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netflixドラマ「オルタード・カーボン シーズン1」感想・評価 面白い!SFよりは人間ドラマよりのストーリーです。

眼SF系ドラマ

(※本ページはプロモーションが含まれています)

ネットフリックスで、またもや見応えあるSFドラマが配信開始されました。

タイトルは「オルタード・カーボン」

オルタードカーボン(altered carbon)の意味はなにかなと思って、google翻訳してみたら「変更された炭素」でした。

人間のほとんどは炭素でできているからですね。

オルタード・カーボンは、過去の名作SF作品のアイディアを借りてきて、すごくいい形でドラマにしています。

シーズン1だけでも十分に楽しめましたが、壮大な広い世界観を持っているので、もしシーズン2があるなら、さらに面白くなりそうです。

それでは「オルタード・カーボン シーズン1」をレビューしていきます。

観るかどうか参考にして下さい。

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こういう人におすすめ

  • 攻殻機動隊、ゴーストインザシェル、イノセンス、マトリックス、ブレードランナーといった作品が好きな人
  • ドラマのなかで使われる用語の説明的シーンがあまりなくてもドラマを楽しめる人
  • SFなら、とりあえず観たい人

予告編

予告はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=RrXVBaCe6BI

予告の前半がスリーブ(意識を入れるための人間の身体)を販売している会社のCMになっているところが面白いですね。

遠い未来、リアルにこういう技術が登場するのでしょうか。

あらすじ

何百年も前、タケシ・コヴァッチはテロリストとしてつかまり意識と記憶だけが閉じ込められた。
それから200年以上たち、まったくの別人の身体にコヴァッチの意識と記憶がいれられた。コヴァッチを目覚めさせたのは300年以上生きているメトであるバンクフロストであった。バンクフロストほコヴァッチに自分が殺害された事件の犯人を探すことを依頼されるのだが。

主要キャスト(登場人物)

タケシ・コヴァッチ(【スリーブ後】(ヨエル・キナマン)【スリーブ前】(ウィル・ユン・リー)
バンクフロストから自分を殺した犯人を捜すように依頼される人物。最後のエンヴォイ。

クリスティン・オルテガ(マルタ・イガレータ)
タケシ・コヴァッチがバンクフロストによって解放されてからタケシ・コヴァッチに目を付けるようになる警官。

クェルクリスト・ファルコナー(レネイ・エリース・ゴールズベリイ)
エンヴォイ。保護国に対する反乱組織を率いるリーダー。

ポー(クリス・コナー)
タケシ・コヴァッチが宿泊することになるAIホテルの人工知能。人間の姿をしている。

ローレンス・バンクロフト(ジェームズ・ピュアフォイ)
タケシ・コヴァッチに仕事を依頼するメト。300歳以上という長命の人物。大金持ちである。

感想・評価

なるべくネタバレなし

本格派SFドラマで今後の展開が楽しみ

雰囲気は、かなり本格的です。

重厚でSF作品らしいしっかりとした設定があって面白いです。

シーズン1では、オルタード・カーボンの世界観を見せつつ、一つの事件を解決していくという展開です。

シーズン1ラストで一応の決着はつきますが、オルタード・カーボンの世界観は深いので、もっともっと描くことができるストーリーがあるでしょう。

シーズン2があることを期待したいですね。

もっとオルタード・カーボンの世界観を観たいし、タケシ・コヴァッチの活躍が観たいですね。

タケシ・コヴァッチはエンヴォイという者で、なにやら普通の人間を超える能力を持っているみたいです。

エンヴォイとしてのタケシ・コヴァッチの活躍をもっと観たいなと思いました。

攻殻機動隊、マトリックス、ブレードランナーなどの影響がある

オルタード・カーボンは、昔の名作SF作品の影響がいろんなところにあります。

街の風景や設定などなど。

どんなところが似てるなと思ったのか書いてみます。

攻殻機動隊と似ているところ

オルタード・カーボンのDHFというのが攻殻機動隊でいうゴーストの設定と似ています。

攻殻機動隊で出てくるゴーストとは魂みたいな概念を表しています。

オルタード・カーボンのDHFは、ゴーストとは少し違って、一人の人間の記憶や意識を「情報」に変換したものです。

攻殻機動隊は人間が義体技術を活用するようになり、偽の記憶を植え付けることが可能になってしまった時代に自己認識を表す言葉として「ゴースト」という概念が語られています。

