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ダンケルク ネタバレなし感想 クリストファー・ノーラン監督のこだわりが光る映画だが、そこまで面白くない。

海辺 実話もの

(※本ページはプロモーションが含まれています)

クリストファー・ノーラン監督の「ダンケルク」見てみました。

観終わった直後の感想は、

「そんなに面白くないな。」

でした。

しかし観終わってから、しばらく時間がたって「ダンケルク」を思い返してみると、クリストファー・ノーラン監督のこだわりが様々なシーンにあって、そこはすごいなと思いました。

すごい面白いっていうわけではないんですが、画面から伝わってくる凄みみたいなものがあります。

それでは映画「ダンケルク」の感想や評価などのレビューをしていくのでネット動画配信サービスサイトで見るかどうか参考にしてください。

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「ダンケルク」は、こういう人におすすめ

  • 第二次世界大戦の欧州戦線の歴史にくわしい人
  • 戦闘機や戦艦など軍事が好きな人
  • シブい映画が好きな人

予告編

ダンケルクの予告編はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=SIWGVzRbxsw

あらすじ(だいたいのストーリー)

「ダンケルク」の内容はこんな感じです。

イギリスとフランスの軍はドイツ軍に追い詰められていた。

イギリス軍とフランス軍はダンケルクからの撤退作戦を開始する。

多くの兵士が海岸で助けを待つが、なかなか救援は来ない。

イギリス軍は民間の船を徴用してダンケルクへ救出に向かわせた。

  • 陸で待つ兵士たち。
  • 空でドイツ空軍を迎撃するイギリス空軍戦闘機。
  • 海から救出に向かう民間船の船長。

3つの視点からダンケルク撤退作戦が描かれる。

感想・評価

なるべくネタバレなし

過剰な演出をなくした質実剛健な映画

ダンケルクを観ていて思ったのがセリフが極端に少ないなってことでした。

それもそのはずでクリストファー・ノーラン監督はサイレント映画を研究して映画ダンケルクを製作したそうです。

わざとセリフを極端に減らす演出をしているんですね。

戦争映画なんですがドンパチと派手な爆発とかは、そんなにありません。

派手な爆発とかよりも兵士が船に乗ろうとするときや、船内にいる状態で銃撃されたり、船が沈むときなどに起こる怖さが目立ちました。

極力CGによる特殊効果を使わないようにして、リアルさを追求してます。

最初から最後まで質実剛健で非常にシブい映画です。

いつ死ぬか分からない恐怖が、静かな演出で際立っている

戦争で、しかも戦況不利になり撤退するわけですから攻撃される確率が高い状況です。

なかなか来ない救出に焦りがあるんですが、どのシーンもすごい静かなんです。

海は小舟ではとても沖に出ることができない波が押し寄せる。

空からはドイツ軍の戦闘機や爆撃機。

陸はドイツ軍によって侵攻が進んでいる。

まさに八方ふさがりの状況です。

もし、そういった状況を知らないで兵士数人が海岸の砂浜で座っているシーンを見たら、まるで兵士たちが、ただ海辺でゆっくりと休んでいるようにしか見えません。

それほど静か。

すごいのが陸から迫りくるドイツ軍の様子が一切描かれないこと。

普通はドイツ軍がこんなに攻撃してきてるよっていうシーンを入れて緊迫感を出そうとするんだと思います。

でもまったくドイツ軍のシーンがないので、いつドイツ軍が大挙してやってくるか分からないという怖さがあるんです。

印象的だったのが海岸にいる兵士が陸側を見るシーン。

ちょうど兵士が見たところは海から陸に行くほど盛り上がっている地形になっていて、陸側の奥が見えないようになっています。

そのシーンはただ砂浜から盛り上がっている陸を写しただけでBGMはなく環境音のみ。

そんな静かなシーンなのに、その見えない陸側から、いつドイツ軍がやってくるのかわからない恐怖がこれでもかと感じられるんです。

まさに「リアル」なシーンでした。

イギリス軍兵士がダンケルク撤退のときに感じていた恐怖と焦りを観客も感じることができるすごい演出だと思いました。

そして敵はドイツ軍だけではないんです。

海・重油・船

これらもイギリス軍兵士に立ちふさがる敵となっています。

なんの感情もない海や船が危険なものとなるシーンは、かなり冷酷さが際立っていました。

こんな感じでフランス軍やイギリス軍の兵士が苦戦していたのと同じ時代に、アラン・チューリングは必至でドイツ軍の暗号を解読していたってことですよね。

アラン・チューリングの映画も観ました。

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イギリス空軍のパイロットがみんなカッコいい!イケメンでした

