
「飛べ!ダコタ」って面白いのかな?
という人のために「飛べ!ダコタ」を観たブログ管理人シエン(@tetete437)が感想を書いています。
この「飛べ!ダコタ」の感想記事を見ていただくと、自分の趣味に合うのか面白いのかが分かりますよ。
ひとこと感想&評価(5点満点)
戦争について語られる映画が苦手な人や、CGがショボいとその映画の印象が一気に悪くなってしまう人にはオススメしません。
それでは「飛べ!ダコタ」の予告編動画・あらすじ、監督・キャスト、ネタバレなしの感想をどうぞ!
予告編動画・あらすじ
終戦まもない時期、佐渡島の高千村にイギリス空軍の輸送機「ダコタ」が不時着した。
ついこの前まで敵だったイギリス兵たちを高千村の人々は歓迎することにして、再び飛び立てるように協力することになる。
しかし、村人のなかには気持ちの整理がつかない者もいるのだった。
監督・キャスト
監督油谷誠至
森本千代子(比嘉愛未)
佐渡島の旅館の娘
木村健一(窪田正孝)
敗戦後、村に戻ってきた日本兵
感想(ネタバレなし)
ストーリー部分には、ほぼ触れないようにレビューしています。
心温まる、ちょっと泣ける秀作邦画。もっと注目されてもいい映画。
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「飛べ!ダコタ」とってもいい話でした。
「飛べ!ダコタ」は実話を元にしている映画なんですが、なぜ佐渡島であったこの逸話、あまり有名じゃないのかななんて疑問になるほど心温まるストーリーでしたね。
出演している役者が窪田 正孝、比嘉 愛未、柄本 明など有名な人がけっこう出演してるんですが、あんまり話題にならなかったような気がします。
佐渡のダコタの話しは、戦後すぐの時期はあまり他人に話すようなことではなかったらしい

戦後まもまくの時代、佐渡島にダコタが不時着。島民の協力がありダコタは飛び立つことができた。
このようないい話があまり有名ではないのは理由があるとのこと。
もう1つの理由を、渡辺さんは「戦争で亡くなった方もいたり、この事件の後に引き揚げてきた方も少なくない。戦地で部下を殺された人もいる。この出来事を素直に“良いことをした”と言える時代ではなかった」と解説する
https://www.nippon.com/ja/features/c01105/
ニッポンドットコムより引用
佐渡島にダコタが不時着した出来事があったのは戦争が終結した5ヶ月後のこと。
まだ戦争の影響が色濃く残っていた時期なんですね。
そのため戦争が終わった後だったとしても、敵だったイギリス兵を助けたことは大っぴらに言えることではなかったという雰囲気があったのでしょう。
それに当時の佐渡島の人々のなかには、関係のある人が戦場で亡くなっていたとのことですから、たしかに積極的に語り継ぐ出来事とはならなかったのが理解できます。
もっと詳しいこのあたりの話しは、ニッポンドットコムの「67年前の“戦後秘話”に込められた日英の「絆」」という記事にあるので「飛べ!ダコタ」観賞後にぜひ読んでみてください。
観賞前に読むとネタバレになるかもしれないので。
映画でも不時着したダコタのイギリス兵を助ける過程で、佐渡島の高千村の人たちが葛藤するシーンがあります。
戦争が終わってまだ半年も経っていない。
そんな時期にも関わらずイギリス兵たちを助けた佐渡島の人たちは、心優しい人々だったんだろうなって映画観てると思いますね。
実話を元にしている

「飛べ!ダコタ」は実際にあった出来事を映画化しています。
脚色しているそうですが、砂浜に”あるもの”を作ったのは事実とのことで驚きがありました。
よくここまでのものを佐渡の人たちとイギリス人たちが協力して作れたものだという感動があります。
”あるもの”を作るのはかなり大変なはずで、いかに佐渡の人たちの協力が大きかったかということが分かりますね。
佐渡の人たちには困っている者を助ける伝統みたいなものがあるそうです。
そうした伝統があったとしても、半年前まで敵だった人たちを助けるのは、やはり佐渡の人たちの心優しさがあったからなんでしょう。
あるものとはなんなのか。
ぜひ「飛べ!ダコタ」を観て確認してみてください。

本当にこういうものを作ったなんてすごい!
と感銘を受けると思います。
木村健一役窪田正孝の演技がすごい良かった

メインキャストの1人木村健一役窪田正孝、演技うまかったです。
見事に戦後まもなくの若者の心の葛藤を演じていました。
僕は「飛べ!ダコタ」と同じ時期に窪田正孝主演の国内ドラマ「僕たちがやりました」を観てたんですが、「飛べ!ダコタ」の木村健一が窪田正孝だと途中まで気づきませんでした。
と、けっこう違う役柄を見事に演じ分けてて、

