映画「マグノリア」って面白いのかな。
という人のために映画「マグノリア」を繰り返し観た管理人シエン(@tetete437)が感想を書いています。
この「マグノリア」の感想記事を読んでいただくと、自分の趣味に合うのか面白いのかが分かりますよ。
ですので、「マグノリア」を観るかどうかこの記事を参考にしていただければ、つまらない映画を観て時間を損したってことにはなりません。
ひとこと感想&評価(5点満点)
群像劇を好まない人や、上映時間が長い映画が苦手な人にはオススメしません。
それでは映画「マグノリア」のあらすじ、キャスト、なるべくネタバレなしの感想をどうぞ!
あらすじ
マグノリア [DVD](Amazonへ)
自己啓発セミナー講師、クイズ番組の司会者と出演者の子ども、警察官、看護師、子どものころクイズ番組で活躍した男などなど、男女9人の1日が描かれる。
一見なんの関係もない9人の登場人物。
そんな登場人物たちは、みなそれぞれ悩みを抱えている。
そんな彼・彼女たちの群像劇が展開される。
キャスト・監督
監督ポール・トーマス・アンダーソン
フランク・T・J・マッキー(トム・クルーズ)
自己啓発セミナーの講師をしている。男性の恋愛についてのセミナー。
ジミー・ゲイター(フィリップ・ベイカー・ホール)
クイズ番組の司会者。
クローディア・ウィルソン・ゲイター(メローラ・ウォルターズ)
ジミー・ゲイターの娘。
リンダ・パートリッジ(ジュリアン・ムーア)
高齢の男性の妻
ジュリアン・ムーアは「シッピングニュース」など多くの映画に出演しています。
フィル・パルマ(フィリップ・シーモア・ホフマン)
リンダの夫の介護士
ジム・カーリング(ジョン・C・ライリー)
クローディアの部屋から騒音がするという苦情があり注意しにいった警察官。
ネタバレなし感想
なるべくネタバレをしないようにレビューしています。
ラストへ向かってある出来事に収束していく圧巻のストーリー
マグノリアは1999年の映画。
かなり古い旧作の映画ですが、まだ観たことがない人はぜひ見てほしい映画です。
群像劇となっており、たくさんのキャラクターが登場します。
そんな登場人物たちがラストのある出来事に収束していく様が圧巻です。
日々の悩み事があって、どうでもいいと思いたいけれど思えないという葛藤がある人は、マグノリアを観おわると言いようのないスッキリとした不思議な気分を味わうことができるでしょう。
それでは映画「マグノリア」をレビューしていくので、視聴するかどうかの参考にしていただけるとうれしいです。
有名俳優たちがたくさん出演していますね。
群像劇であることが分かります。
3~4回は観ました。
たまに思い出してはマグノリアを観るっていう時期がありました。
同じ映画を何回も観るっていうことはほとんどないんですが、マグノリアにはもう一度みたいなっていう魅力があります。
それぞれの登場人物たちに個性があるし、ストーリーの進み方がスピーディーでちょっとしたジェットコースターみたいな感じです。
マグノリアはエイミー・マンというミュージシャンの曲を元にポール・トーマス・アンダーソンが製作したそうです。
たしかこの曲だったと思います。
apple musicなどサブスクを利用していると気になった曲が配信されてれば、すぐにフルで聴けるので便利ですよ。
僕はapple music利用してますが、どんどんお気に入りの曲が増えていくのでうれしいですね。
apple musicについては「【apple musicは良い】聴き放題の定額音楽配信サービスは聴きたい曲をどんどん増やしたい人に超オススメ。」にて解説しているので興味がある人は読んでみてください。
映画マグノリアのエイミー・マンの歌が入ったサントラアルバムもapple musicで配信中です(2019年11月時点)
映画マグノリア、曲を元にしているからテンポの良さとかが生まれているのかもしれないですね。
観ていてだれることがないし、最後にドーンとある出来事が訪れてカタルシスみたいなものがありますから、何回も観たくなるのでしょう。
それにトム・クルーズのテンションが高い演技が最高です笑
ストーリーのテンポが良くて長さが気にならない
マグノリアは、なんと3時間9分という長尺映画になっています。
今だと(2018年)2時間超えたら長い映画って思われると思いますが、3時間を超えているんですよね。
今は3時間を超える映画って、ほぼ製作されていないのではないでしょうか。
大ヒットした「君の名は。」は1時間52分です。
君の名は。は、むちゃくちゃテンポがいいですよね。無駄なものを極限までそぎ落として、どんどんとストーリーが進んでいきます。
マグノリアは3時間超えという長さですが、それでもテンポよく進むので飽きることがありません。
君の名は。とマグノリアの共通点
君の名は。と、マグノリアには共通点があります。
- 音楽がうまく取り入れられている
- 映画の後半に大きな出来事がある
この二つですね。
音楽の使われ方。エイミーマンの音楽がいい。
君の名は。では、RADWIMPSの「前前前世」「スパークル」「なんでもないや」「夢灯籠」が効果的に使われていました。
とくに「入れ替わってる~!」からの「前前前世」は鳥肌ものですよね。
マグノリアでも君の名は。ほどではないですが、エイミー・マンの切ない曲がいい味を出しています。
Save Me
AIMEE MANN
カテゴリ: サウンドトラック
iTunesで見る apple musicで見る
君の名は。とマグノリア、両方とも後半に大きな出来事があります。
【考察】人は「大きな出来事」があると自分のことを見直す。
リアルでも人は自分ではどうしようもない大きな出来事があると、自分の人生とか生き方を見直すきっかけに心の底からなりますよね。
