「あの日、欲望の大地で」ものすごく地味な映画ですが不思議と最後まで飽きずに観ることができました。
過去のシーンと現在のシーンがコロコロと変わることや、謎が明かされていくストーリーでもあるので飽きなかったのかも。
主役のシャーリーズ・セロンをはじめとした役者たちの演技がすごかったです。
演技を演技とまったく感じさせない自然さがよかったですね。
それでは「あの日、欲望の大地で」の感想や評価をレビューしていくので見るかどうか参考にしてください。
「あの日、欲望の大地で」は、こういう人におすすめ
- 静かだが見応えのある映画を観たい
- 人生模様を切り取った映画が好み
- シャーリーズ・セロンのファン
感想・評価
なるべくネタバレなし
評価 ★★★★★★☆☆☆☆ 6/10
数人の人生をそのまま切り取ったような映画
「あの日、欲望の大地で」はシルヴィアやカルロスなど数人の人生をそのまま切り取ったかのような雰囲気の映画です。
エンタメ系でもなく、すごく感動するヒューマンドラマみたいな演出もなし。
ほんと淡々としたシーンが続きます。
でもそれがいいんです。
静かに物語が進むなか、少しずつ真実が明らかになっていきラストシーンへとたどりつきます。
ちょっとひっかかるのは主人公のシルヴィアはあんなことをしたけれど黙ってるってことなのかな。
秘密にしているのでしょうね。
派手な音楽や演出はないが不思議と飽きないで最後まで見れる
ずっと淡々としたシーンが続きますが私は最後まで飽きずに観ることができました。
ストーリーが進むごとに謎が明かされていくという楽しみもあるからでしょうね。
他人がどういう暮らしをしているのかを見れるっていう興味もあるのかも。
すごい仕掛けがあるとかではないんですが退屈することはなかったです。
幸せを求めることをあきらめてしまった女性の人生再生物語
人生再生物語と思うんですが、シルヴィアがしてしまったことを思うとそう単純ではないような気がします。
しかしラストシーンがああいうふうだったので、シルヴィアが過去を抱えつつも自分が幸せになる決心をしたってことなのでしょうか。
それか単純にシルヴィアはうれしかっただけということなのかな。
ちょっとモヤモヤする人生再生物語ですね。
主人公のことが素直に受け入れられない静かなヒューマンドラマです。
演技派なシャーリーズ・セロンを見れます
シャーリーズ・セロンっていうと超有名な女優ですよね。
プロメテウスとかイーオン・フラックス、サイダーハウス・ルールなどの映画に出演しています。
そういう大作系や有名作品に出てるようなシャーリーズ・セロンが、すっごい地味な映画「あの日、欲望の大地で」に出演してるのがすごいです。
シャーリーズ・セロン、ただきれいなだけじゃなくて演技もすばらしいですよね。
「あの日、欲望の大地で」はほんと自然さがあって、シルヴィアという登場人物が実在するかのようでした。
他の役者たちも演技しているという感じが一切なかったです。子役も。
シャーリーズ・セロン以外にもキム・ベイシンガーとジェニファー・ローレンスが出演しています。
ジェニファー・ローレンスは不倫をしているジーナの娘役です。
ジーナの娘マリアーナは思春期の繊細な心理が感じられるモヤモヤとした感じがよく出ていました。
役者たちの演技がすごいなって思える映画でした。
時系列が説明なしにコロコロ変わるが混乱はしない
「あの日、欲望の大地で」の最大の特徴が時系列がコロコロと変わるところ。
何年前とかそういう字幕やセリフは一切なくて突然過去や現在のシーンに切り替わります。
コロコロ時系列が変わると混乱しそうと思われるかもしれませんが慣れてきたら大丈夫です。
見ているうちに、この登場人物がいるから過去だなとか現在だなっていうのが分かってきます。
過去や現在のシーンが入れ替わってストーリーが進んでいくなかで、過去のこの人は現在のこの人なんだなってことが分かってきて面白くなってきます。
ラストシーンのシャーリーズ・セロンがすごくいい
ラストシーンのシルヴィア役のシャーリーズ・セロンの表情すごくよかったです。
ただシルヴィア役の過去があんなことになっているので、観客は素直に「よかったね」とはならないでしょう。
シルヴィアが幸せを取り戻そうとしているけれど観客はモヤモヤするっていうのも、監督が狙ったラストシーンなのでしょうか。
でもずっとほぼ無表情だったシルヴィアがラストシーンでああいう表情になるのって、すごい印象に残ります。
「あの日、欲望の大地で」の感想まとめ
ということで「あの日、欲望の大地で」の感想でした。
まとめると、
- 人生の一部を切り取ってそのまま映したような映画
- 淡々としているが不思議と飽きない
- モヤモヤするけど人生再生物語ではある
- シャーリーズ・セロンやキム・ベイシンガー、ジェニファー・ローレンスなど役者たちの演技がすごい
- 時系列が激しく変わるがだんだん慣れてくる
- ラストシーンのシャーリーズ・セロンの表情がいい
といったところです。
たまには地味だけど見応えある映画を観たいときに「あの日、欲望の大地で」はオススメです。
演技を演技と感じさせないものすごく自然さがあって、いつの間にか見入っている映画でした。
それでは「あの日、欲望の大地で」を見ることにした人は楽しんでください!
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