洋画「ゼロ・グラビティ」は、なんといってもラストシーンがよいです。
宇宙での危機的状況の場面はすべてラストシーンのためにあるといってもいいでしょう。
ただ科学的なリアルさについてはツッコミどころが多いそうなので、宇宙飛行士のことなど専門分野についてくわしい人は、ちょっと白けてしまう可能性はあります。
ですがラストシーンへと至るまでの映画にこめられたメッセージがすごく心に響くので感動できる映画だと思います。
それでは映画「ゼロ・グラビティ」の感想や評価をレビューしていくので見るかどうか参考にしてください。
「ゼロ・グラビティ」は、こういう人におすすめ
- 宇宙もののSF好き
- 科学的に正しいかどうかは、あまり気にならない人
- ラストシーンがすばらしい映画を観たい
予告編
「ゼロ・グラビティ」の予告はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=AFks1oK98Yo
感想・評価
なるべくネタバレなし
評価 ★★★★★★★☆☆☆ 7/10
原題(洋題)のタイトル「gravity」が素晴らしい映画
日本でのタイトル(邦題)は「ゼログラビティ」ですが原題(洋題)は「gravity(グラビティ)」です。
ゼログラビティは無重力、
gravity(グラビティ)は重力という意味ですね。
映画「ゼログラビティ」を最後のラストシーンまで観た人は、ほとんどが洋題の「gravity(グラビティ)」のほうが、この映画にふさわしいと思うでしょう。
洋題がグラビティなのに邦題をゼログラビティにしたのは、いろいろと理由があるのだと思います。
分かりやすさを優先したとか、3Dでの無重力をこの映画で体験して欲しかったからなのか。
いろいろ理由があるのだと思いますがラストシーンまで観た人は「GRAVITY」がいいなって思うのではないでしょうか。
地球って奇跡みたいな惑星なんだってよく分かるラストシーンだと思います。
無重力空間の恐ろしさがよく分かる
映画「ゼログラビティ」はシーンのほとんどが無重力下での出来事です。
重力がないということが、いかに地球上と違うのかということが体感できます。
一度スピードが出るとなにかに当たるまで速度が落ちずに永遠にすべり続けるというのが、どういうことなのかがよくわかる映像になってますね。
映画の最初ジョージ・クルーニー演じるマットが命綱なしで「プシュー」ってなる方向転換できる推進装置みたいなのだけで、スペースシャトルの周りをぐるぐると周って遊んでいるシーンがあります。
命綱なしでもしその推進装置が故障してしまったら宇宙空間に放りだされてしまうんじゃないかとヒヤヒヤしてしまいます。
2001年宇宙の旅でも船の修理に向かう宇宙飛行士が命綱なしで宇宙空間に飛び出すシーンがあったと思うんですが、そのシーンもヒヤヒヤものですね。
地球上だとあらゆる物質は重力とか摩擦で推進のエネルギーを失っていきますが、宇宙空間では物体は永遠に動き続けるっていうことの怖さがよく分かる映画でした。
科学的検証したらおかしいツッコミどころがたくさんある映画だそうです
映画「ゼロ・グラビティ」は映像はすごいリアリティがあるわけですが、科学考証をしてみるといろいろとツッコミどころがあるそうです。
まあフィクション映画ですから現実に忠実である必要はないんですが、できたらリアルでも同じなんだとは思いたいですよね。
宇宙とか物理などにくわしい人が「ゼロ・グラビティ」を見ると科学的におかしいところがあって映画を楽しめないなんてケースもあるのでしょう。
そもそもロシアの衛星が爆破されて宇宙ゴミが飛来するっていうことが、リアルではあまり考えられないのではないでしょうか。
そこにツッコミを入れてしまうと映画「ゼロ・グラビティ」のストーリーが始まらないので素直に観るのがいいと思います。
さらに映画冒頭のジョージ・クルーニー演じるマットが推進装置でぐるぐると宇宙遊泳するシーンも無理があるそうです。
あのようにぐるぐるとした軌道で宇宙遊泳するのは現実的には無理なんだそう。かなりの技術がないとダメみたいです。
いろいろ科学的に無理があるシーンがたくさんあることを知っていても「ゼロ・グラビティ」は十分に楽しめる宇宙もの映画だと思います。
「ゼロ・グラビティ」は宇宙科学についてそんなに知らない人でSF好きな人が見ると面白い映画なのでしょう。
宇宙ものでメッセージ性が強い映画というと「インターステラー」がありますね。
インターステラーの感想も書いています。