DHFは、このゴーストという概念をもっとシンプルにして、ただの情報として扱っている感じです。

攻殻機動隊の2巻というマンガのほうがオルタード・カーボンに似ていると思います。

宇宙空間にある衛星にDHFをバックアップしているところがコミックの攻殻機動隊2巻ですよね。

攻殻機動隊ではDHFではなくて自分の身体本体を保存していました。

攻殻機動隊2のコミックはこちらです。

コミックの攻殻機動隊の2巻は設定とかが面白くて何回も読み返しました。

ラストが次に続くような形のストーリーになっているんですよね。たぶん漫画家の士郎正宗は3巻は描かないのだと思います。

続き読みたいななんて思うんですが。

マトリックスと似ているところ

これはもう仮想世界ですね。

オルタード・カーボンでは、仮想現実があることで活用されるシーンがけっこう出てきます。

マトリックスの仮想現実とは違う部分があります。

その違う部分がないとオルタード・カーボンでの仮想現実の活用の仕方ができないです。

あとマトリックスでは「プログラム」と言われていた存在がオルタード・カーボンではAIという言葉になっていますね。

マトリックスが製作された時代は、まだAIとか人工知能とかが今のように発展する前だったからでしょう。

もしまだ映画マトリックスシリーズを観たことがない人は、ぜひ視聴してみてください。

オルタード・カーボンに興味があるならマトリックスは面白いと思うでしょう。

映画マトリックス3部作シリーズについて感想と評価のレビュー記事をこちらで書いていますので視聴するかどうか参考にしてください。

映画マトリックスシリーズ感想。面白い。 与えた影響が革命的なSF作品でオススメです。
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ブレードランナーと似ているところ

街の退廃的な雰囲気がブレードランナーですよね。

似ているというよりは似てしまうという表現のほうがふさわしいでしょう。

ブレードランナーが作り出した未来のあの雰囲気は、その後のSF映画・ドラマに今でも絶大な影響を与えていますよね。

あとは空飛ぶ車とか銃など観る人が見れば分かるブレードランナー的なものがいたるところにあったようです。

SFというだけでなくハードボイルド探偵物語

オルタード・カーボンは、バリバリのハードボイルド探偵風SFドラマなんですが、想像していたよりは、未来的でいかにもSFっぽい道具とか機械とかが出てこなかったです。

スタックとか眼球に直接装着して通信や情報検索などができるOniというシステムなどのいかにもSF的なギミックが登場はしますが、あまり目立つような扱い方ではないです。

たとえば、エクスパンスというSF海外ドラマでは、いろんなSF的なものが目立つ感じで登場するしファンタジーっぽくもあります。

エクスパンス シーズン1の感想の記事はこちらです。

海外ドラマ「エクスパンス巨獣めざめる」シーズン1の感想。SF好きなら必見の作品。すごく面白い!
netflixオリジナルドラマの「エクスパンス~巨獣めざめる~」のシーズン1を観ました。 非常に骨太...

しかしオルタード・カーボンは、あくまで当然のように人々の暮らしのなかに溶け込んでいという形でSF的な道具とかシステムが出てきます。

SF的なギミックよりも、より人間ドラマに焦点を当てた描き方になっています。

ですので、いかにもSF的な楽しさを期待して観ていると、回想シーンがやたらと長く感じたり、なかなかストーリーが進まないなって思ってしまったりすることがあるでしょう。

