「帰ってきたヒトラー」感想。 面白くて怖いコメディを超えた映画

ドイツの風景コメディ
この記事は約10分で読めます。

「帰ってきたヒトラー」って面白いのかな。

という人のためにauビデオパス(現:TELASA)で映画「帰ってきたヒトラー」を観たブログ管理人シエン(@tetete437)が感想を書いています。

この「帰ってきたヒトラー」の感想記事を読んでいただくと、自分の趣味に合うのか面白いのかが分かりますよ。

ですので、つまらない映画を観て時間を損したってことにはなりません。

ひとこと感想&評価(5点満点)

「帰ってきたヒトラー」おすすめの人
  • すぐれた風刺映画を観たい人
  • 大衆心理に興味がある人
  • ヒトラーが大衆の心をどうつかんでいったのか知ってみたい人

ずっと大笑いできるコメディ映画を観たい人や、犬好きな人にはオススメしません。

それでは「帰ってきたヒトラー」のあらすじ、監督・キャスト、ネタバレなしの感想をどうぞ!

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あらすじ

目覚めたヒトラーは21世紀のドイツにタイムスリップしていた。

戸惑いつつも現在のドイツの社会状況についての情報を集めドイツの心配をするヒトラー。

テレビ局が、そんなヒトラーに目を付けモノマネ芸人として売り出すのだが。

監督・キャスト

監督デヴィッド・ヴェンド

アドルフ・ヒトラー( オリヴァー・マスッチ)
現代にタイムスリップしてきた。時代が変わっていてもドイツの社会状況に危機感をもち行動を開始する。

ファビアン・ザヴァツキ(ファビアン・ブッシュ)
フリーの映像作成者。タイムスリップしてきたヒトラーをテレビ出演に導く。

感想(ネタバレなし)

なるべくネタバレなしのレビューです。

かなり大胆な映画。後半はゾッとするホラーになる

視聴を始める前はヒトラーを、とことんちゃかした映画なのかと思ってました。

ところが、なんかだんだんとゾッとするような怖さを感じる展開になっていったのは、びっくりしましたね。

まさかああいう展開になるとは思ってませんでした。

帰ってきたヒトラーって、コメディの皮を被った社会派映画なのでは?と、観終わった今思います。

「帰ってきたヒトラー」の公式サイト読むと、かなり大胆なことしてた映画なんだなと知ってすごいなと思いました。

そして、ところどころドキュメンタリーっぽくなってるんですが、なぜそうなるかは理由があるんです。

出演していた政治家とかは本物

外国人

「帰ってきたヒトラー」は、もちろんフィクションなんですが、映画に出ている政治家やネオナチとか一般の人たちが本物なんです。

どういうことかというと、ヒトラーのコスプレして街に出て公園にいる人たちの話し聞いたり本物の政治家やネオナチに会ったりしてます。

しかもヒトラーのコスプレしてるだけじゃなくて、ヒトラーに成りきった演技をしつつ一般の人や本物の政治家と話すという驚きの手法で撮影してます。

映画観てた時は、ドキュメンタリー風に撮影してるんだろうなと思ってたんですが、まさか本当にあのまんまだったとは…すごすぎ。

ヒトラー役の人は危険な目に会う可能性ありというか、緊迫した場面もあったんじゃないでしょうか。

ヒトラーに成りきっての演技は圧巻でした。

台本なしでヒトラーの姿で街中に出て一般の人と話すセミドキュメンタリー

街

ヒトラーのコスプレして、さらにヒトラーになりきって街に繰り出したそうなんですが、一般の人との会話なんかはアドリブなんでしょう。

本物の政治家との討論みたいなシーン、ここもまったくのアドリブなのか不明ですが政治家の困惑ぶりとかやたらとリアルなんで、ほんとにアドリブなんでしょうね。

あとヒトラー役の人が若者たちを煽るシーンあるんですが、ここもアドリブなのかな?

