「憧憬を食らう」って面白いのかな。
という人のためにDOKUSO映画館で「憧憬を食らう」を観たブログ管理人シエン(@tetete437)が感想を書いています(2020年12月現在は配信されていません)
この「憧憬を食らう」の感想記事を見ていただくと、自分の趣味に合うのか面白いのかが分かりますよ。
ですので、「憧憬を食らう」を観るかどうかこの記事を参考にしていただければ、つまらない映画を観て時間を損したってことにはなりません。
普通のストーリーがある映画を期待している人や、娯楽エンタメ映画が観たい人にはオススメしません。
それでは「憧憬を食らう」の予告編動画・あらすじ、監督・出演俳優、ネタバレなしの感想をどうぞ!
予告編動画・あらすじ
天才棋士は将棋に飽きて病院で働いていた。
そこにかつての棋士仲間が訪ねてくる。
そして様々な出来事が描かれていくのだった。
監督・出演俳優
監督ワタナベカズキ
石賀和輝
田中倫貴
小泉萌香
感想(ネタバレなし)
ストーリー部分には、ほぼ触れないようにレビューしています。
作家性ある映像&表現の連続で観る人を選ぶ映画
「憧憬を食らう」のあらすじには、
天才棋士の名をほしいままにし勝ち続ける旧友とは別の「普通の」生活を始めたはずだったが、最後まで目を背け続けた勝利への執着心に気づかされる。
DOKUSO映画館より引用
と書かれています。
このあらすじ読むと、
将棋の才能がありながら止めてしまった1人の人物が、かつてのライバルと再会し将棋への情熱を取り戻していく
というストーリーのある映像を想像すると思います。
ですが「憧憬を食らう」の映像は、そういったいわゆる一般的な”普通の”映画とは違いました。
”なにかを表現している映像”が、ずっと続くんですね。
セリフも観客に考察の余地を残したものが多いです。
どんな映像なのかは「憧憬を食らう」を観てみると、「あ、こういう系か。なるほど。」と納得してもらえるでしょう。
なので、「憧憬を食らう」は「ここはこういうことを表現しているんだな。」と、いろいろと考察しながら観ることを楽しめる人向けの映画だと思います。
将棋への情熱が再燃する過程を変則的に表現してる
ラストシーン観ると、たしかに主人公は旧友と再会することで将棋への情熱を取り戻したってことなんだろうなって分かります。
ただどうやって将棋への情熱を取り戻していったかは、
これこれこういうことがあって
というふうに説明的なストーリーがあるのではなく、ひたすら寓意的(というのかな?)に表現されていくんですね。
アレゴリーっていうやつなんでしょうか。
抽象的な概念や思想を、具体的形象によって暗示する表現方法
アートスケープ/artscapeより引用
ここらへんの表現方法にくわしい人は、より「憧憬を食らう」を楽しむことができるのでしょう。
考察好きな人は、いろいろ考えることができそう
知識をたくさん身に付けていて、考えることが好きな人であれば「憧憬を食らう」という作品について、たくさん解説ができるのだと思います。
僕はインディーズ映画の作家性の高い作品を観慣れていないので、ほとんど「???」という状態でした。
こうしたインディーズ系の作家性高い作品見慣れている人は、
さあ、これをどう解釈しよう。
っていう感じになる映画なんじゃないでしょうか。
たぶんたくさんの知識を持ってて考えることが楽しい人でないと、あんまりよく分からないってことだと思う
「憧憬に食らう」一般的な普通のストーリー展開ではありません。
いろいろと象徴的なものとかありそうなので、たぶん多くの知識がないと
意味が分からない
で終わってしまう映画なんでしょう。
美術とか芸術とか舞台とか、そういう表現形態の知識がある人は、「この場面ではこういう方法を使っているな」とか分かるのかもしれません。
ときどきハッとするきれいな映像がありました
たくさん知識を身に付けていない僕でも、たまにハッとするようなきれいな映像だなって思うシーンがありましたね。
CMとかMVとかで使われると、すごく映えそうな映像でした。
いろいろと特殊な撮影とか編集が行われているのかなって思います。
「憧憬を食らう」ネタバレなし感想まとめ
ということで「憧憬を食らう」ネタバレなしのレビューでした。
まとめると、
といったところです。
なんというか「憧憬を食らう」やっぱり見る人を選ぶ映画なんでしょうね。
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