イギリス軍の戦闘機スピットファイアのパイロットがかっこよかったです。

空を飛んでいると、みんなイケメンになるのかと思うぐらいのかっこよさでした。

雰囲気がまたいいんですよね。

戦闘機とかで空を飛んでいると、みんなあんなにさわやか〜な雰囲気をまとうようになるのでしょうか。

なんかパイロットってロマンありますね。

第二次世界大戦の欧州の歴史にくわしい人には見応えあるのでしょう

史実のダンケルク大撤退を描いた映画なので、第二次世界大戦の欧州情勢にくわしい人は、いろいろと興味深いのではないでしょうか。

実際の戦史と比較したり戦闘機や戦艦の再現度を堪能するなど軍事マニア的な楽しみ方もできそうです。

空中戦のシーンでは実際の戦闘機の前の部分にカメラを設置したり、本当に戦闘機を墜落させたりとかしているみたいです。

なるべく本物を使って撮影しているので、分かる人には分かるという良さがあるでしょう。

見終わってしばらくしてから、すごさがわかってくる

見ている途中は、ずっとダンケルクから脱出しようとする兵士のことばっかりだしセリフは少ないしで、ちょっと退屈な感じはします。

退屈というか、なんだかストーリー的な見応えがないんです。

たしかに死の恐怖とか爆撃の様子とか、なかなか救出が来ないジリジリとした焦りみたいなものはあるんですが、そうした戦争の苛烈な部分以外のものが感じられないので、ちょっと上っ面をすくったみたいな雰囲気になっていて面白味が少ないんですよね。

面白さというか画面を見ているときの躍動感みたいなものが意図的に削られているのでしょう。

私の場合「ダンケルク」を観終わった直後は、

という感想でした。

しかし観終わってしばらくしてから、

「そういえば、あのシーンってすごいな・・・」

と思い出すことが多かったです。

「ダンケルク」という映画は、

アクションすげ~
ストーリーがすごい

っていうふうに楽しむ映画じゃなくて、クリストファー・ノーラン監督の作りあげた「重厚感」を受け取る作品なのでしょう。

ノーラン監督のバットマン3部作から、

派手さ
激しいセリフのやりとり

これらを抜き取って「重~い雰囲気」を抜き出し、ちょっと薄めたのが「ダンケルク」だと思います。

時間軸がよく分からなくて混乱する

映画「ダンケルク」は1週間・1日・1時間と時間軸がバラバラのシーンがつなぎ合わされています。

これが分かりにくい。

英国空軍のスピットファイア戦闘機が応援にダンケルク上空へとやってくるんですが、どの機が撃ち落とされて、どの機が生き残っているのかが、よく分からないんです。

たしか3機応援にかけつけて途中で一機やられて、また一機やられて、さらに最後の一機もやられたはずなのに、あれ?まだ一機残ってる?

など、いろいろとなんだかぐっちゃぐちゃになっていて、いったいダンケルク上空の戦闘状況がどうなっているのか、よく分かりませんでした。

こんな感じで見ている途中で混乱してくるので、なんだかストーリー展開が分からないまま映画が終わってしまいました。

注意深く見ている人は把握できるんだと思うんですが。

時間軸以外にも各キャラクターが把握しにくかったです。

セリフがあんまりないので、この人はこういう人だっていうことが分からないまんまなんですよね。

それぞれの登場人物が把握しにくいので、この人は生き残ったか・・・っていう感動があんまりなかったです。

映画「ダンケルク」の感想まとめ

ということで「ダンケルク」の感想でした。

まとめると、

  • 質実剛健な映画
  • 静かな演出で死の恐怖が際立っている
  • 空軍のパイロットがかっこいい
  • 第二次世界大戦の歴史にくわしい人は見応えがある
  • 観終わってしばらくしてから、すごい部分が分かる
  • 時間軸が分からなくて混乱する

といったところです。

クリストファー・ノーラン監督のバットマン3部作みたいなのを「ダンケルク」に期待していた人は肩すかしの映画になってしまうでしょう。

ノーラン監督のこだわりの逸品を見てみたい人におすすめの映画です。

それでは「ダンケルク」をネット動画配信サービスサイトで見ることにした人は楽しんでください!

映画「ダンケルク」が見れるネット動画配信サービスサイト

映画「ダンケルク」が定額制見放題か動画レンタルか動画購入ができるネット動画配信サービスサイト一覧をこちらで紹介しています。

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