オルタード・カーボンは、人間ドラマ主体で楽しむのがいいですね。

ぜひスリーブ技術をリアルでも実現してほしいなんて思ってみたり

スタックにDHFを入れて、それをスリーブと呼ばれる人間の身体(脳?)に装着すると、スリーブが自分の身体として機能するようになる。

つまり、意識や記憶はそのままで、身体だけを変えることができる。

そんな夢のような技術、実現したらいいななんて思ってしまいます。

たとえば生まれつき身体が弱いとか病気の人はスリーブ技術がもしあれば健康な身体に変えたいと一度は思うでしょう。

私も身体が弱いほうで健康になりたいなって思っているので、もしスリーブ技術が普通に運用されていば利用したいなんて思ってしまいました。

お金があれば、ほぼ不死になれるっていうのが面白いですね。

主人公の名前はタケシでもろにアジア系というか日本人名なんだけれと見た目がたぶんドイツ人です。

犯罪者に別の人間の意識を上書きしてしまうという以上の技術も登場します。

原作者は日本好きみたい

大阪
ドラマのなかで、やたらと日本がでてきます。

  • 主人公の名前がタケシ
  • 大阪というセリフが出てくる
  • 「ヤクザ」と呼ばれる人たちがいる

などなどです。

東京じゃなくて大阪が出てくるあたり、原作者のリチャード・モーガンは、相当日本好きではないでしょうか。

主人公の名前がタケシですから、ビートたけし監督の映画が好きなのかもしれないですね。

オルタード・カーボンでは日本は、どうやら好意的に取り上げられているので、ちょっとうれしかったりします。

ホテルの人工知能(AI)が頼もしい

謎のホテルが登場します。

人工知能のポーが経営しているAIホテルというのがでてきます。

客が寄り付かないという謎ホテルです。

客が寄り付かないのに、どうやって経営が成り立っているんだろうと思いましたが、そこは人工知能ですからうまいこと経営しているのでしょう。

この人工知能ポーさんが、すごくいいキャラクターなんです。

客が寄り付かないAIホテルにタケシ・コヴァッチが泊まります。

人工知能ポーは客となったタケシ・コヴァッチを全力で支援します。

すごく頼もしいんですよね。そこがいいなって思いました。

人工知能ですからネットにも強いし学習能力がすごいです。

ホテルの役割り以上の活躍をします。

犯人はちゃんと最後あたりで分かります。安心してください。

よくあるのが最後まで犯人がわからなきままシーズン2になるとか、うやむやなまま終わるとかです。

オルタード・カーボンはシーズン1で、ちゃんと犯人がわかるので安心してみて下さい。

ドラマ制作側としては、犯人がわからないままシーズン1を終わらして、シーズン2で犯人がわかるかもみたいな引きを作りたくなるところでしょう。

人気漫画の連載が終わらないようにするために、延々とストーリーを引っぱり続けるみたいなことにはなりません。

シーズン1で一応の決着はつくわけですが、ぜひシーズン2製作してほしいですね。

オリジナルの用語がたくさん出てきて混乱してきて観るのをやめてしまうかも

辞典
一つだけ観るのをやめてしまう可能性があります。

それはオルタード・カーボンで使われるオリジナル用語がたくさんあって混乱してしまい視聴をやめてしまうかもしれないということです。

オリジナル用語を解説するようなシーンがないです。

各登場人物が、当然のようにスリーブとかDHFなどの用語を使います。

観続けていれば、DHFがなんなのかなどのことがわかるようになってきますが、それまでは用語の意味がよく分からずに観ることになります。

オルタード・カーボンを最初から楽しんで観るためにはDHFなどのオリジナル用語がどういうことを表しているのか知ってから視聴開始したほうがいいです。

ということで次はオルタード・カーボンのオリジナル用語解説をします。

用語解説

DHF
人間の意識・記憶のデジタルデータ。DHFをバックアップしていれば殺害されたとしても何度でも復活できる。

スタック
DHFのデータを入れている物。DHFが記録されたスタックを首の後ろから体内に入れることで機能する。
ほかにも仮想現実での活用も可能。

スリーブ
スタックを入れることで機能する人間のボディ。犯罪者の身体を使ったりクローンのようなボディを活用することもある。さらに高度な技術も存在する。

RD(リアルデス)
バックアップしていないDHFデータの入ったスタックが破壊されて復活ができず、本当に「死」になってしまうこと。
オルタード・カーボンの世界ではボディよりもスタックが破壊されることを人々は怖れる。

メト
DHF技術とスリーブによって数百歳となっている人々のこと。超富裕層である。

CTAC
オルタードカーボンの世界で支配的政府組織となっている「保護国」に所属する武装組織。テロリストを攻撃することを主な任務としている。

エンヴォイ
保護国に反抗する組織または、組織に所属する人間のこと。エンヴォイは特殊な能力を持つ。戦闘技術だけでなく心理戦にも強い。

タケシ・コヴァッチシリーズという原作小説(文庫もあり)がドラマ化された

原作者はリチャード・モーガン。

原作小説はフィリップ・K・ディック賞を受賞しています。

日本語訳されて文庫があります。上下巻2冊です。

ドラマを観てオルタードカーボンの世界に興味を持った人は原作本を読むとより楽しめますね。

主人公のタケシ・コヴァッチを主人公とした3部作なんです。

  • 1作目「オルタード・カーボン」
  • 2作目「ブロークン・エンジェル」
  • 3作目「ウォークン・フュアリーズ」

となっています。

オルタード・カーボンの原作本、どうやら絶版になっているようで中古も価格が高騰しています。

netflixでドラマのオルタード・カーボン観た人のなかには原作小説読んでみたいって思う人いるでしょう。

復刊が難しければ、kindleとかで電子書籍化してほしいものですね。

3部作すべてのあらすじを読んでみたところ、ドラマ化されたのは1作目「オルタード・カーボン」だけのようです。

ということは、シーズン1が好評であればシーズン2ありそうですね。

意識・記憶を情報化できる技術を人類が獲得した前日譚が制作されると面白そう

オルタード・カーボンで登場したDHFという人間の意識・記憶を情報化できる技術。

じつは、この技術を人類がどうやって手に入れたのかが、ドラマのなかでさらっと明かされています。

あまりにもさらっと明かされるため、あまり重要でないことかと思ってしまいそうですが、かなり重要な設定です。

最初人類がどうやってDHFという技術を手に入れたのかが明かされるセリフを聞いたときは、物の例えでそう言っているのかと思いましたが、どうもそうじゃないみたいです。

かなり魅力的な設定なので、人類がDHF技術を獲得するまでのオルタード・カーボン前日譚を観てみたいななんて思いました。

まとめ

オルタードカーボン、シーズン2があることを願っています。

シーズン1で用語や世界観になれたら、シーズン2からよりドラマを楽しめるようになります。

シーズン1は、まだまだ序章ではないでしょうか。

シーズン1では地球が舞台でしたが、もっと宇宙でのシーンなどが増えてくると、さらに面白いドラマになるでしょう。

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