
プライムビデオで観れる「ザ・レポート」って面白いのかな。
という人のためにAmazonプライムビデオで映画「ザ・レポート」を観たブログ管理人シエン(@tetete437)が感想を書いています。
この映画「ザ・レポート」の感想記事を読んでいただくと、自分の趣味に合うのか面白いのかが分かります。
ですので、つまらない映画を観て時間を損したってことにはなりませんよ。
ひとこと感想&評価(5点満点)
- 社会派で政治系の硬派な映画が観たい人
- アダム・ドライバーのファン
- アメリカの政治に関心がある人
派手なアクションとかある陰謀を暴く系映画や、スパイアクション映画を期待してる人にはオススメしません。
それでは映画「ザ・レポート」のあらすじ、キャスト、ネタバレなし感想をどうぞ!
「ザ・レポート」あらすじ
ザ・レポート(Amazonプライムビデオへ)
アメリカ政府の調査スタッフ、ダニエル・J・ジョーンズはある日CIAの尋問プログラムについて調査を行うことを命じられる。
調査を行うなかダニエルはCIAが行なっていたことに疑問を持つようになった。
ダニエルは徹底した調査を開始する。
そして数年の歳月が過ぎるのだった…。
「ザ・レポート」キャスト
監督スコット・Z・バーンズ
製作スティーブン・ソダーバーグなど
スティーブン・ソダーバーグは「オーシャンズ11」など多くの映画の監督もしています。
ダニエル・J・ジョーンズ(アダム・ドライヴァー)
政府の調査スタッフ。数年にわたりCIAの尋問プログラムについて調査を行う。
ダイアン・ファインスタイン(アネット・ベニング)
議員。ダニエルに調査スタッフのリーダーを命じる。ダニエルが作ったレポートを公開しようとするが、なかなかうまくいかない。
映画「ザ・レポート」ネタバレなし感想
ストーリー部分にはあまり触れない感想となっています。
アダム・ドライバー主演の非常に硬派な社会派シリアス映画

スターウォーズとかマリッジストーリーとか、ものすごく活躍中のアダム・ドライバー。
そんなアダム・ドライバーが主演の「ザ・レポート」がAmazonプライムビデオで観れます。
「ザ・レポート」はアメリカでは劇場公開されたんですが日本では未公開。
Amazonプライムビデオのみで配信となってます。
この「ザ・レポート」とっても硬派な映画です。
アメリカ政府のCIAのリアルな暗部を描く社会派映画なんですね。
こういった政治に関心のある人は、かなり興味深く観れることでしょう。
製作でスティーヴン・ソダーバーグが関わっている。

「ザ・レポート」監督はスコット・Z・バーンズですが、製作にスティーヴン・ソダーバーグの名前があります。
社会派シリアス系だと、アクション映画みたいに画面に派手さはないし、ヒューマンドラマ系のような幸福感あふれるキラキラとした雰囲気があるわけでもありません。
ひたすら地味なので興味がないと退屈になってしまう場合があると思いますが「ザ・レポート」はそんなことはなかったですね。
監督のスコット・Z・バーンズの力量ももちろんあるんだと思いますが、スティーヴン・ソダーバーグの影響もあるんじゃないかななんて思うわけです。
「ザ・レポート」は、アダム・ドライバー演じる主人公が文書をひたすら調査するストーリーなので、ものすごい地味なんですね。
でも、まったくといっていいほど飽きることなく最後まで観ることができました。
主人公の調査員が残された文書(記録)を元にしっかりと論理立てて反論していき、粘り強く諦めないところに静かだけれど圧倒される執念を感じるので、最後まで飽きずに観ることができたのだと思います。
9.11後暴走したCIAを政府調査スタッフが追及するストーリー

「ザ・レポート」はアメリカ同時多発テロ9.11以後の出来事を扱っています。
「ザ・レポート」観てるとCIAは9.11という惨事を起こしてしまったことを非常に後悔していて、かなり焦っていたのかなという印象でした。
アメリカは法治国家であり法律に違反することはしてはいけないとなっています。
ですが、拷問ではなくあくまで尋問であるとして「強化尋問プログラム」という名称をつけて法律に違反する「拷問」ではないとしていたってことっぽいですね。
映画を観る限りは、どう考えても明らかにその内容は拷問ですが。
心理学者(元軍人)が、論理的にこうすれば隠していることを話すと説明するんですが、なんだかんだでやってることは嫌がらせや暴力なんですよね。
そしてこの「強化尋問プログラム」は、あることが結論として出されていたことが明らかとなります。
映画で明かされていたことを考えるに、
- CIAはかなり焦って意地になっていた。
- 9.11のようなことをしたんだから法律違反であってもやってもいいと思ってしまう復讐の思いもあった?
といったことが考察できるかなと思います。
拷問の記録までちゃんと残されてるのがすごい。