リアルっぽいシーンが全部アドリブなら、かなり徹底してヒトラーに成りきってることになります。

ヒトラー役のオリヴァー・マスッチたぶん怖かったはず

ヒトラー役の俳優は、台本なしであそこまでヒトラーに成りきると、俳優本人には恐怖もあったんじゃないでしょうか。

なんせヒトラーっていう今でもタブー視されることがある人物を、相手がどう反応するか分からない状態で演じるわけですから。

「帰ってきたヒトラー」の公式サイト見ると、ヒトラー役演じる俳優がヒトラーを演じるうえで怖さを克服する必要があったとコメントしてますね。

カメラを止めろって言われたり、顔にモザイクがかかってる人がいるんだけど…

映画に登場する一般の人のなかには顔にモザイクがかかってる場合があります。

顔にモザイクかけるのって本物っぽさを出すための演出だと思ってたんですが、どうやらガチみたいです。

こんな感じで映画の撮影してますっていうロケじゃなくて、ほんとにヒトラーの姿そのままでアドリブで一般の人やリアルな政治家と話してるんです。

フェイクなはずなのに、妙にリアルだなと思って観てたんですが、ほんとにリアルだったというわけ(笑)

ん?リアルというかヒトラーはニセモノだから擬似リアル?

まあなんでもいいんですけど、オリヴァー・マスッチ演じるヒトラーの姿を見た人々の反応は本物ってわけですね。

このことを知って、ものすごい大胆なことしてたんだなと驚きました。

あのヒトラー映画のパロディシーンは笑った


ヒトラー~最期の12日間~(字幕版)(Amazonプライムビデオへ)

「帰ってきたヒトラー」で、唯一純粋にコメディしてたのが「ヒトラー最期の12日間」の1シーンを真似してたとこ。

「ヒトラー最期の12日間」の1シーンっていうのはニコニコ動画よく観る人なら、よく知っている1シーンです。

嘘字幕にしてる動画です。

ブルブルと手を震わせながら、ヒトラーがメガネを外すシーンが印象的な動画ですね。

この「ヒトラー最期の12日間」の1シーンの嘘字幕動画って、どこ発祥なのかわかりませんが世界中にあるそうです。

「帰ってきたヒトラー」の「ヒトラー最期の12日間」の1シーンのパロディのとこは知ってる人はびっくりしつつも笑ったでしょうね(笑)

面白いのが「帰ってきたヒトラー」と「ヒトラー最期の12日間」の製作会社が同じというところ。

公式でここまでしてくれるのはすごいですね(笑)

ヒトラーになり切ったオリヴァー・マスッチの迫真の演技すごかった

俳優

映画「帰ってきたヒトラー」を観終わって、公式サイトを読んでみたらドキュメンタリーっぽくなってるとこはアドリブと知って、ヒトラー役演じた俳優すごいなと思いました。

テレビ番組での演説シーンとか本物の政治家と話すシーンなど、相当の覚悟で演じないとあそこまでできないでしょう。

ヒトラーを演じたのはオリヴァー・マスッチという舞台俳優。

監督はヒトラー役を無名俳優にした。その理由。

製作は有名じゃない舞台俳優を探しててオリヴァー・マスッチを見つけたそうです。

もしヒトラー役が有名な俳優だと、その有名俳優の色が出てしまってドキュメンタリー風シーンが浮いてしまっていたんでしょうね。

多くの人に知られていない俳優で演技力があるので、本物のヒトラーではないと分かっていてもヒトラーそのもののように感じられて真実味が出てました。

笑われていたはずなのに、いつの間にか人々の心をつかんでいるのが怖い

笑っている人

ヒトラーのモノマネ芸人として有名になっていくんですが、だんだんと…

人々の心をつかんでいく過程がかなりリアルでした。

SNSやユーチュバーによって、あっという間に面白いヒトラーのモノマネ芸人がいると広がっていくところとか、

面白いだけじゃなくて、核心をついているという評判まで拡散していくところは、なるほどなという感じでした。

そして映画ラストのヒトラーのセリフは笑えないしバカにできないです。

コメディ映画だったはずが、ちょっと怖くなってくる

一般大衆の心をつかむ人

コメディ映画のつもりで観ていたのに、途中からいつの間にか恐ろしさを感じるようになっていました。

第二次世界大戦勃発前、ヒトラーがどうやって大衆の心をつかんでいったのか、その過程の一部を垣間見たような気分になりましたね。

リアルのヒトラーはモノマネ芸人みたいなことはしなかったと思いますが、テレビ番組での演説シーン観てると、ああこれは一般大衆の心をつかむんだろうなってことが分かります。

