映画「イミテーションゲーム エニグマと天才数学者の秘密」を観ました。
イミテーションゲームは、カンバーバッチ主演の伝記映画です。
むっちゃ頭がいいんだけど、人間関係がすごく苦手だった天才チューリングの人生について描かれています。
カンバーバッチの演技が、なりきっていてすごかったし暗号解読までのストーリーも面白かった。
暗号解読成功してからのことが、とくに心に響きました。
当時の政府は苦渋の選択だったんだろうなと思います。
それではイミテーションゲームの感想や評価をレビューしていくので視聴するかどうか参考にしてください
「イミテーションゲーム」は、こういう人におすすめ
- 暗号解読に興味がある
- 第二次世界大戦もの映画が好き
- カンバーバッチのファン
予告編
「イミテーションゲーム」の予告編はこちらで視聴できます。
https://www.youtube.com/watch?v=Lzd7MAd0J5A
「マシンに対抗できるのはマシン」っていうセリフがいいですね。
予告編では激しい戦争のシーンが多いように思えますが、映画本編は戦争シーンは少なめです。
それよりもアラン・チューリングの人生の喜びや苦悩、愛について多く描かれています。
あらすじ(だいたいのストーリー)
イミテーションゲームの内容はこんな感じです。
ドイツとの戦争が続くなかイギリスは劣勢となっていた。
そんななかイギリス政府はドイツ軍が使用している最強の暗号機エニグマを解読するために優秀な数学者を呼び集める。
極秘の解読作業のなか、戦況が日々悪化しチューリングたち解読メンバーたちは窮地に追い込まれていく。
監督・主要キャスト(登場人物)
監督
モルテン・ティルドゥム
役名(俳優)
アラン・チューリング(ベネディクト・カンバーバッチ)
解読困難なドイツ軍の暗号機エニグマを攻略するために呼ばれた数学者の一人。天才的な頭脳を持つ。
ジョーン・クラーク(キーラ・ナイトレイ)
エニグマ解読のためにチューリングが人を雇った。そのなかの一人。チューリングと気が合う。
感想・評価
なるべくネタバレなし
評価 ★★★★★☆☆☆☆☆ 5/10
現代社会に影響与えまくりのコンピュータの元になるのを開発したチューリング
チューリングはドイツの暗号エニグマを解読する過程で、現代社会の形成にむちゃくちゃ大きな影響を与えたコンピュータの元となるアイディアを作り出した人物。
チューリングと現代のコンピュータ発展の関係については、こちらの記事で雰囲気をつかめます。
「チューリングマシン ~コンピューター科学の巨人アラン・チューリングの論理モデル~ 後半」
https://persol-tech-s.co.jp/corporate/security/article.html?id=31
この記事を読むと、チューリングが現代のコンピュータに与えた大きな影響が分かりますね。
映画ではドイツ軍の暗号エニグマの解読のためにチューリングが製作した大きな計算機みたいなものが登場します。
初期のコンピュータの元になった機械は、もっと巨大だったりします。
もしチューリングがいなかったら、コンピュータは今のように発展していなかったのでしょう。
そう考えるとチューリングって、ものすごく偉大な人物ですよね。
チューリングの人生とLGBTについても描かれる
映画では、チューリングがゲイであることが描かれます。
でも女性と婚約してるんですよね。
チューリングは婚約相手の女性に好意を持っているし気が合うし、お似合いのカップルに見えます。
でも、史実でもそうだったと思いますが、チューリングは婚約相手の女性に恋するという感情はなかったということなんでしょう。
映画では、天才だけれど子供のころから寂しい人生を送ってきたというシーンがたくさん出てきます。
学生時代のたぶん唯一の友人や、結婚相手の女性との交流がチューリングの人間関係のなかでの癒しになっていたんだと思います。
驚いたのが当時のイギリスでは同性愛者だと逮捕されていたということ。
チューリングが生きた時代のイギリスでは男性でも女性でも同性愛者だと法律違反で有罪となっていたそうです。
密告とかあったんでしょうね。
どういうふうに、その人が同性愛者だと判定していたのか謎ですが。
映画では目撃証言で、たしかチューリングは捕まってました。
今の時代だと同性愛を法律で禁じるって、なかなか考えられないことです。
チューリングは自閉症だったといわれている
自閉症の人は、他者との交流が極端に苦手だけれど脅威的な才能を発揮することがありますよね。
チューリングは、ものすごい天才なんですが自閉症とかADHDとか、そういう症状があったと言われています。
