映画「アスファルト」たまにはこういう派手さのない静かな映画を観るのもいいですね。
男女3組の交流を描く群像劇になっています。
感動大作映画というわけではありません。ちょっと楽しい気分になれる映画です。
等身大の登場人物たちの悩みとか喜び、そんな人生模様を見ることができます。
落ち込んだりしたときに映画「アスファルト」を観ると「さあ、明日からもがんばっていこうかな」って思えますよ。
それでは映画「アスファルト」の感想や評価をレビューしていくので見るかどうか参考にしてください。
「アスファルト」は、こういう人におすすめ
群像劇の映画が好き
人生の日常を切り取ったようなストーリーが好み
フランス映画をよく観ている人
あらすじ(だいたいのストーリー)
「アスファルト」の内容はこんな感じです。
車イスの男スタンコヴィッチと看護師の女。
母親がいないことが多い家庭の少年シャルリと年をとり落ちぶれた女優ジャンヌ。
宇宙飛行士の男ジョン・マッケンジーと年配の女性マダム・ハミダ。
3組の男女の群像劇が古い団地で繰り広げられる。
監督・キャスト(登場人物)
監督
サミュエル・ベンシェトリ
役名(俳優)
スタンコヴィッチ(ギュスタヴ・ケルヴェン)
団地のエレベーター入れ替えに1人だけ反対した。その後とある事情でこっそりエレベーターを使うようになる。
看護師(ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ)
団地の近辺にある病院の看護師。夜勤の休憩のときにスタンコヴィッチと会うようになる。
シャルリ(ジュール・ベンシェトリ)
隣の部屋に引っ越してきた女性ジャンヌに興味を持つようになる。
ジャンヌ・メイヤー(イザベル・ユペール)
女優。昔ほど役者としての仕事をすることはなくなり落ちこんでいる。隣の少年と交流するようになる。
ジョン・マッケンジー(マイケル・ピット)
宇宙飛行士。NASAの手違いにより団地に来ることになってしまった。
マダム・ハミダ(タサディット・マンディ)
宇宙飛行士のジョンが迷い込んだ部屋の住人。ジョンを息子のようにかわいがるようになる。
感想・評価
なるべくネタバレなし
評価 ★★★★★★★☆☆☆ 7/10
ちょっとコメディ風なヒューマンドラマ群像劇
団地を舞台にして3組の男女の群像劇か繰り広げられます。
コメディ要素はちょっと味付け程度にあるぐらいです。
宇宙飛行士の登場シーンはコメディじゃないと成り立たないですね。
よりリアルなヒューマンドラマというよりは、軽妙なノリで軽やかなヒューマンドラマが展開されるフランス映画です。
ほっこりと心があたたかくなる映画
最初はどういうふうに物語が展開されるのか、まったくわかりませんでした。
ストーリーが進むうちに、それぞれの群像劇がどういうふうに進むのか楽しくなってきます。
3組の男女の交流が進むうちに、心が温かくなってくる物語となっていきます。
アクションエンタメ大作とか泣ける系感動映画を見慣れていると、「アスファルト」のような軽やかに楽しめる映画が新鮮に思えます。
それぞれの登場人物たちが愛おしくなる
登場人物に悪人はいなくて、みんな普通の人です。
それぞれに悩みがあってなんとかしたいとは思っています。
そんなそれぞれの悩みをもつ男女3組が交流を重ねることで、ちょっと幸せになります。
すごい感動するっていうストーリーではなくて、観ているとじんわりと心に響いてくるものがある映画ですね。
登場人物たちは普通の人々で、ちょっとした嘘をつくこともあれば、強がりつつもどこか弱いところもあることが分かってきます。
ヒーローでもなんでもないそんな等身大の普通の人々の様子が、とても愛おしく感じられます。
群像劇のそれぞれの交流模様がいい
団地で進む群像劇のストーリーは男女3組。
年齢はバラバラです。
群像劇の3組のストーリーのいいところをちょっと紹介しておきます。
車イスのスタンコヴィッチと看護師
始めに登場するのはスタンコヴィッチという中年男性。
ただ1人団地のエレベーター交換費用を出すことに反対した人物です。
しかしあることが原因で車イスとなりエレベーターを使わざるをえなくなりまさす。
エレベーターを使わないことを条件に費用を出さなかったスタンコヴィッチは、夜中にこっそりとエレベーターを使い外出して食料を確保しに行きます。
スタンコヴィッチは病院にあるジャンクフードみたいなのを売ってる自販機で食料を確保。
その病院で夜勤の休憩中の女性の看護師と出会います。
スタンコヴィッチは看護師のことが気になり、ある嘘をついて休憩中の看護師に会いに来るようになるんてわすね。
そして2人の関係が少しずつ変わっていきます。
落ちぶれた女優ジャンヌと隣の少年シャルリ
もう若くはない落ちぶれた女優ジャンヌは動かないエレベーターや部屋のなかに鍵を忘れたりして困っているところを、隣に住む少年シャルリに助けられます。
シャルリに助けられたことがきっかけになり2人は映画の話などで交流が始まります。
ジャンヌ役のイザベル・ユペールは、たしかに若くはないんだけれど気品があってすごい美人です。
そんな美人の中年女性と透明感のある少年の交流が重ねられて、なんとなくお互い意識し始める様子があったりしてドキドキしました。
宇宙飛行士のジョン・マッケンジーとマダム・ハミダ
映画前半で団地のシーンから、いきなり宇宙空間のシーンになります。
なんだこの宇宙のシーンは?と不思議だったのですが、ちゃんと後のストーリーにつながるようになってます。
宇宙にいたジョン・マッケンジーがなぜか団地に迷いこんできてマダム・ハミダの部屋に上がり込んできます。
そしていろいろあって2人は仲良くなっていきます。
マダム・ハミダが青年ジョン・マッケンジーを息子のように接するところに心がほっこりしました。
ラストは切なかったです。
映画「アスファルト」の感想まとめ
ということで映画「アスファルト」の感想でした。
まとめると、
- ちょっとコメディ要素もあるヒューマンドラマ群像劇
- 登場人物たちが愛おしくなり心が温まる映画
- ラストは切ない
といったところです。
たまにはこういう大かがりなしかけとかCGなどの特殊交効果のない、静かでじんわりとした良さがある映画を観るのもいいと思います。
それでは映画「アスファルト」観ることにした人は楽しんでください!
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※2018年10月24日時点での動画配信情報です。配信終了、配信状況が変更されている場合がございます。最新の配信状況については各サービス公式サイト・アプリにてご確認ください。
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