「君の膵臓をたべたい」民放の日曜プライムで地上波初放映となりました。
僕は一足先に動画配信サービスのAmazonプライムビデオで視聴したので感想を書いてみました。
「君の膵臓をたべたい」ただのお涙ちょうだいものではなく、ひとひねり工夫されていて意外と面白く心にじんわりとちょっとした感動が広がるような映画でした。
テレビ放映で観るかどうか参考にしでください。
もし「君の膵臓をたべたい」地上波テレビ放送後にこの記事を読んでいて、
- 気になってたけど観れなかった。
- 録画し忘れた。
という人は動画配信サービスで観ることができます。
「君の膵臓をたべたい」は、こういう人におすすめ
- 切ない感動する映画を観たい
- キミスイの話題についていきたい人
予告編
「君の膵臓をたべたい」の予告編はこちらで視聴できます。
https://www.youtube.com/watch?v=qLCZ5l674pA
感想・評価
なるべくネタバレなし
桜良と話しているうちに志賀の表情がだんだん豊かになってくるのがいい
桜良(さくら)と志賀が話すことが増えていくたびに、ずっと無表情だった志賀が笑顔になったり、ちょっとむすっとしたり表情が豊かになってくるところが良かったです。
やっぱり人間、みんなと楽しく過ごしたいと思っているものですよね。
でも桜良(さくら)みたいに、ずっとたくさんの友達に囲まれていると志賀みたいな孤高の存在みたいなのにあこがれることもあります。
「みんなと楽しく過ごしたい。でも、たまには1人でゆっくりしたい。」
そんな人の矛盾した性質が桜良と志賀というキャラクターで極端に表現されているのかなって思いました。
桜良と志賀はお互いに憧れているものを持っている存在だったのでしょう。
それで惹かれあっていったのかな。
膵臓の病気のはずの桜良がやたらと元気な理由を考えてみる
桜良は膵臓の病気で余命1年ってことなんですが、やたらと元気なんですよね。
実写版映画「君の膵臓をたべたい」を観た人のなかには、
「桜良、病気なのになんでこんなに元気なの?」
と不思議に思ってしまって映画に集中できなくなってしまったという場合あるみたいです。
僕も「桜良、なんでこんなに元気なんだ?」と思ってしまった1人です。
こういう余命〇年っていう設定の悲しい心動かされる系の映画は、だいたい元気がなくなっていく人物と寄り添う人みたいなパターンが多いですよね。
でも「君の膵臓をたべたい」は、そんな闘病もの映画の常識を破る映画と言えそう。
桜良の最期はああいうふうになりましたし。
実際の膵臓の病気の方は、もしかしたら薬などによって一見元気に見えるものなのかもしれません。
ちょっと分からないですが。
桜良が、ずっと元気にふるまっていた理由
リアルだとどうなのかというのは置いていて、桜良はずっとカラ元気(本当は元気じゃないけど無理やり元気に見えるようにすること)だったように見えました。
なぜ桜良は明るく元気にふるまっていたのか。
桜良は「死」がリアルに自分に訪れると体で分かっていたからこそ、その反動で今を全力で楽しもうってなったから元気に明るく無理やりにでもふるまっていたのでしょう。
桜良は膵臓の病気って分かる前は、もしかしたら普通の大人しい人だったかも。
それが余命が短いと分かったから、もう小さいことでクヨクヨ悩むのがあほらしくなって1日1日を楽しく元気に過ごしていくんだって決心したのかなって思います。
でもどこか無理があった。
そんなときに、なにものにも揺さぶられない強い孤高の存在に見えた志賀に会って桜良は興味を持ち始めたのでしょう。
桜良は静かに1人で死にゆきたいという思いもどこかで持っていたのかな。
桜良はもう余命が1年ですから、のんびりと志賀にアプローチしている場合じゃない。
だから興味を持った志賀に積極的に話しかけて近づいていったのでしょう。
「死」を考えることができる映画
病気で余命〇年とかで感動を得ようとすると物語として「せこい」と思う場合ありますよね。
よく映画やドラマ、小説など物語を楽しむ人だと「死」という設定を使って観客や読者の心を揺さぶって感動させようとするのは安易(お手軽)すぎるなんて考えてしまうことがあります。
「君の膵臓をたべたい」はヒロインが膵臓の病気で余命1年ですから、どうあがいても悲しいわけです。
ヒロインの余命が1年っていう設定そのものが嫌に思えてしまうから「君の膵臓をたべたい」はつまらないと感じる人もいるでしょう。
僕も「君の膵臓をたべたい」のあらすじを読んでみて、
「ああこれって、お涙ちょうだいものか…」
と、あまり「君の膵臓をたべたい」に興味が持てないでいました。
でもリアルでも「死」は人間誰もが体験するものです。
しかし若い人はとくに「死」について日ごろ意識することはないですよね。
まるでこの時が永遠に続くかのように思ってしまうもの。
そんな日常でも「死」は誰にも訪れるものだと意識すると周りの見る目とか自分の生き方が変わるものではないでしょうか。
自分にも「死」は訪れるんだと分かれば「君の膵臓をたべたい」のヒロイン桜良のように1日1日を大切に楽しく過ごすことが大事だって理解できます。
そして、もっと自分がこの人生でしたいことを考えることができるようになりますよね。
桜良が「死ぬまでにしたいことリスト」を作ってました。
なにも余命1年じゃなくても、今健康な人でも「死ぬまでしたいことリスト」はあってもいいんじゃないかと思ったりします。
「君の膵臓をたべたい」は自分にも死が訪れるってことを、よく考えるきっかけにするにはいい映画ではないでしょうか。
たぶん小説のほうがより心揺さぶられるのかも
日常の細やかな心理とか交流とかを描く場合、やっぱり小説って向いていると思うんですよね。
実写映画やアニメだと映像中心で観客は自分の想像力で登場人物の心の動きを追っていくことになります。
でも小説だと登場人物たちの細やかな心の動きまで文字で丁寧に説明できるし、それが自然なのでスッと読者の心のなかに作者の伝えたいことが入ってきますよね。
「君の膵臓をたべたい」で作者住野よるが作品を通して伝えたいことを理解するには小説が一番なんでしょう。
実写映画「君の膵臓をたべたい」の「はかなさ」「切なさ」とかがいいなって思った人は原作小説を読むと、桜良や志賀ってこういうことを考えてたのか~と分かったりして、より作品への理解が深まると思います。
実写映画「君の膵臓をたべたい」の感想まとめ
ということで「君の膵臓をたべたい」の感想でした。
まとめると、
- 志賀の表情が豊かになってくるところがいい。
- 桜良は元気に明るく見えるようにふるまっていたのかな。
- 「死」について考えることができる映画
といったところです。
実写版「君の膵臓をたべたい」民放の日曜プライムで地上波初放映となりましたね。
リアルタイムでテレビを観れない人は録画するとおもいますが、もし録画し忘れても動画配信サービス(VOD)で視聴するという方法があります。
視聴可能な動画配信サービス
実写版映画「君の膵臓をたべたい」のレンタルなどができる動画配信サービス一覧をこちらで紹介しています。
https://tudukeru.net/kimisui-vod/
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