
「小林さんちのメイドラゴン」って面白いのかな?
という人のために「小林さんちのメイドラゴン」一期を全話観た僕が感想を書いています。
この記事を読んでいただくと「小林さんちのメイドラゴン」一期が面白いのか、自分に合う作品なのかどうかが分かりますよ。
なので、つまらないアニメを観てしまって時間の無駄になったということにはならないです。
ひとこと感想「トールやカンナに癒される日常ほっこりアニメ」
【評価】85点/100点満点中
- 日常系コメディアニメが好き
- ほっこりして癒されたい
- リアルで疲れている
異能力バトル系とかシリアス系アニメを観たい人には「小林さんちのメイドラゴン」はオススメしません。
それでは「小林さんちのメイドラゴン」一期の感想どうぞ。
あらすじ
職場と家を往復する毎日だった小林さん。ある夜酔っ払って森に迷い込んだらドラゴンと遭遇した。行くあてのないドラゴンに「うち来る?」と小林さんは言っていた。翌朝、小林さんちに見知らぬ女性が訪ねてきた。その女性は昨日の夜のドラゴンだったのだ。その日から人間の姿をしたドラゴンのトールと小林さんの暮らしが始まるのだった。
小林さんちのメイドラゴンの感想
トールが何気ない日常を幸せそうなに過ごす様子に癒される。

「小林さんちのメイドラゴン」の魅力は、なんといってもトールの愛らしさですよね。
小林さんへの想いとか一生懸命料理を作るところ、商店街の人たちと仲良くなっているところなど、とってもかわいらしいところが、ほっこりします。
日常をトールみたいに楽しんでいるキャラクターって、すごくいいな〜って思います。
なぜトールに、こんなにも癒されるのか。その理由。
なぜこんなふうにトールがいいなと思うのかというと、トールはこんな暮らしは嫌だとまったく思ってなくて、小林さんと過ごす日常に満足して楽しそうに暮らしているからなんでしょう。
リアルで暮らす私たちは自分の日常、人生になんらかの不満をみんな持っていますよね。
日常生活で「満たされた気持ち」になって十分に満足している人って少ないと思います。
なので、トールが日々を丁寧に楽しく生きている様子がうらやましく感じるのではないでしょうか。
そして、満たされた日々を送るトールに癒されるのでしょう。
トールから見える「私たちが幸せになれない理由」
できればトールみたいに、なんの疑いもなく日常を幸せな気持ちで暮らすことができたらなっていう想いが、リアルで生きる視聴者にはあるのだと思います。
でも一方でトールのような「幸せな日常」なんて望んでいない自分もいて、何者かになりたい、多くの人に認められる自分になりたいという欲望も持っていますよね。
現代に生きる人は子どものころからテレビやネットで多くの情報に触れています。
情報が多すぎて自分の人生に満足できなくなってしまっている。
そんな多くの情報を吸収して育つと「日常の何気ない日々に満足する」幸せって、なかなか感じることができなくなるのではないでしょうか。
どうしても今自分が生きている日常より、テレビとかネットで見るような「憧れの人の人生」のほうがいいと思ってしまうわけです。
「わたしも、あんなふうな人生を送りたい。」ってなってしまいますよね。
そして無意識にでも今の自分に満足できないと思ってしまうのではないでしょうか。
だからこそ日常の何気ない日々を幸せそうに暮らすトールに癒されるのだと思います。
トールと似たキャラクターたち
トールのようなキャラクターって他のアニメでも登場します。
たとえば、けものフレンズのサーバルや「この世界の片隅に」のすずさんですね。
サーバルはいつも前向きで自分の目の前にあることにすごく興味を持って楽しく暮らしています。
すずさんは、戦時中の物資不足のなか日々の生活を工夫して丁寧に暮らしている様子が幸せそうです。
だからこそサーバルやすずさんに癒される人が多くいるのでしょう。
もしかしたら現代のようなテレビやネットの大量の情報がある時代よりも、日々の暮らしがどんどんと豊かになっていった戦後から高度経済成長期ぐらいの人々のほうが幸せを多く感じていたのかもしれないですね。
「けものフレンズ」や「この世界の片隅に」ってどんなアニメなの?と興味を持たれた方は僕が観た感想を書いているので観るかどうか参考にしてください。
カンナの小学校入学エピソードがなつかしさいっぱいで良かった。

