
映画「スポットライト」観たけど、なんでだろ?って思うことがあった。考察してるブログないかな。
という方のために映画「スポットライト」についての考察記事を書きました。
この記事を読んでいただくと、映画「スポットライト」についてもっと知ることができて、より楽しめるようになりますよ。
映画「スポットライト」しっかりと鑑賞したので、いろいろ考察できたと思います。考察以外の感想は下の関連ページにて書いています。
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アメリカでは教会や神父のことは悪く言ってはいけないという空気があるから不祥事が明るみに出にくかった。
教会の不祥事ってタブー(話題にしてはいけない・触れてはいけない)っていう空気があるらしく、映画では記者が話しを聞こうとしても黙ってしまう人がけっこういました。
アメリカって自分の意見をしっかりと伝えるという文化みたいなものがありそうなんですが、教会への悪評は言いにくい雰囲気があるみたいですね。
とくにボストンは教会がかなり人々の生活に馴染んでいるんだと思います。アメリカのボストンって日本だと京都みたいな感じだそうです。古くからの歴史がある都市ってことですね。
そのような歴史ある地域だと教会が人々の生活に大きな影響を与えていることに納得できます。教会のことを悪く言うと、その地域で暮らしにくくなるという暗黙の了解が存在してそうです。
ボストンのような古い都市でなくてもアメリカでは教会について悪く言うことは、あんまり良しとされないのでしょう。多くの映画とかドラマで神父は尊敬されるべき人という形で登場してますよね。
アメリカでも「臭いものにはフタをする。」ということがあるってことですね。
教会の影響力が強いために隠蔽がうまくいっていた。
アメリカでは教会は地域によってはすごい影響力があるのでしょう。「スポットライト」の舞台となったボストンはとくに教会の影響力が強いようです。
信者であれば「神父のことを悪く言うなんてとんでもない」となるのでしょう。ほとんどの人が教会の悪い噂は考えないようにしていたのだと思います。
子どもを虐待をしていた神父が想像以上に多いことに記者たちは驚いていました。
ボストン・グローブが力を入れて報道する前はタブー視されたり見て見ぬふりされたりしていて、問題のある神父たちが野放しになってしまい事件として世間で話題になることもなかったということですね。
なぜ子どもを虐待する神父が多いと感じるのか。その理由とは。
「スポットライト」を観ていて不思議だったのが、なぜこんなにも子どもを虐待する神父が多いのかということ。しかし統計的にはとくに加害者に神父が多いというわけではないとのこと。
カトリック司祭の数は、調査時に全米で10万人以上いたので、逮捕された100人はその約0.1%に相当する。この比率は、米国の一般男性と比べてけっして高いわけではない。
50年間続いてきたカトリック教会「性的児童虐待」の深い闇より引用
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57629?page=3
統計的には神父が飛び抜けて多いわけではないそうです。神父という職業の影響で「多い」と錯覚してしまうのでしょう。
映画では90人近くの虐待神父がいるとなっていましたが、たとえ数人であったとしても神父なのですから問題は大きいですよね。
一部の神父が子どもにいたずらしてた原因は環境がそろっていたから。
映画のなかでは一部の神父がなぜ子どもを虐待するのかヒントになることが語られていました。
- 子どもは神父に逆らえない。
- 子どもは神父に注目されると嬉しい。
というようなことを映画に登場した被害者が言ってましたね。
このあたりの環境があるから子どもを虐待する神父が一定数いた原因と考えられそうです。あと独身制も関係あるんじゃないかと言われることはありますね。
では一部の神父が子どもを虐待していた原因について、さらに考察します。
「子どもは神父に逆らえない」
神父はその地域で尊敬されるべき人物であり、素直な子どもほど神父に逆らうなんてとんでもないことだと考えるのではないでしょうか。
そのため最初は、ほんのいたずらだったことがだんだんとエスカレートしてしまうということなのかなと思います。
「子どもは神父に注目されると嬉しい。」
映画「スポットライト」で登場した被害者が言ってたことです。神父に呼び出されるとか優しくしてくれると子どもは「神父に注目してもらってる。」と感じて嬉しくなるものなんだそうです。
子どもは神父さんがおかしいと分かっているけれど、神父のことを悪く言うのはタブーという雰囲気があり親に言いにくかったのではないでしょうか。
「独身制で結婚できないから」
キリスト教には色々と宗派があります カトリック教は結婚を認めていないとのこと。
現在のところ、カトリック教会では、原則的に神父(司祭)の結婚を認めていません。
「神父・牧師の恋愛、結婚」より引用
http://careergarden.jp/shinpu/renai/
宗派によっては結婚を認めているところがあります。
映画「スポットライト」ではカトリック教の闇を追求してましたね。
神父といえど人間ですから欲はありますよね。なので結婚できないために、その欲が歪んだ形で出てしまったという原因か考えられそう。しかし、
> 虐待と独身制との関連を示す統計的な根拠はない。
「50年間続いてきたカトリック教会「性的児童虐待」の深い闇」より引用
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57629?page=3
とのことです。
以上3つ原因じゃないかと思われることをあげてみました。このうち独身制については原因じゃなさそうですね。
神父から虐待されたのは男子が多い。でも同性愛者が多いからではない。
あと被害に遭ったのは男子が多いとのこと。このことから神父には同性愛者が多いからではないかと推測する人がいるようですが、むしろ神父に同性愛者が増えると虐待件数は減ったとのこと。
> むしろ統計は、1980年代になって教会にゲイの司祭が増えると、虐待件数は減少に転じた、という事実を示している。
「50年間続いてきたカトリック教会「性的児童虐待」の深い闇」より引用
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57629?page=3
なぜ男子が狙われるのか。たしかに映画「スポットライト」で登場した被害者は男性ばかりでした。
被害者に男性が多い原因は単純に神父と男子との接触機会が多いからなんだそうです。ただなぜ神父と男子との接触機会が多いのかまでは分かりません。教会に通っている人なら分かるかも。
神父の手伝いをする役割は男子と決まっているとかそういうことなのかな。
以上一部の神父がなぜ子どもにいたずらする虐待をするのかの原因について考察しました。
神父と子どもの関係性によっていたずらがエスカレートしやすくなる。
- 統計上で見れば神父だけに特別加害者が多いわけではない。
- 同性愛が大きな原因ではない。
といったことを考えると、
- 子どもは神父に逆らいにくい。
- 子どもは神父に注目されると嬉しい。
ということがあり、さらに神父は男子と接触する機会が多い。
ということを考慮すると…
つまり特殊な性癖を持つ神父が思いとどまるための「壁」が低いので、神父という職業でありながら虐待が発生しやすくなっているのではないでしょうか。
映画スポットライトの考察まとめ
以上、映画「スポットライト」の考察をしてみました。
神父が子どもを虐待する原因についての考察ばかりになってしまいましたが、映画「スポットライト」のことを考察するなら神父が子どもを虐待する原因についてがメインテーマになりますよね。
ボストン グローブ紙が神父の虐待についての記事を公開したのが2002年。この記事を書いているのが2019年なので、もう17年も時が過ぎています。はたして神父の虐待は減っているのでしょうか。
映画「スポットライト」は社会派な雰囲気の映画で見応えがありました。
スポットライトの感想も書いています。

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