
「それでも夜は明ける」って面白いのかな?
という人のためにAmazonプライムビデオで映画「それでも夜は明ける」を観たブログ管理人シエン(@tetete437)が感想を書いています。
この映画「それでも夜は明ける」の感想記事を見ていただくと、自分の趣味に合うのか面白いのかが分かりますよ。
ですので、映画「それでも夜は明ける」を観るかどうかこの記事を参考にしていただければ、つまらない映画を観て時間を損したってことにはなりません。
ひとこと感想&評価(5点満点)
シンプルな感動もの泣ける映画が見たい人や、残虐なシーンがある映画が苦手な人にはおすすめしません。
それでは「それでも夜は明ける」の予告編動画・あらすじ、監督・キャスト、ネタバレなしの感想をどうぞ!
予告編動画・あらすじ
ソロモン・ノーサップはヴァイオリニストの自由黒人として暮らしていた。
あるとき2人の男にヴァイオリニストとして公演に参加して稼がないかと誘われる。
ソロモンは2人の誘いに乗ったのだったが、2人組の男はソロモンを薬漬けにして奴隷商に売り飛ばしてしまう。
目覚めたソロモンは見知らぬ場所に閉じ込められていたのだった。
監督・キャスト
監督スティーヴ・マックイーン
ソロモン・ノーサップ / プラット(キウェテル・イジョフォー)
誘拐され奴隷商に売り飛ばされてしまう。ヴァイオリニスト。
エドウィン・エップス(マイケル・ファスベンダー)
ソロモンが長年苦しめられることになる陰湿な性格の農園主。
サミュエル・バス(ブラッド・ピット)
エップスの農場に仕事で家を建てるためやってきたカナダ人。奴隷制を良く思っていない。
感想(ネタバレなし)
ストーリー部分には、あまり触れないようにレビューしています。
あまりにも重い、歴史を知ることの大切さが分かる映画
それでも夜は明ける(字幕版)(Amazonプライムビデオへ)
差別の歴史があって・・・
というふうにストーリーが進んでいくのかなって思ったりしてたんですが「それでも夜は明ける」は、一人の黒人男性の人生を追ったまるでドキュメンタリーのような映画でした。
「それでも夜は明ける」を見る前に知っておきたいのは、
などなど、さまざまな立場があったということ。
単純に奴隷の悲惨さばかりを描くだけの映画ではないんですね。
それでも主人公のように長年にわたって映画で描かれたような虐げられた生活をしていた黒人が多かったのでしょう。
あるきっかけで奴隷になってしまうんですが、それで12年間も苦しめられるなんて想像を絶します。
実在した主人公の本を映画化したので、映画で描かれたことはほぼ事実なんだろう
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などなど、もうずっと理不尽なことが続くシーンばかりなんですね。
本当に映画で映画かれたような悲惨な状況だったのかというと、たぶん本当かもっとひどかったんでしょう。
主人公ソロモン・ノーサップは実在の人物も名前は同じ。
彼が出版した本が「Twelve Years a Slave」
この本をもとに「それでも夜は明ける」は制作されました。
奴隷を買った主人は変人だし、あんな暮らしを12年間も続けたうえでのラストですから、もうすごい時代だなって思ってしまいます。
しっかりと現実を見せつけられる映像に目が離せなくなる

僕はいつも映画一気に最後まで観ずに時間があるときにとぎれとぎれで見るんですが「それでも夜は明ける」は途中から目が離せなくなり、最後まで一気に見てしまいました。
それほど画面にくぎ付けになってしまう静かな迫力がありましたね。
これでもかと繰り返されるひどい仕打ちと、これが本当にあった出来事だというリアルさ。
とくに劇的な音楽を多用するわけでなく、本当に起こっている出来事を見えないカメラで撮影してるみたいな環境音と役者の演技だけの世界。
ほんとなにが人をああいう悲惨なことをさせる原動力になるのか、不思議になるほどのひどい仕打ちの連続を見てると、いたたまれない気持ちになってきます。
奴隷制など、あくまで法を根拠としているとこがさらに恐ろしさを感じさせる

「それでも夜は明ける」の時代、アメリカでは奴隷制が法律でOKになっていたエリアがあったようです。
映画のなかでも奴隷について「法にちゃんと従っている」と主張する描写がけっこうたくさんあるんですね。
そういう法律があった時代ってことなんでしょう。
法に従っていればなにしてもOK
この考え方がいきすぎると「それでも夜は明ける」で描かれたような人間に対するひどい扱いを平然としてしまう者が出てくるということなのかもしれません。
労働ってなんだろうとか考えたくなる

「それでも夜は明ける」では奴隷は、たとえば綿を収穫したりなど労働のために買われて主人の「所有物」となっています。
などなど、労働実態はひどいものだったことが描かれているんですね。
それでふと思い浮かべてしまうのが現代の先進国である日本のブラック労働について。
「それでも夜は明ける」では主人(雇い主)がまったく働かないという違いはあるものの、根本には同じ部分があるのかもしれないなんて思ってしまいました。
現代でも、
という状況になると「それでも夜は明ける」での奴隷まではいかないとしても、根本は同じような状況になってしまうのでしょう。
そう考えると労働ってなんなのか、人生において働くってどういうことなのか考えたくなる映画でしたね。
生活するためにお金はいります。
しかし、だからといってまるで奴隷のようになっていいのか。
「それでも夜は明ける」は自分の人生において”働く”ことについて、あらためて考えたくなる映画でもありました。
力強い音楽はハンス・ジマー
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音楽がやけに力強いとこあるなと思ったら、やはりハンス・ジマーでした。
映画たくさん見てる人は、

あ、これハンス・ジマーの音楽だな
と分かると思いますよ。
バットマンみたいに全編力強い音楽が鳴り響くわけではありませんが、ハンス・ジマーの音楽があることでより深みのある映画となっているんじゃないでしょうか。
apple musicの試聴プレイヤー貼っておきます。
「それでも夜は明ける」サントラは、以下の主なサブスク定額音楽配信サービスで配信中
※アルバムの一部の曲が別途購入になっている場合があります。
※この記事で紹介している配信情報は2021年1月6日時点のものです。配信終了、配信状況が変更されている場合がございます。最新の配信状況については各サービスにてご確認ください。
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僕はapple musicを利用しています。
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「【apple musicは良い】聴き放題の定額音楽配信サービスは聴きたい曲をどんどん増やしたい人に超オススメ。」
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「それでも夜は明ける」ネタバレなし感想まとめ
ということで「それでも夜は明ける」のネタバレなしのレビューでした。
まとめると、
といったところです。
「それでも夜は明ける」アメリカの歴史について知らないと、
この映画はこういうことを表現している
とか、とてもそんな考察はできない映画でした。
ただその現実をそのまま受け取るしかない状態でしたね。
人間ってどこまでも恐ろしい存在になれる、理不尽なことも平然とできてしまうのだと思い知らされる映画でもあります。
恐ろしいこともできてしまうけれど、善い行いもできる存在でもあることに希望を持ちたいですね。
たぶん奴隷制を法律でOKにしたことで、いろいろとエスカレートしていったのかななんて思ったりしたんですが、ここらへんは歴史を知らないとなんとも言えなさそう。
重い雰囲気の映画でしたが歴史を知ることの大切さも教えてくれた作品でした。
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