小林さんとトールの子どもみたいになったカンナが小学校に通いだすエピソードが、すごく癒されました。
子どものころ周囲の世界に感じていた心理がすごくリアルに再現されたような気持ちになって強烈になつかしい気持ちになりましたね。
かわいい文房具が無性に欲しくなったり、ランドセルを買ってもらってすごくうれしかったり…
かわいい文房具が欲しくなったけど「ランドセル高いな。」と小林さんが言ってるのを聞いて、買ってほしいと言うのをガマンするカンナ。
買ってもらったランドセルを背負ったまま寝てしまうカンナ。
欲しかったけどガマンしたかわいい文房具を後日買ってきてカンナにプレゼントする小林さん。
などなど、ほんとこのエピソードは心温まりまくりでした。
子ども目線の気持ちを、ここまで再現しているアニメってなかなかなさそう。
大人になってからだと、ランドセルを買ってもらったことがなんであんなにうれしかったんだろうと不思議になる人もいるんじゃないでしょうか。
それに安い文房具がなんであんなに無性に欲しくなってしまうのかなどなど。
子ども目線での気持ちをここまで再現しているアニメってなかなかなさそうです。
アニメ「小林さんちのメイドラゴン」一期で一番すごいなと思ったのは、このカンナが小学校に入学するエピソードでした。
小林さんの落ち着きぶりに憧れる。

トールのパートナー、カンナの親みたいになってる小林さん。
小林さん、家でトールと過ごしているときものすごく落ち着いているんですね。
その小林さんの落ち着きぶりに憧れてしまいました。
トールみたいなのが家にいたら、トールにつられて落ち着いて過ごせないってことになりそうですが小林さんはじっとして落ち着いています。
トールが来てから満たされた日々を送るようになった小林さん。
小林さんはトールが来る前は世間に無関心で、職場と家を行き来するだけの日常だったのではないでしょうか。
トールが来る前の小林さんは落ち着いているけれど虚無を抱えていたっぽいです。
あまり笑顔になることもなく、淡々と仕事して帰宅して寝てを繰り返す日々だったのでしょう。
トールやカンナが来てからは笑顔が増えて虚無は消えました。
小林さんは満たされた穏やかな日々を過ごすようになったんですね。
そんな小林さんの幸せな落ち着きに憧れます。
名前の呼び方と話し方の違和感について考察

「小林さんちのメイドラゴン」を観ていて違和感があったのが名前の呼び方と話し方です。
- トールが小林さんを呼ぶ時は「小林さん」
- トールがカンナと話すとき、ずっと丁寧語。
このトールの名前の呼び方や話し方を不思議に思っている視聴者けっこういると思います。
トールがずっと小林「さん」づけなのは恋愛感情とはちょっと違うから?
トールはなぜずっと「さん」づけなのか。
たぶんトールは小林さんのことが好きだけれど、その感情は恋愛とはちょっと違っていて尊敬の気持ちも入っている「好き」という感情なんでしょう。
だからこそトールは小林さんのことをずっと「さん」づけで呼ぶのだと思います。
カンナと話すトールが丁寧語なのはカンナがドラゴン上位だから?
トールがカンナと話すとき、なぜずっと丁寧語なのか。
トールとカンナがドラゴン界のなかでどういう立ち位置なのか、どういう関係なのか分かりませんが、少なくともトールはカンナのことを対等の存在と認めているっぽいです。
同じドラゴンだから丁寧に話しているのかと思ったんですが、他のドラゴンと話すときはとくに丁寧な雰囲気ではないように思うんですね。
もしかしたらドラゴン界には序列みたいなものがあり、トールの種族はカンナの種族より下位なのかもしれません。
つまり、トールは自分より位の高い種族のお嬢さまカンナと話しているという意識なのかな。
トールがカンナに丁寧に話すのって「小林さんちのメイドラゴン」の作者クール教信者のなんらかの意図があると思うんですがどうでしょうか。
オープニングの主題歌fhanaの「青空のラプソディ」がいい。
TVアニメ『小林さんちのメイドラゴン』OP主題歌「青空のラプソディ」(アニメ盤)
アニメ「小林さんちのメイドラゴン」のオープニングの主題歌がいいです。
明るく楽しい雰囲気が「小林さんちのメイドラゴン」にピッタリですね。
主題歌はfhanaの「青空のラプソディ」
fhanaはファナ。
歌っているのはtowana(トワナ)です。
YouTubeのMVもダンスとか楽しくていいですね。
Apple musicなどで聴けます。
アニメのオープニングの映像がちょっと謎で面白いですね。
apple musicなどの定額聴き放題音楽サービスは、こうして聴きたいなと思った曲を、すぐに自分のプレイリストに入れることができるのが良いです。
apple musicについてメリットなどまとめた記事「【apple musicは良い】聴き放題の定額音楽配信サービスは聴きたい曲をどんどん増やしたい人に超オススメ。」も書いています。
apple musicに興味を持たれた方は読んでいただくと、どういうサービスなのか分かります。
「小林さんちのメイドラゴン」の感想まとめ
ということで「小林さんちのメイドラゴン」の感想でした。
まとめると、
- トールやカンナに癒される。
- カンナの小学校入学エピソードが良かった。
- 小林さんの落ち着きぶりに憧れる。
- 名前の呼び方や話し方が不思議
- オープニングの主題歌fhanaの「青空のラプソディ」がいい。
といったところです。
2019年8月現在「小林さんちのメイドラゴン」の漫画は連載中です。
アニメの二期を期待したいですが、制作の京都アニメーションの件を考えると、無理せずなんとか復活してほしいなとおもうところです。
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