アニメ「冴えない彼女の育て方」って面白いのかな。
という人のためにAmazonプライムビデオで「冴えない彼女の育て方」1期「冴えない彼女の育て方♭」2期全話観たブログ管理人シエン(@tetete437)が感想を書いています。
このアニメ「冴えない彼女の育て方」1期2期の感想記事を読んでいただくと、自分の趣味に合うのか面白いのかが分かりますよ。
ですので、観るかどうが決めるために感想記事を読んでいただくと、つまらないアニメを観て時間を損したってことにはなりません。
ひとこと感想(Twitter短評)
恋愛がメインになっているライトノベル系アニメや、ハーレムものが嫌いな人にはオススメしません。
それでは「冴えない彼女の育て方」1期2期のあらすじ、キャスト、ネタバレありの感想をどうぞ!
あらすじ・内容
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安芸 倫也(あき ともや)は、ある日坂の上に佇む加藤 恵(かとう めぐみ)を観て心奪われた。
ともやはめぐみのようなキャラクターがメインヒロインの理想のゲームを作る決心をする。
ともやの理想のゲームを作るにはともやの実力では実現できないので、脚本はライトノベル作家霞ヶ丘 詩羽(かすみがおか うたは)イラストは有名同人イラストレーター澤村・スペンサー・英梨々に頼むことにした。
はたしてともやの理想のゲームは完成するのか、加藤 恵は理想のメインヒロインとなることができるのか。
「冴えない彼女の育て方」ネタバレあり感想
登場人物の変化についてのネタバレはありですが、ストーリーについてはネタバレなしのレビューです。
ライトノベル系ハーレムものだが、創作・クリエイターへのあこがれがつまってて見応えあるアニメ
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ライトノベル系でよくある設定が、
といったいわゆるハーレム状態になっていること。
「冴えない彼女の育て方」は、これらの基本的(?)な設定が網羅されてると思うんですが、それよりも見応えがあったのが創作への情熱があったところ。
やっぱり消費しているだけでなく「なにかを作り出す」っていうレベルに踏み込むって、すごくあこがれるんですよね。
レビューを書くことと、作品を作り出せることはレベルが違う
主人公の安芸 倫也(あき ともや)は好きなラノベなどの批評ブログを書いていてTAKIというハンドルネームは、その界隈では有名っぽいです。
ともやのブログはライトノベルの売り上げを左右するほどの影響力を持っているんですね。
感想とか批評をブログに書いてアップすることも「なにかを作り出す」ということをしていることになるんだと思うんですが、それでも小説や曲、アニメーション、漫画、ゲームなど作品を作ることとはまた別レベルのものだと思うんです。
主人公自らが創作レベルをあまり上げない展開はめずらしい
主人公のともやは、好きな作品があったりゲーム(ギャルゲー)を作りたいという情熱をすごく持っています。
でも、
といったギャルゲーを作るための技術をともやは持っていません。
持っていないというか、レベルの高い創作ができるほどの技術がないんですね。
さらにいえば、とにかく自分が考える理想のゲームを作りたいという情熱ばかりが先走ってしまって、たとえばレベルの高い脚本を書くための努力など自分自身のなにかしらの技術を高める努力をするまでに至っていないっぽいです。
妄想が先走っているんですね。
それでもともやはゲームを作りたいので、プロデューサー的立場になりサークルを作り、
この2人にサークルに入ってもらうことで、ともやは自分の理想のゲームを作ることにします。
クリエイターとして、ほぼ成長しない主人公だから感情移入しやすいのかも
ともやは、創作・クリエイターへの情熱のみが先走りした人物であることに変わりがないんですね。
だからこそ、大半がクリエイターではないだろう視聴者が主人公のともやに感情移入できるのでしょう。
「クリエイター」にあこがれている人が観るのが一番面白いアニメかな
僕が1期「冴えない彼女の育て方」2期「冴えない彼女の育て方♭」全話を観終わって感じたのは、
僕はクリエイターに憧れているんだな
ってことでした。
なにかを創作すること・作ること、ただ消費するだけじゃなくて自分でなにかを作り出すこと。
そうしたことをしたいという欲求が僕にはあるんだと、はっきりと分からせてもらえたのが「冴えない彼女の育て方」というアニメでした。
「冴えない彼女の育て方」以外にも、クリエイターを扱った作品は興味深く観れるんですね。
「エロマンガ先生」のアニメも観たんですが、和泉 紗霧がすごく楽しそうに絵を描いているシーンがすごく印象に残っています。
「冴えない彼女の育て方」は、すでになんらかの創作活動してる人より、
という人が一番楽しめるアニメではないでしょうか。
二期「冴えない彼女の育て方♭」のエピソード10が神回
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「冴えない彼女の育て方」は1期よりも2期が面白かったです。
2期はちょっとシリアスモードになり、
といったクリエーター関連の成長が多く描かれていますね。
