてるんだけど金銭を一切受け取っていないので逮捕されないそうなんです。

だからマーク・ランディス普通に生活してるんですね。

アメリカの法律では金銭を受け取っていなければ、たとえ美術館をダマしたという事実があったとしても逮捕はされないみたい。

美術館側がマーク・ランディスに対して、なにか要求するっていうことはドキュメンタリーでは出てきません。

美術館側としては、もうマーク・ランディスには関わりたくないってことなのかも。

そういうことが感じられる人物のエピソードがありますしね。

ダマしてる現場とか、それ通報ものだよね?というシーンをそのまま撮影してるドキュメンタリー制作陣がすごい

カメラ

あとドキュメンタリー制作してる人たちが、これまた面白い。

映像にスタッフが登場してなにか話すわけじゃないんですが、どう考えても「それ、今美術館スタッフをダマしてる現場撮影してるよね?」っていうシーンが冒頭にあるんですね。

どういう場面かというと、マーク・ランディスがある作品の贋作を美術館に持ち込んでい寄贈しているところ。

「これ、どうやって美術館側に断って撮影してるんだろ?」

と不思議になるシーンです(笑)

それとも、このシーンは再現ドラマってことなのかな。

なんかそうじゃない雰囲気なんですよね。

他にも、こうした「マーク・ランディスの犯行現場」が撮影されてます。

「犯行」ではないのかな?逮捕されてませんからね。

ドキュメンタリー制作側としては、あくまで中立の立場で撮影するということでマーク・ランディスがなにをしてようが、ただ撮影するのみってことなのかも。

これ日本だと視聴者が「けしからん!」って言ってきそう…なんてことを思いました。

ドキュメンタリー後半、ある展開になるのが驚き

驚く人

ドキュメンタリー後半、マーク・ランディスについてある展開になります。

ああやっぱりこうするのかという気持ち半分、こういうことができるなんてさすがアメリカという気持ち半分。

いくら逮捕できないとはいえ、ああいう形のことができるってとこが面白いですね。

そしてこの展開になったとき、みんなマーク・ランディスに好意的なのが、なんか納得。

マーク・ランディス憎めない人なんです。

もしドヤってたり、これはアートなんだとか主張してたらこんなにみんなマーク・ランディスに好意的ではなかったと思います。

「美術館を手玉にとった男」ネタバレなし感想まとめ

ということでドキュメンタリー「美術館を手玉にとった男」の感想でした。

まとめると、

  • すごい奇妙な男マーク・ランディスのなんだか憎めないドキュメンタリー(実話)
  • 贋作(偽物)であることを隠して美術館に寄贈する(タダであげる)不思議さ
  • 「彼の行動そのものがアートのようだ」というセリフに納得。
  • あらゆるジャンルの絵を模倣する才能はすごい。他の仕事で稼げそうな男。
  • 美術館をダマしているのに逮捕されない不思議
  • ダマしてる現場とか、それ通報ものだよね?というシーンをそのまま撮影してるドキュメンタリー制作陣がすごい
  • ドキュメンタリー後半、ある展開になるのが驚き

といったところです。

絵画など美術に関心がある人は、マーク・ランディスの行為になにかしら意味を見出して考察できそうなドキュメンタリーですね。

ドキュメンタリー後半、ある展開になるその展開を用意した人もマーク・ランディスの行為に、なにかアート的な興味を持ったんでしょう。

マーク・ランディスのその後が気になりますが、どうやら自分のHPでオリジナルの絵を販売してるみたいです。

マーク・ランディスのHPはこちら
http://marklandisoriginal.com/

オリジナルの絵とか見れたりしますよ。

美術館を手玉にとった男を見る方法

美術館を手玉にとった男を見る方法があります。

もちろん違法な視聴方法ではなく、ちゃんと正しく安全安心に視聴することが可能。

以下のサブスク動画配信サービスで観れますよ(2020年4月26日時点)

(配信状況が変わっていることがあります。最新の情報は各サービスにてご確認ください。)

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