天気の子「商業主義的で広告だらけでうざい」理由を考察。東京の実在感を高めたいから。

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「天気の子」ってやたらと商品とか出てきてウザくて観てられなかった。なんでこんなに実際の企業の商品とか出てくるの?

という人のために劇場で映画「天気の子」を観てきたブログ管理人シエン(@tetete437)が、なぜ「天気の子」にはたくさんの企業のサービスや商品が登場するのか、その理由を調べて考察していきます。

この「天気の子」で実在の企業の商品やサービスがそのまま登場する理由についての考察記事を読んでいただくと、納得できてスッキリしますよ。

あと新海監督の意図が想像できるようになり「天気の子」を途中で観るのを止めた人は、もう一度観てみようと思っていただけるでしょう。

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企業のサービス・商品が出てくるのは宣伝が主目的ではない。不快に思う人もいるみたいだが。


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天気の子が面白くない・つまらなかったという理由として、
映画のなかで企業名とか商品が思いっきり出てて商業的過ぎて引いた
っていうのがあります。

映画のなかに企業名とかサービスが出ていると宣伝だと思って不快と感じるのは人それぞれの感想なので、どうしようもないです。

ただこれ「天気の子」の映画のなかで商品・サービスを宣伝するのが主目的じゃなくて、新海監督側から企業にお願いして、映画のなかで堂々と企業のサービスや商品を登場させたパターンもあるようです。

たとえばマクドナルドの場合、

日本マクドナルドの広報の方に、僕も直接お願いをしに行ったんですね。

https://ddnavi.com/interview/554801/a/
ダ・ヴィンチニュースより引用

とあります。

「僕」っていうのは新海監督のことですね。

このダ・ヴィンチニュースの記事を読むと、新海監督は映画「天気の子」で実在の企業名や商品などをむしろ積極的に取り入れることを意識的に行っていたことが分かります。

マクドナルドの広報からマックカードをたくさんもらったとあるので、もしかしてマクドナルドとしては「お好きにどうぞ。」というスタンスでとくに「天気の子」に資金面での協力=スポンサーみたいなことはしてないのかもしれませんね。

衝撃の「バーニラ、バニラ」も意識的に入れたはず。

マクドナルドだけでなく他にも商品・サービスがたくさん登場してたみたいだし、バーニラ・バニラなど一部で話題になってたあっち方面のことも、どう考えても意識的に映画のなかに登場させています。

あっち方面のほうも新海監督側からの希望で映画のなかに登場させていると考えてもよさそう。

というか夏休みの家族向け・子供向け映画であると多くの人が認識するであろう映画にわざわざバーニラ・バニラを出すってことは、新海監督になんらかの意図があると考えざるをえないですよね。

東京の現実・リアルさを強調するために「バーニラ・バニラ」も入れたんじゃないでしょうか。

まさか「バーニラ・バニラ」の会社が天気の子のスポンサーになりたいと申し出たとは思えないです。

Yahoo知恵袋、よくこんなひどい扱いを許したなと思う。

車とかカップ麺とかマクドナルド、Yahoo知恵袋などなど、たくさん企業関係の商品名・サービス名が登場しましたが、個人的には「映画のなかでまで宣伝しまくってて不快だ。」なんてことは感じなかったですね。

Yahoo知恵袋なんて「帆高が質問したのに、ろくな回答が付かない。」っていう扱いで登場してて、はたしてYahoo知恵袋の宣伝になってるのかと思ってしまいます。

よくYahoo知恵袋が、こういう取り上げ方を許したなって思うぐらいです。

新海監督としては、帆高や陽菜が必死に生き抜く世界をよりリアルに近づけたいために、こうした企業の商品やサービスを登場させたということなんでしょうね。

ファンタジー部分を掘り下げず、あくまで現実とのつながりを重視したアニメ


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「天気の子」は100%の晴れ女とか謎の透明な魚みたいな生物が登場するなど、かなりのファンタジー要素があります。

しかし、そんなファンタジー要素のある「天気の子」だとしても新海監督はリアルとつながる物語と観客に思ってもらいたくて、実際の企業の商品名やサービスを多く登場させたのではないかと思います。

そのため謎の透明な生物とか空の世界、陽菜の能力といったファンタジー部分の描写は控えめになっており深く掘り下げることはせず、帆高と陽菜が生きる世界と選択を見せることに集中したのでしょう。

物語に溶け込む形で商品やサービスが登場してるので不快にはならない。

よくある批判として、

「昔のSFディストピア作品なんかで、あらゆるものに企業の宣伝が入り込んでて広告だらけになってしまう悲惨さをテーマにしてるのがあるけど、天気の子では、それが現実になってる。」

みたいな声があります。

映画本編のなかで、あきらかにわざとらしく主人公が企業の商品を持ちながら話しているなど、多くの観客が疑問に思ってしまうような取り上げ方だと、たしかに不快になりそうです。

たとえば、ラストシーンで帆高が陽菜に会いに行くときに、なぜか手に日清のカップヌードルを持っているとかだと、さすがに変だと思ってしまうでしょう。

しかし「天気の子」では、あくまで物語のなかに溶け込む形で企業の商品やサービスが登場しています(このあたりの感じ方は個人差があると思いますが。)