マグノリアのほうが、より一人の人に寄り添った形になっていてカタルシスがあります。
カタルシスとは、心の中に溜まっていた良くない感情とか鬱屈みたいなものが、なんらかの出来事があり溶けだしていくみたいな意味です。
浄化されるともいいますよね。
君の名は。ではカタルシスというのとはちょっと違っているかもしれないですが、メメント・モリという言葉を思い出します。
メメント・モリとは、自分がいつかは死ぬということを忘れないようにという意味です。
マグノリアも君の名は。も、カタルシスを得るような大きな出来事があったりメメント・モリを想像させるようなシーンがあったりして、自分の生き方とかを見つめ直すきっかけになる映画でしょう。
「君の名は。」の感想記事書いています。
悩みから解放されたいと思い詰めている人にヒントをくれる映画
マグノリアの登場人物たちは、それぞれ言いようのない苛立ちというか悩みを抱えています。
だんだんと煮詰まっていくんですが、映画の最後のあたりである大きな出来事があり、一度、自分の視点を引いて自分のことや周囲のことを考えることができるようになったのだと思います。
そうして自分のことや周囲に人々のことを見つめ直して、みながそれぞれ浄化されるんです。
現代社会で暮らしていると日々の出来事や雑務とかに追われて、いつの間にか膨大な月日が流れてしまいます。
なかには、なんでこういう人生になっているんだろうとか、こんなはずじゃなかったのにな…なんて思ってしまう人もいます。
こういうふうに自分の人生を後悔しないようにするためには、毎日どんなに忙しくても、ちょっと立ち止まって自分を見つめ直してみるのがいいですよね。
マグノリアは、そんな人のために役立つ映画です。
なにかこう思いつめた状況になってしまっているときは、自分が死を迎えるときに、今の自分を振り返ってなにを思うだろうとかそういうのを考えてみると、ちょっと生き方が変わったりするかもしれませんね。
マグノリアでは自分の死を考えるというよりは、突然わけのわからないことが起こって、自分が捕らわれていたことが、すっと外れていくという状況を描写しています。
こういう自分の生き方に響いてくるような映画って、いいなって思います。
ポール・トーマス・アンダーソンが、最後のあたりにああいう出来事を持ってくるっていうふうにしたのは、ほんと絶妙な設定です。
エイミー・マンの歌詞にあるのかな。
クローディアのはかなさが泣ける
マグノリアの一つの魅力は、クローディアの切なさと、きれいさ、かわいらしさです。
クローディアという悩める女性がいて部屋で大音量で音楽をかけていて、そのことを注意するために警官が訪ねます。
この警官とクローディアとの交流もいいですね。
クローディア役のメローラ・ウォルターズの演技がすごいと思います。
かわいらしさは元々ありますが、そこにはかなさや衝動的な言動や行動とか、いろいろひっくるめて魅力的な登場人物になっていました。
結末へと収束していく群像劇の良さが発揮されている
群像劇なので、たくさんの登場人物がいるわけですが、誰が誰か分からなくなって混乱するということはありません。
いい意味でも悪い意味でも、みんな個性的で特徴があり、それぞれの人生模様がはっきりと違っていますから分かりやすいです。
こうした群像劇は、最後のあたりでどうなるのかっていうのが見どころの一つですよね。
マグノリアの場合、群像劇の結末を、ああいう形にするのですから、これはすごい発想です。
本当にこういうことが起きたら、今まで自分の視野が狭くてそれで悩んでいたとか苦しんでいたんだと、すとんと理解できるようになりそうです。
マグノリアの群像劇は、それぞれの登場人物たちが、だんだんと関連しあっていきます。
その過程をスピーディーに描いていくところが、またいいです。
映画マグノリアの感想まとめ
マグノリア、昔観てからだいぶ経っていますが機会があればまた観たいと思う映画です。
このマグノリアでポール・トーマス・アンダーソンの映画って面白いなって思うようになりました。
同じ監督のパンチドランクラブも面白いです。
最近は、ファントム・スレッドっていうファッション業界の映画を製作したようですね。(2017年)
パンチドランクラブ以来ポール・トーマス・アンダーソン監督の映画を観ていないにで観てみたいものです。
マグノリアはポール・トーマス・アンダーソンの代表作といってもいいんじゃないでしょうか。
まだ観ていない人は、ぜひ視聴してみてください。
3時間超えという長い映画ですが、そこまで長く感じないと思います。
映画「マグノリア」を見る方法
映画「マグノリア」を見る方法があります。
もちろん違法な視聴方法ではなく、ちゃんと正しく安全安心に視聴することが可能。
以下のサブスク動画配信サービスで観れますよ(2021年4月1日時点)
(配信状況が変わっていることがあります。最新の情報は各サービスにてご確認ください。)
ブルーレイ・DVDソフトを購入すれば、ずっといつでも繰り返し観れる
動画配信サイト(VOD)で配信されている映画やドラマなどは配信終了することもあります。
もう一度観ようと思っていたのに配信終了していたら悲しいですよね。
何度も繰り返し観たい作品の場合は、ブルーレイかDVDソフトを購入しておけば、ずっといつでもお気に入りの映画やドラマを観返すことができて安心です。
※日本語で観れるブルーレイソフトは販売されてないようです。
「マグノリア」みたいな似てる映画を探すなら「まとめ記事」からどうぞ
「マグノリア」と似た映画や関連作品お探しの人に、まとめorランキング記事紹介します。
「感動」とか「泣ける」「落ち込んだ時」「監督別」など映画のタイプ別にまとめている記事から、似ている映画や関連作品を見つけやすくなりますよ。
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