窪田正孝って演技うまいんだな〜
と思ったしだいです。
窪田正孝のファンの人でまだ「飛べ!ダコタ」観てない人は、ぜひチェックしてみてください。
他の役者、主演の比嘉愛未や柄本明、ベンガルなどみんな演技よかったです。
yotubeに「飛べ!ダコタ」関連動画けっこうあるので観ると楽しいかも

「飛べ!ダコタ」油谷誠至監督のインタビュー動画があります。
「飛べ!ダコタ」制作のきっかけになった出来事などが語られています。
できたら「飛べ!ダコタ」観終わったら後に観てみてください。
『飛べ!ダコタ』油谷誠至監督が語る映画化までの道のり
https://www.youtube.com/watch?v=wuHIVulGpew
yotubeには「飛べ!ダコタ」関連の動画けっこうあるので、映画観て面白かった人は観てみると楽しめるんじゃないでしょうか。
CGが使用されてるシーンがあり、ちょっとしょぼいと感じるかもだけど、そこは脳内補完してほしい

航空機のダコタは本物なんですが、映画冒頭の飛行シーンはたぶんCGだと思います。
とくにラストのダコタのあるシーンは明らかにCGでしたね。
大作映画のリアルな映像やすごい技術使ったCGの映像見慣れていると、このラストのダコタのあるシーン、どうしてもショボく見えてしまいます。
しかし、限られた予算のなか制作されたみたいですし、そこは脳内補完してぜひ観てほしいなぁと。
ストーリーはすごくいいしラストシーンも良いです。
そしてエンドロールでは当時の実際の佐渡島の人々とイギリス兵の写真が登場しますよ。
当時の写真を見ると、

ああ、ホントにあった出来事なんだな
とじんわりと感動できます。
たぶん監督の当時の島民の戦争に対する考えが代弁されてるっぽいシーンがあり、そこらへんは好き嫌い分かれるかも

いくつかのシーンで、

これは戦争に対する監督の考えがセリフになってるのかな
というとこがありました。
そういったセリフですね。
とくに印象深かったのは学校の先生が子どもたちに教える内容が、戦争中と戦後でまったく違う内容になったと、何人かの登場人物が言うところ。
戦後間も無くの当時の日本は、戦後の社会状況になかなか馴染めない人もいれば、あっさりと変わった人もいたのかな。
そんなことを思わせてくれる描写でした。
戦中から戦後の変化に学校の先生は、どう子どもたちに教えていったらいいのか、かなり悩んだのかもしれませんね。
こうした戦争に関する考え方はものすごくたくさんの意見があるでしょうし、映画であからさまな戦争がどうのこうのというシーンがあることが苦手という人といるでしょう。
そうした戦争にたいする考えが披露される映画は苦手という人は、「飛べ!ダコタ」観るときはなるべくメインストーリーを集中して観るようにして、戦争関係のセリフになったときは、
「そういう考えもあるんだ。当時の人たちはどんな感じだったのかな…」
という感じで受け止めとくぐらいにしとくといいんじゃないでしょうか。
「飛べ!ダコタ」ネタバレなし感想まとめ
ということで「飛べ!ダコタ」ネタバレなしのレビューでした。
まとめると、
といったところです。
「飛べ!ダコタ」秀作だと思います。面白かったですね。
子を想う親の気持ちが表現されているあるシーンでは泣けました。
あんまり知られている映画じゃなさそうなので、もっと多くの人に観てほしい映画かなと思います。
飛べ!ダコタを見る方法
飛べ!ダコタを見る方法があります。
もちろん違法な視聴方法ではなく、ちゃんと正しく安全安心に視聴することが可能。
以下のサブスク動画配信サービスで観れますよ(2020年2月27日時点)
(配信状況が変わっていることがあります。最新の情報は各サービスにてご確認ください。)
ブルーレイ・DVDソフトを購入すれば、ずっといつでも繰り返し観れる
動画配信サイト(VOD)で配信されている映画やドラマなどは配信終了することもあります。
もう一度観ようと思っていたのに配信終了していたら悲しいですよね。
何度も繰り返し観たい作品の場合は、ブルーレイかDVDソフトを購入しておけば、ずっといつでもお気に入りの映画やドラマを観返すことができて安心です。
ブルーレイは発売されてないようです。
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