2013年から始まったイギリスのドラマ。
バットマンの「ダークナイト」などの脚本家デヴィッド・S・ゴイヤーが製作に関わったということで話題になりました。
シーズン1全て観てみると、たしかに見応えあるストーリーとなっていて面白いドラマでした。
ローマとメディチ家との争いや、ダ・ヴィンチが歴史の謎を追うミステリー要素など、つまらないということはまったくなかったです。
中世ヨーロッパあたりの歴史ミステリードラマが好きな人は十分楽しめるでしょう。
それでは、詳しく評価や感想、見どころなどを書いていきます。
「ダ・ヴィンチと禁断の謎 シーズン1」は、こういう人におすすめ
- 歴史ミステリーが好き
- 中世ヨーロッパを舞台にしたドラマが好き
- レオナルド・ダ・ヴィンチに関心がある
予告編
https://www.youtube.com/watch?v=LYZqYaDI4x8
あらすじ
メディチ家が支配するフィレンツェは芸術や商業が盛んに行われている活気のある都市であった。フィレンツェに住むダ・ヴィンチはメディチ家と関わりながら、その才能を発揮していく。そんなダ・ヴィンチの前に謎のトルコ人が現れダ・ヴィンチの運命は大きく変わっていくのだった。
主要キャスト
レオナルド・ダ・ヴィンチ(トム・ライリー)
メディチ家の庇護のもと様々な発明品を考えだす。ローマとフィレンツェの騒動に巻き込まれる。謎のトルコ人から伝えられた謎を追うことになる。
ルクレツィア・ドナーティ(ローラ・ハドック)
ロレンツォの愛人。素性は謎になっている。ダヴィンチとしたしくなる。
ロレンツォ・デ・メディチ(エリオット・コーワン)
メディチ家の当主。ローマとの争いのなか、ダヴィンチの発明品に興味を持つ。
リアリオ卿(ブレイク・リットソン)
ローマ教皇の親族。ローマ軍を率いている。
感想
なるべくネタバレなし
謎を追うダ・ヴィンチとミステリアスな世界
ドラマ「ダ・ヴィンチ禁断の謎」シーズン1の主要テーマ 、ローマとメディチ家の勢力争いと、ダ・ヴィンチが世界の謎を探求することです。
シーズン1の段階では、まだまだどういう謎なのかわかりません。
どうやら人類に関することのようではあります。
ドラマのダ・ヴィンチは、どういう性質の謎なのかは、なんとなくわかっていそうではあります。
ただダ・ヴィンチは世界の謎だけでなく自分の母親を追い求めています。
今後、ダ・ヴィンチの母親という存在もストーリーに大きく関わってくるのでしょう。
シーズン1では、ダ・ヴィンチが取りつかれたように謎を追いかけていて狂気みたいなものがありました。
実際のレオナルド・ダ・ヴィンチも、ものすごい勢いで創作活動をしていたのかもしれないですね。
レオナルド・ダ・ヴィンチというとヒゲがものすごい伸びたじいさんの絵を思い浮かべるでしょう。
しかし、ドラマのダ・ヴィンチは若くて剣術の腕前が高いという文武両道な人物となっています。
実際のレオナルド・ダ・ヴィンチは剣術の腕前はどうだったのでしょうか。
中世のローマ教皇ってこんなに残虐だった?
ローマ教皇はダ・ヴィンチが生活しているフィレンツェを支配しようと企んでいます。
現代のローマ教皇を見ていると、ダ・ヴィンチ禁断の秘密で登場する教皇って本当にこんなだったのかと疑問に思ってしまいます。
でも、たぶん中世のローマ教皇ってドラマで出てくるような絶対的な君主みたいな感じでだったのかもしれないですね。
軍隊を持っていたみたいだし、かなり強い勢力として教皇領というのがあったのでしょう。
ドラマでは教皇はかなり重要な人物です。
ドラマのなかの謎について、ほとんどのことを知っていそうな気がします。
シーズン2は、まだ観ていないのですが、もしダヴィンチの活躍する舞台がヨーロッパ以外になると教皇をはじめとしたシーズン1の主要キャラクターが登場しなくなってしまいます。
教皇役の人は、ほんとぴったり役にハマっています。
絶対的権力者としての超越した雰囲気が出ていてすごいなって思います。
メディチ家のような支配体制は当時珍しかった?