インターステラーを動画配信で観た感想。愛が評価されたのでなく宇宙や科学の考察で話題になった作品かな。
ラストシーンで流れる音楽がよい
映画「ゼロ・グラビティ」はなんといってもラストシーンがもっとも感動するところです。
宇宙空間で次々と危機が訪れるのは、すべてこのラストシーンのためにあります。
ラストシーンを観た人は誰もが洋題(原題)の「gravity(グラビティ)」がこの映画にふさわしいと考えるのではないでしょうか。
ラストシーンで流れる音楽もいいですね。
地球・自然そんなすばらしいものを歌い上げる曲がすごくいいです。
いい曲だなって思ったのでiTunesで買っちゃいました。
Gravity
Steven Price
カテゴリ: サウンドトラック
apple musicで見る iTunesで見る
オリジナル・サウンドトラックも発売されています。
Gravity (Original Motion Picture Soundtrack)
Steven Price
カテゴリ:サウンドトラック
iTunesで見る apple musicで見る
「ゼロ・グラビティ」を見て思ったのは地球ってほんと奇跡みたいな惑星だなってことでした。
宇宙での映像はどう撮影したのか【メイキング映像がありました】
「ゼロ・グラビティ」のメイキング映像の動画を見ると、どのように撮影したのかよく分かります。
ただラストあたりの映像も含まれているので、まだ「ゼロ・グラビティ」を見ていない人は見終わってから、このメイキング映像を見てください。
無重力の撮影方法や、どういうトリックで映像表現をしたのかなどを知ることができます。
無重力のシーンって落下する飛行機の中で撮影するっていう方法がありますが、「ゼログラビティ」は違います。
メイキング映像にあった方法で、映画本編のように無重力空間を演出できるってすごいなって思いました。
サンドラ・ブロックとジョージ・クルーニーの努力もあったようです。
「ゼロ・グラビティ」のような映像を作り出すスタッフと俳優。ほんと素晴らしいですね。
SFもの映画って、こういうメイキング映像も楽しいです。
2001年宇宙の旅でも撮影トリックが使われてましたが「ゼロ・グラビティ」はさらに進化した撮影方法になっています。
あとこのメイキング映像で重要なのが「ゼロ・グラビティ」で伝えたいことがハッキリと話されていること。
なるほどと思いましたね。
科学的なツッコミどころはたくさんある映画だそうですが、アルフォンソ・キュアロン監督は科学的リアルさよりも宇宙空間での逆境というシーンを通して人が生きていくうえで大事なことを表現することを最優先にしたのでしょう。
「ゼロ・グラビティ」メイキング映像 gravity featurette from script to screen
https://www.youtube.com/watch?v=uKVh0kTw4Aw
「ゼロ・グラビティ」の感想まとめ
ということで映画「ゼロ・グラビティ」の感想でした。
まとめると、
- ラストシーンで原題(洋題)のタイトル「gravity」の良さが分かる
- 無重力空間の怖さが描かれている
- 科学的なツッコミどころは多い
- ラストシーンの曲がいい
- アルフォンソ監督は科学的なリアルさよりもメッセージ性を優先したっぽい
といったところです。
「ゼロ・グラビティ」は宇宙空間での危機がどんどんとやってきて、ラストシーンで一気に感動するっていう見事な映画でした。
最初見たときはラストシーンで「すごい!」って思いましたね。
科学的考証は置いておいて映画からのメッセージを受け止めることに集中して観ると感動できる映画でしょう。
それでは「ゼロ・グラビティ」観ることにした人は楽しんでください!
映画「ゼロ・グラビティ」が見れるネット動画配信サービス
映画「ゼロ・グラビティ」が、どのネット動画配信サービスサイトで見れるかや3D・ブルーレイ・DVD通販、あらすじ、キャストなどを紹介しています。
ゼロ・グラビティが見れるネット動画配信サービス(レンタルなど)
https://tudukeru.net/gravity-vod/
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「感動」とか「泣ける」「落ち込んだ時」「監督別」など映画のタイプ別にまとめている記事から、似ている映画や関連作品を見つけやすくなりますよ。
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