悪意がないはずの一般大衆がヒトラーに心をつかまれていき、いつのまにか大勢の民衆がヒトラーの扇動に扇動と気づくことなく乗ってしまっている。

そんな状態になるんでしょうね。

風刺っていう言葉がありますが、「帰ってきたヒトラー」はリアルのヒトラーだけでなく「一般大衆」も風刺していたのでしょう。

怖いですね。

「帰ってきたヒトラー」がドイツで製作されたという衝撃

ドイツ国旗

ヒトラーの存在ってドイツでは長年タブーだったんでしょう。

「我が闘争」というヒトラーの本が、つい最近までドイツでは発売禁止されていたぐらいです。

「帰ってきたヒトラー」が、そんなドイツで製作公開されたというのが衝撃ですよね。

最初は本が出版されました。「帰ってきたヒトラー」には原作小説があるんです。

ヒトラーの著作が最近まで売ることを禁止されていた国で、

  • 「帰ってきたヒトラー」の原作本がベストセラー
  • 映画化され映画もドイツで一位をとる

なんて昔じゃ考えられなかったんでしょう。

ドイツ国民の間には、ヒトラーを真正面から受け止めヒトラーについてタブーにするのではなく議論をすることができる空気ができ始めているんでしょうね。

史実でもヒトラーは最初人々に支持された

投票箱

今でもたぶんタブー視されることがあるだろうヒトラーという存在。

まるで悪の権化みたいな印象を持つ人もいるでしょう。

しかし、ヒトラーがドイツでトップに立てたのは一般大衆の支持があったからこそでした。

選挙によって政権をとっています。

おそらく「帰ってきたヒトラー」で描かれた過程と同じような大衆心理とかによって、史実でもヒトラーが支持されていったということなんだと思います。

そう考えると、ラストシーンのヒトラーのセリフは冗談じゃなくて恐ろしさが感じられますね。

原作小説は映画版とは違った描き方になってます

映画「帰ってきたヒトラー」には原作小説があります。

ドイツではベストセラーになり日本でも翻訳本としては、かなり売れたそうです。

原作小説は映画とは違ってヒトラーの一人称で物語が進むとのこと。

映画版が面白かった人は原作小説も読むと、より「帰ってきたヒトラー」という作品を楽しむことができるんじゃないでしょうか。

「帰ってきたヒトラー」ネタバレなし感想まとめ

ということで映画「帰ってきたヒトラー」のレビューでした。

まとめると、

  • ただのコメディではない大胆な映画
  • 政治家やネオナチは本物
  • ドキュメンタリー風のシーンはアドリブ
  • 顔にモザイクかかってる場合がある
  • 「ヒトラー最期の12日間」のあの1シーンのパロディがあって笑った
  • 笑って観てたはずがいつの間にか恐怖を感じる
  • ヒトラー役の俳優の演技がすごい
  • ドイツで製作された
  • 史実でもヒトラーは最初支持された
  • 原作小説は映画とは違う手法で書かれている
  • ただのコメディではない大胆な映画
  • 政治家やネオナチは本物
  • ドキュメンタリー風のシーンはアドリブ
  • 顔にモザイクかかってる場合がある
  • 「ヒトラー最期の12日間」のあの1シーンのパロディがあって笑った
  • 笑って観てたはずがいつの間にか恐怖を感じるとこがすごい
  • ヒトラー役の俳優の演技がすごい
  • ドイツで製作された
  • 史実でもヒトラーは最初支持された
  • 原作小説は映画とは違う手法で書かれている

といったところです。

「帰ってきたヒトラー」面白く興味深い映画で観てよかったです。

予想していなかった驚きがありました。いい意味で期待を裏切った映画でしたね。

それでは「帰ってきたヒトラー」観ることにした人は楽しんでください。

ちょっとした戦慄を味わえますよ。

映画観終わったら、ぜひ「帰ってきたヒトラー」公式サイトの情報読んでみてください。

いろいろ裏話もあって面白いです。

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