フィレンツェはメディチ家が支配しているわけですが、当時はメディチ家のような貴族でも宗教者でもない者が支配者になるのって珍しかったのでしょうか。
ドラマのなかでも、そうしたセリフがあります。
日本でいうと豪族みたいなのとか藤原家とか、そういう勢力なんでしょう。
メディチ家は民衆と距離が近かったみたいです。
フィレンツェで演劇をするシーンがあります。
メディチ家の人たちと民衆たちが共に演劇を楽しんでいる様子が良かったです。
とくに観客の反応の仕方がすごいなって思いました。
現代社会みたいに娯楽が溢れてはいなかっただろう中世ヨーロッパでは、演劇はすごく楽しいものだったのでしょう。
ダ・ヴィンチの発明品の凄さ
ドラマのなかでもダ・ヴィンチの発明品が、たくさん出てきます。
どんな発明品が登場するのかはドラマを観てのお楽しみとして、中世の時代にこれだけのものを作っていたダ・ヴィンチは、やはりすごいと思わせてくれます。
発明品を実際に使うドラマのシーンみたいに現実でもうまくいっていたのかは分かりません。
史実ではアイディアだけだったのをドラマのなかでは実際に作って運用したようにしたのかも。
実際に作っていなかったとしても、革新的な発想やアイディアを中世という時代にしていたことがすごいです。
現代の物のなかでレオナルド・ダ・ヴィンチが、はるか昔に考えていたことが、かなりありそうです。
序盤はしょぼいCGだけど、だんだん本格的になっていく
シーズン1の序盤、明らかにCGとわかる外の様子や建物が映ります。
このしょぼいなっていうCGを観て、「ダ・ヴィンチ禁断の謎」っていうドラマは、あまり予算がないのかなとか本格的な雰囲気ではないドラマなのかなと勝手に思っていました。
しかし、シーズン1後半になるほど、序盤のようなしょぼいCGはなくなり、ゲームオブスローンズに見劣りしない本格的雰囲気のシーンばかりになっていきます。
「ダ・ヴィンチ禁断の謎」は、ゲームオブスローンズとかウォーキングデッドに比べて有名なドラマではないと思いますが、かなり面白いほうのドラマです。
まだ観ていないという人は観てみると楽しめるでしょう。
作り込みでは、ゲームオブスローンズやウォーキングデッドには負けるとは思いますが。
中世欧州の世界にとって中東は摩訶不思議だった?
シーズン1では、謎のトルコ人とかミトラの子とか、摩訶不思議なものが登場します。
中世ヨーロッパの人々にとってトルコなど中東諸国って、不思議さのある存在と思われていたのかもしれないですね。
300(スリーハンドレッド)という映画でも、中東よりの国オスマン帝国の軍隊が、かなり現実離れした描かれ方をしていました。
300(スリーハンドレッド)の感想は、こちらの記事で書いています。
「ダ・ヴィンチ禁断の謎」シーズン1では、トルコ人とかダ・ヴィンチ自身に起こる不思議なことについて、なぜそんなことになるのかという、はっきりした理由みたいなものは出てきません。
トルコ人やミトラの子という宗教?などシーズン1で登場した不思議な存在や人類の謎的なものが出てはきますが、シーズン1の段階では、まだまだ謎だらけです。
シーズン1は、ローマとフィレンツェの争いがメインでしたが、シーズン2からはシーズン1で提示された謎が、ちょっとずつ明らかにされていくかなと思います。
いよいよ謎に本格的に挑むダ・ヴィンチをシーズン2で見ることができるような気がします。
中世ヨーロッパからすると、中東やアフリカ、南米というのは摩訶不思議な存在だったのかななんて思いました。
まとめ(期待しないで視聴すると予想以上に面白くてハマるドラマ)
ダ・ヴィンチ禁断の謎 シーズン1、観てみたらかなり面白かったです。
そんなに期待しないで観た人は、たいていは面白いと思ったのではないでしょうか。
ダ・ヴィンチ禁断の謎を観ていると、自分に才能があるなしに関わらず、ダ・ヴィンチみたいに、いろんなことに夢中になる人生っていうのもいいものですね。
しばらくしたら続けてシーズン2も観る予定です。
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