「わたしは、ダニエル・ブレイク」面白いのかな?
という人のためにAmazonプライムビデオで「わたしは、ダニエル・ブレイク」を観たブログ管理人シエン(@tetete437)が感想を書いています。
この「わたしは、ダニエル・ブレイク」の感想記事を見ていただくと、自分の趣味に合うのか面白いのかが分かりますよ。
ですので、「わたしは、ダニエル・ブレイク」を観るかどうかこの記事を参考にしていただければ、つまらない映画を観て時間を損したってことにはなりません。
ひとこと感想&評価(5点満点)
淡々とした映画は苦手な人や、社会派な映画は観ない人にはオススメしません。
それでは「わたしは、ダニエル・ブレイク」の予告編動画・あらすじ、監督・キャスト、ネタバレなしの感想をどうぞ!
予告編動画・あらすじ
大工のダニエル・ブレイクは心臓病となり医者から働くことを止められていた。
病気で働けないため、政府の給付金を利用しようとするのだが、わずらわしい手順やオンライン申請しなければならないなどで、なかなかうまく給付金の手続きが進まない。
そんななかシングルマザーのケイティと出会いダニエルはケイティの家の修理などするようになるのだっだが。
監督・キャスト
監督ケン・ローチ
ダニエル・ブレイク(デイヴ・ジョーンズ)
心臓病で働けなくなった大工。給付金を受け取ろうとするが、なかなかうまくいかない。
ケイティ・モーガン(ヘイリー・スクワイアーズ)
シングルマザー。役所でダニエルと出会い助けてもらうようになる。
わたしは、ダニエル・ブレイクネタバレなし感想
ストーリーには、あまり触れないようにレビューしています。
国の制度と運用に物申す映画っぽい
Amazonへ
社会を批判する正義派映画なのかな〜と思いつつ、ちょっと身構えながら観ました。
登場人物たちは感情的になるシーンがけっこうありましたが、過剰に悲劇的な悲しい演出は一切なく、ひたすらドキュメンタリー風の映画でしたね。
最後まで観ると、これは国の制度に欠陥があるんじゃないかと思えてきます。
「わたしは、ダニエル・ブレイク」は社会的に弱い立場の人々を悲劇的に描く”お涙ちょうだい映画”ではなく、
国の制度はおかしいことを問題提起している映画のように思えました。
当事者だといろいろ納得なのかも
実際に主人公のダニエル・ブレイクのような立場になってみないと、
そうなんだよね。
と実感しにくいところがあるんじゃないでしょうか。
オンライン申請は慣れの問題かなと思ったり
オンライン申請でないとダメとなり、パソコンの操作がうまくいかなくて、なかなか申請できない
というシーンがありましたが、観客によっては
「これは、この人がパソコンに慣れてないだけの話なんじゃ」
となると思います。
でも実際にパソコン不慣れな人が、こうしたオンライン申請をしようとして、
同じようにパソコンの操作で苦労したことがあるなら納得できるシーンになるんでしょう。
あとは主人公が役人に対して皮肉めいた言動をすぐにすると感じられるシーンもあり、共感しにくい部分もあるななんて思います。
なんでもオンラインが批判的に描かれてるが、むしろ進んでるなと思った
上でも書きましたが、どうやらイギリスの国に対する申請はオンラインですることが多いみたいです。
このオンライン化のことを映画「わたしは、ダニエル・ブレイク」では批判的に扱っているように見えます。
みたいな感じで批判しているように見えるんですね。
ですが、日本の場合は逆に、
「なんでネットでできないんだろう。ハンコいるのかな。」
という状況が多いと思うので、「わたしは、ダニエル・ブレイク」を観てると、
イギリス政府はデジタル化が普及してて進んでるな
となる人けっこういそうです。
融通が効かない役所の対応は、なんとも言えないと思ってしまう
役所での面談に遅れてきた人がいて、理由がこの土地に来たばかりで不慣れだったからなんですね。
役所の人はどんな理由だろうと面談の時間に遅れたら、その面談は取りやめと言って融通が効かないわけです。
その人はゴネていると、ダニエル・ブレイクが加勢するんですが一緒に外に追い出されることに。
こういう一連のシーンがあるんですが、
といった意見が想像できますよね。
もしかしたら監督は融通がきかない役所を批判したのかもしれません。
しかし、役所側からすれば1人に融通をきかし始めたら「あの人はいいのに、私はダメなのか。」みたいなことになってしまうという立場も理解できるんですよね。
単純に「政府が悪い」となって見れないのでモヤモヤ
こんな感じで「わたしは、ダニエル・ブレイク」は、
政府はひどい!
と単純に批判的に観れるわけじゃくて、なんだかモヤモヤするシーンがけっこうあります。
そういうところも監督は意図して狙っているのかもしれませんが。
かなりドキュメンタリーよりの作りなのに飽きずに観れるのは、すごい
「わたしは、ダニエル・ブレイク」大げさな演出とか、いかにも悲しい音楽が流れたりはせず、最初から最後まで淡々としたドキュメンタリー風な映画となっています。
淡々としていると退屈そうって思われるかもしれませんが、まったくそんなことはなく、いろいろ考えながら最後まで飽きずに観れましたね。
こんなにもありのままを描写した感じの淡泊な演出なのに、ここまで飽きさせずに見せる手腕はケン・ローチ監督さすがといったところなのでしょう。
この映画は政府批判というよりは問題提起として観たい映画
ケン・ローチ監督は、とにかく政府憎しで制作されたのかもしれません。
しかし、人によっては主人公のダニエル・ブレイクがわがままな人に思えて感情移入できないってなることありそうなんですよね。
なので「政府ひどい!」っていう視点で鑑賞するんじゃなくて、
こういうことがあるのか、これは改善したほうが良さそう
という感じで客観的に観たい映画かなって思います。
「わたしは、ダニエル・ブレイク」はモヤモヤするシーンが多いんですよね。
などなど、
とがあって、素直に貧困社会批判映画として観づらいです。
ダニエル・ブレイクというキャラクターを聖人のようにしないで、等身大の人間として描いたということなのかもしれませんね。
「わたしは、ダニエル・ブレイク」は政府批判映画というよりは、現状へ問題提起している映画として観たいなと感じました。
「わたしは、ダニエル・ブレイク」ネタバレなし感想まとめ
ということで「わたしは、ダニエル・ブレイク」のネタバレなしの感想でした。
まとめると、
といったところです。
主人公のダニエル・ブレイクがちょっとワガママで偏屈な面もあるように見えてしまうので、純粋に国の制度の犠牲者なんだと見れないのが、モヤモヤするポイントですね。
「わたしは、ダニエル・ブレイク」は国の制度や運用が良くないと批判する映画として製作されたんだと思います。
「わたしは、ダニエル・ブレイク」が観れる動画配信サイト(視聴もあり)
「わたしは、ダニエル・ブレイク」はサブスク動画配信サイトで配信中。
以下の記事にて、くわしく紹介してます!
視聴できる方法もあるよ。
ブルーレイ・DVDソフトを購入すれば、ずっといつでも繰り返し観れる
動画配信サイト(VOD)で配信されている映画やドラマなどは配信終了することもあります。
もう一度観ようと思っていたのに配信終了していたら悲しいですよね。
何度も繰り返し観たい作品の場合は、ブルーレイかDVDソフトを購入しておけば、ずっといつでもお気に入りの映画やドラマを観返すことができて安心です。
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