新海監督は現実とのつながりを感じてほしくて、実際の商品やサービスを登場させているのだろう。

企業の宣伝をするためというよりはむしろ「天気の子」の世界と現実世界につながりを感じてほしくて、実際の企業の商品やサービスを登場させていると考えたほうがいいです。

新海監督のインタビューを読んでると、そう思いますね。

現実の苦しさを忘れるためとかストレス解消のために映画を観に来ているのに、

  • 映画のなかでまで現実を見せてほしくない
  • 宣伝されたくない

という気持ちが企業名・商品が登場することへの反発心を生んでいるという一面もあるのかもしれません。

「天気の子」は嫌な現実を忘れるためではなく、現実をいい方向へ変えていってほしいという願いが込められた映画

「天気の子」は嫌な現実を少しの時間でも忘れるための映画というよりは、観客が映画を観て得たものを、

  • 現実を生きていく
  • いい方向へ変えていく糧にしてほしい

という面が強い映画だと思います。

広告が多い批判でよく言われてる星新一「無料の電話機」筒井康隆「にぎやかな未来」

「天気の子」が広告が多いっていう批判で、よく例として挙げられてたのが以下の小説です。

星新一の「盗賊会社」は短編集となっており、そのなかの1つに「無料の電話機」が収録されています。

星新一の「無料の電話機」は電話代が無料になる代わりに電話中に音声広告が差し込まれることを面白おかしいショートストーリー。

筒井康隆「にぎやかな未来」は、あらゆるものに広告が入る未来を描いたもの。ブラックユーモアが盛り込まれているようです。

たぶん両作品とも広告について悲観的な扱いをしているものと思われます。

「天気の子」で広告が多すぎてうざいと感じた人は、「無料の電話機」や「にぎやなか未来」が現実になってしまったと悲観的な考えを持っている人が多いのでしょう。

明らかに邪魔になる広告以外はうざいとは思わない。

たしかに、わざと間違えてタップしてしまいそうな出現の仕方をする広告とか、しつこく追いかけてくるように設定されてるバナー広告とかはうざいと思います。

しかし、そういった明らかに邪魔な広告以外はそんなにうっとうしいとは僕は思いません。

むしろ広告があるからこのサービスが無料で使えているんだなって思う場合が多いです。

「天気の子」の場合は鑑賞料金は無料じゃないですが、製作費が多くなることで新海監督が実現したい映像がより実現しやすくなるならいいかななんて思います。

広告についてそんなに悲観的になる必要ってないんじゃないかな~なんて思うんですが、まあどう感じるかは人ぞれぞれですよね。

プロダクトプレイスメントというマーケティング方法が、よく使われるようになってきている。

2019年現在プロダクトプレイスメントという広告手法が盛んになってきているそうです。

プロダクトプレイスメントとは、映画などなんらかの作品のなかに企業の商品やサービスが映るようにする手法ですね。

「天気の子」だと日清のカップヌードルがそのまんま描かれてますが、あれもプロダクトプレイスメントの一種でしょう。

プロダクトプレイスメントはやり過ぎると違和感ありまくりで逆効果になりそうです。

「天気の子」の場合は僕の場合は別に広告多すぎとかは思いませんでした。

あくまで自然に企業の商品を登場させていたのではないでしょうか。

新海監督は映画の制作費を確保したいから多くの実在の企業名や商品名を映画本編に入れたのではなく、実在の企業名や商品・サービスが登場することで、観客に映画をよりリアルに感じてほしいから多くの実在の企業名や商品を登場させたっていう理由のほうが大きいのでしょう。

ダ・ヴィンチニュースの新海監督のインタビューでそのことが分かります。

観客の生活実感とリンクさせるために、アニメ作品としては珍しく、固有名詞や実在の事物を、積極的に画面に取り入れていったのだ。

https://ddnavi.com/interview/554801/a/
ダ・ヴィンチニュースより引用

「君の名は。」は歴史に残るような大ヒットをしたのですから「天気の子」に広告を無理やりにでも入れないと制作費が確保できないなんてことはないと思うんですが、どうなんでしょうね。

ですが監督がどういう意図で映画本編に企業名とか商品名登場させようとも、受け取る観客がどう感じるかが全てでしょうから不快なら不快で仕方がないです。

タイアップCMや映画パンフレットで掲載されてる企業名がこちらでまとめられてるので興味をある方は見てみましょう。

新海誠監督最新作「天気の子」 広告展開まとめ
https://note.mu/sugoroku0609/n/n2d12d80fb773

天気の子「商業主義的で広告だらけでうざい」理由。まとめ

ということで映画「天気の子」と広告の関係についてでした。

まとめると、

  • 天気の子で実在の企業名・商品・サービスが多く登場するのは、リアルとのつながりを観客により感じてほしかったから。
  • ファンタジー部分を深堀りせずに現実とのつながりを重視したアニメ
  • 企業名や商品名・サービスは違和感なく映画のシーンに溶け込んでいる(個人差あり)

といったところです。

世の中で公開される映画は、ほぼ商業映画ですよね。

なので、どうしてもお金・企業といった経済面のことも必要になってきます。

私たちの暮らしは考えてみれば広告だらけですよね。

そんな私たちの暮らしとのつながりをより感じてもらうには、実在の企業名や商品、サービスを映画に登場させるのも有効な手法の1つなんでしょう。

僕としては、あくまで自然な形でなら実在の企業名や商品、サービスが映画に登場してもぜんぜんOKですね。

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