「ザ・レポート」見てて思ったのが、こんな拷問まがいの尋問プログラムであってもちゃんと記録として残してあるんだなってことです。
あとから法律に違反していると言われるような事まで、ちゃんと記録に残しているのが印象に残りました。
記録に残さなければ発覚しづらくなると思うんですが、そうしないで尋問(拷問)の様子も事細かに記録に残しているんですね。
CIAとしては焦っていたためにあくまで強化された尋問であり拷問ではないとするつもりだったのか。
政府組織にはあらゆることを記録に残す義務みたいなのがあるのかも。
独裁国家だと記録に残さず関係者も…なんてことになりそうですね。
法治国家たらんとするアメリカ政府が観れる。

法治国家とは、
国家におけるすべての決定や判断は、国家が定めた法律に基づいて行うとされる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B3%95%E6%B2%BB%E5%9B%BD%E5%AE%B6
wikipediaより引用
といったことです。
「ザ・レポート」は実話を元にした映画です。
「ザ・レポート」のように9.11後の状況といえども、法律で決められたことに違反してはいけないという姿勢を貫けるアメリカ政府は、ちゃんとした国であることが分かります。
法律を尊重しない国だと、私たちの国にテロを仕掛け大惨事を引き起こしただろう者たちなんて拷問でもなんでもしてもいいということを、暗黙のうちにでも政府そのものが認めてしまいそうです。
宗教や一時的な大衆感情、権力者の意向などよりも法律が優先されるのが、現代社会では1番ましな政府ということなんでしょうね。
「ザ・レポート」のような政府の暗部を扱う映画を製作公開できるところがアメリカの良いところ。

「ザ・レポート」という映画が公開されることは、アメリカ政府にとってマイナスになりそうですよね。
「ザ・レポート」を観るまでは、政府組織であるCIAがこんなことをしていたなんて知らなかったというアメリカ国民は少なからずいるでしょうし。
CIAって映画やドラマでよく悪役として描かれます。
映画とかの印象だとCIAってあんまりいい印象ないですよね。
ただそうした映画やドラマはフィクションであることが多いでしょうし、物語を盛り上げるためにCIAを悪役に仕立て上げている場合もあるでしょう。
しかし「ザ・レポート」は事実を元にした映画です。
脚色はあるんだと思いますが、映画を観た限りはかなり事実に忠実に製作されたように思えます。
CIAの不利になるレポートの公開を阻止しようとする様子まで描かれているんですね。
そんな事実にかなり寄せたであろう映画を製作して公開できるアメリカは、やはり懐の深い国なんだろうなと思います。
実在の映画「ゼロダークサーティ」がチラッと映ります。
ゼロ・ダーク・サーティ (吹替版)(Amazonプライムビデオへ)
アダム・ドライバー演じる主人公ダニエルがチラッと映画「ゼロダークサーティ」を観るシーンがあります。
「ゼロダークサーティ」はビン・ラディンを殺害するアメリカの特殊部隊を描いた映画。
「ザ・レポート」でもビン・ラディン殺害の話は出てきます。
で、この「ゼロダークサーティ」CIAの拷問も描いているんですね。
「ザ・レポート」観て見応えあって良かったという人は「ゼロダークサーティ」も観てみるといいんじゃないでしょうか。
Amazonオリジナル映画「ザ・レポート」ネタバレなし感想まとめ
ということで、Amazonオリジナル映画「ザ・レポート」のネタバレなし感想でした。
まとめると、
- アダム・ドライバー主演の非常に硬派な社会派シリアス映画
- 9.11後暴走したCIAを政府調査スタッフが追及するストーリー
- 法治国家たらんとするアメリカ政府が観れる。
- 「ザ・レポート」のような政府の暗部を扱う映画を製作公開できるところがアメリカの良いところ。
といったところです。
アメリカの政治にあんまり興味がなく詳しくなくても、登場人物たちがなにをしようとしているのかは分かるので十分見応えある映画となっています。
「ザ・レポート」と似た社会派映画だと、
- 「スノーデン」
- 「ペンタゴンペーパーズ」
がありますね。
「ザ・レポート」を見る方法
「ザ・レポート」を見る方法があります。
もちろん違法な視聴方法ではなく、ちゃんと正しく安全安心に視聴することが可能。
以下のサブスク動画配信サービスで観れますよ(2020年4月22日時点)
(配信状況が変わっていることがあります。最新の情報は各サービスにてご確認ください。)
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