クリエイター成長エピソードの最高潮が10話
最高潮に達したのが二期「冴えない彼女の育て方♭」のエピソード10ですね。
えりりはクリエイターとして成長したいと同時に、幼馴染のともやに愛されたいとも思っています。
あるきっかけがあり、えりりとともやの距離は近くなりえりりにとって、とてもうれしい状況が続くんですが創作意欲がなくなっていくんですね。
つまり幼馴染のともやに愛されたいという願いが満たされて、それで満足できて創作意欲がなくなっていったというわけ。
満たされない思いが創作意欲につながっているえりりの悲しさが切ない
しかし、あるきっかけがありえりりは見事にクリエイターとしてさらに成長します。
ところが、その成長のきっかけとなったのは、ともやと離れることだったというえりりにとっては悲しい出来事をともなっていました。
ともやに愛されるということが満たされないからこそ、えりりの創作意欲が湧いてくるという悲しさ。
こういったことが二期「冴えない彼女の育て方♭」のエピソード10で描かれていて、心うたれました。
「冴えない彼女の育て方」は楽しく観れる創作をテーマにしたアニメだと思って観てました。
ところが、エピソード10でここまでシリアスに深いところまで描くという期待以上のものがあって、よけい心打たれたのだと思います。
メインヒロインだけの役割だった加藤 恵がスクリプト作りに夢中になってくとこがいい。
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加藤 恵は最初はともやに無理やりサークルに参加させられた、というか「まあいいか。」という感じでともやのゲーム作りに参加することになります。
ともやの理想とするゲームのメインヒロインのモデルという謎の役割を与えられた加藤 恵でしたが、少しずつゲーム作りにも関わりだすんですね。
オタクとか創作とか、そういうのに無関心だった加藤 恵の変化が「冴えない彼女の育て方」の面白いポイントでもあります。
そんな加藤 恵が2期「冴えない彼女の育て方♭」の終盤、あることがあり自分が創作活動に関わることを、すごく楽しいと感じているのを自覚するとこが良かったですね。
あんなにクールで無関心だった加藤 恵がえりりにあそこまでのことを言っていたというのは、ちょっと驚きでした。
消費するだけだった安芸 倫也が創作への情熱を燃やすことがメインテーマ
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「冴えない彼女の育て方」は、ただ消費するだけだったオタク安芸 倫也が、
そのあふれる情熱をもって、少しずつ自らも創作活動に関わっていく
とこも良いです。
うまい絵を描けるわけでも、すごい脚本・小説を書けるわけでもなく、消費メインで自分で創作することにまでは踏み込んでいけなかった安芸 倫也。
そんな彼が、「できる人」に参加してもらったとはいえゲームを完成させる。
そうできたのは、やっぱり安芸 倫也が自分の好きなものをただ消費するだけでなく、自分が関わって作り出したいという情熱があったからですよね。
しかしあくまで安芸 倫也自身が絵がうまくなるとか、少しずついい脚本を書けるようになるといったことにはならないとこが面白いです。
あくまで安芸倫也は、クリエイターではない視聴者の等身大のキャラクターってことなんでしょう。
自分の「好き」を大切にしたいと思わせてくれるアニメ
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子供のころ、学生のころ、あれだけ夢中になったことがあったのに仕事などで忙しくなって、
いつのまにか夢中になっていたことを忘れていた
ってことないでしょうか。
そして気づくと夢中になることができなくなってしまった。
なにか趣味を持ちたいと思っても、いまひとつ夢中になれない自分がいる。
そんなふうになっている人は「冴えない彼女の育て方」を観ると、昔のあの夢中になれる気持ちを思い出すことができるかもしれません。
主人公安芸倫也の自分の好きなことへの情熱のすごさを見れば、熱中して物事に取り組む意欲が湧いてくるんじゃないかと思います。
本気で取り組む良さっていうやつですね。
僕も昔好きだった小説とか、ほんとは読みたいのにお金がかかるからと読まずにいた漫画を読んでみようと思います。
漫画のまとめ買いは高いですが、ネットカフェで読むっていう方法もありますしね。
あと昔からしたいと思っていたDTMで作曲もやっていきたいです。
自分の「好き」をとことんやってみる。
これって人生を充実させるには大事なことですよね。
アニメ「冴えない彼女の育て方」1期2期ネタバレあり感想まとめ
ということでアニメ「冴えない彼女の育て方」1期2期ネタバレありの感想でした。
まとめると、
といったところです。
アニメや小説、映画、ドラマ、ゲームそういったコンテンツただ消費するだけでも楽しいです。
しかし、なにか創作して完成させて見てもらう喜びって、たぶん消費してただけとは違うレベルの面白さがあると思うんですよね。
冴えない彼女の育て方を観て、そんなことを思った僕でした。
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