映画では学生時代、食べ物を色別にきっちりと分けないと気がすまない様子のシーンがあります。
僕はそのシーンを見たとき、あこれは自閉症傾向があるというのとなのかな〜と思いチューリングのことを調べてみると、やはりそうでしたね。
大人になってからも周囲と馴染めない様子のシーンが続きます。
しかし、婚約者の女性ジョーン・クラークの助言で、チューリングが暗号解読の同僚たちに、あることをして打ち解けてくるんてす。
そのあることは、かなり不器用な感じなんですよね。
でも、同僚たちと仲間になりたいというチューリングの意思が伝わって、だんだんと打ち解けてくる様子がよかったですね。
そんなふうに人間関係にかなり不器用なチューリングだったけれど天才的な頭脳をもっていました。
それにしても過去の偉人には、自閉症とかADHDだったのではないかというエピソードがものすごく多いですね。
カンバーバッチのチューリング役の演技がすごい
チューリングを演じたのはベネディクト・カンバーバッチ。
カンバーバッチの演技すごかったです。
カンバーバッチはホームズとか、なんか天才や変人?を演じることが多い気がします。
チューリングの頭脳明晰さと弱々しさを合わせもっているところなど、実際のチューリングもこんな雰囲気だったのではないでしょうか。
もしかしたら実在のチューリングの映像が残ってるのかも。
チューリング本人の写真は残ってますね。
チューリングの理解者ジョーン・クラークとの仲がいい雰囲気が良かった
イミテーションゲームはチューリングの人生についても多く描かれています。
そんなチューリングの人生のなかで、幸せなことだっただろうことが、ジョーン・クラークという女性との出会いです。
映画では、お互い興味のあることが一緒で二人の仲がいいシーンがあって、いい雰囲気だな〜って思いました。
チューリングは、周囲に理解されないことが多い人生だったのではないでしょうか。
そんな人生のなかにジョーン・クラークが現れてチューリングの理解者になっていくところが良かったです。
解読後にチューリングがとった行動が勇敢だった
映画イミテーションゲームで一番心に響いたのが、ドイツ軍の暗号エニグマをチューリングたちが解読成功した後にとった行動です。
たしかにチューリングたち暗号解読班が選択した行動は正しいと言えるのでしょう。
もしイミテーションゲームが実話ベースの映画じゃなかったら、チューリングは悪者呼ばわりされてたかも。
イミテーションゲームが実話ベースじゃなくて創作ものの映画だと、
「今、目の前にある命が大事でしょ!」
とか
「1人の命は地球より重い!」
など言われて、チューリングがとった行動を正義の主人公ヒロインが阻止するっていうストーリーになってそうです。
史実ではチューリングが判断したのか、当時のイギリスのトップ、チャーチルが判断を下したのかわかりません。(よく調べたら分かるかも)
映画では、よりドラマチックにするためにチューリングが判断したことにしてそうですね。
戦争当時、イギリスがドイツ軍のエニグマ暗号の解読に成功していたことは、戦後数十年もの間秘密とされてきました。
もし戦後すぐに、このことが公表されていたら、ものすごい非難の嵐、大炎上していたのではないでしょうか。
イミテーションゲームの感想まとめ
ということで映画イミテーションゲームの感想や評価のレビューでした。
まとめると、
- チューリングは偉大な人物
- チューリングの人生は寂しい時期が多かったのかも
- 自閉症、ADHDだったっぽい
- カンバーバッチの演技がすごい
- 解読後の決断シーンが見どころ
といった感想になります。
チューリングなど、頭脳明晰な人ってほんとにすごいですよね。
映画で登場した暗号解読のための機械なんて、どういう発想で作ったのか不思議になります。
チューリングは現代のコンピュータの発展に大きな貢献をしています。
コンピュータの登場は革命的な出来事です。
チューリングのような多くの偉人たちによって、今の世の中ができているんだなってことが分かりますね。
それでは、イミテーションゲーム視聴することにした人は楽しんでください!
映画「イミテーションゲーム」を視聴で観る方法
「イミテーションゲーム」はDVDレンタル屋でレンタルしたりソフトを購入しなくてもネットの動画配信サービスですぐに観れます。
違法にアップロードされたファイルをダウンロードするのはNGですし、個人がアップした動画を海外サイトなどで観る場合も悪質な広告が表示されるなど危険です。
正しく安全・安心に「イミテーションゲーム」を観る方法を下のリンク先の記事で紹介しています。
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