映画天気の子が伝えたいこと・言葉を考察。新海監督のメッセージは「生きてほしい」

共に生きるカップル アニメ

「天気の子」観たけど、結局どういうことを伝えたかったのかな?

という疑問を持っている人のために「天気の子」を劇場で観てきた僕が伝えたかったことや言葉を考察しています。

この天気の子の伝えたかったこと・言葉についての考察記事を読んでいただくと、天気の子という物語を通じて新海監督が伝えたかったことのヒントが分かり、また天気の子を観たくなると思います。

注意!

ここから先はネタバレありで書いているので、まだ「天気の子」を観ていない人は絶対に読まないでください。

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これからの時代を生きる若者たちに自分で選択して力強く生きてほしいことを伝えたい。

若者たち

最近のニュースなど見ていると将来に希望が持てないことが多いですよね。

  • 異常気象の頻発
  • 少子高齢化・年金問題など社会状況の悪化

などなど、どうしても明るい未来が待っているとは、とても思えないニュースばかりです。

「天気の子」には、そんな状況でも若者たちに愛する人と共に現実を受け入れて乗り越えていってほしいというメッセージがこめられていると思います。

東京が水没した風景を前にしても帆高と陽菜は「きっと大丈夫」と思うことができ笑顔になることができましたよね。

陽菜と再会した帆高がなぜ「きっと大丈夫」と思うことができたのかなどについての考察記事を書いています。

なぜ大丈夫に「きっと」がついているのかメインで考察しているので、より深く「天気の子」を楽しめる記事となっていますよ。

愛する人、愛してくれる人がいれば困難が訪れてもきっと大丈夫。サブタイトル「Weathering With You」にこめられた伝えたいこと。

家族

夫婦でも恋人でも家族でも親友でもいい。

人は誰かを愛しているし、愛されてもいる。

そうした愛があれば困難が訪れても、帆高や陽菜のように希望をもって乗り越えることができるんだということを「天気の子」は伝えたい作品なのでしょう。

孤独に1人だけでは困難に打ち勝つのは難しいですよね。

それだけ人を愛する気持ちというのは大事なものということを「天気の子」の物語は伝えているのだと思います。

そして帆高のように愛する気持ちに正直になることも大切だと訴えているのではないでしょうか。

サブタイトル「Weathering With You」 にこめられた恋愛以外のことが多くの人の心に響く。

天気の子のサブタイトル「Weathering With You」にも、そのことが現れています。

Weatherというと天気という意味ですが、「Weathering With You」となっています。

「あなたと一緒に天気する」どういうこと?と英語分からない僕は思ってしまいますが、ここでのWeatheringとは困難などを切り抜けるという意味があるのだそうです。

ですので、「Weathering With You」は、「あなたと共に困難を乗り越える」というような意味になるとのこと。

「あなたと共に困難を乗り越える」って恋愛っぽいといえば恋愛っぽいですが、それ以上のものを含んでいますよね。

「あなた」は別に恋人とか夫とか妻でなくてもいいって考えることもできます。親子でもいいでしょうし。

「天気の子」を観ていただけると分かりますが、帆高と陽菜の恋愛って君の名はの瀧と三葉のような大恋愛として描いていないんですね。

意識的に帆高と陽菜2人の距離を離して描いています。

「天気の子」は恋愛という二人だけの世界から視点を引いて、「愛」を介した人との関係を描き、より「困難を乗り越える」ことに焦点を当てた物語になっています。

その困難が具体的になんなのかは観客がそれぞれの答えを出すように作られている。

面白いのが、その困難とはリアルに具体的になんなのか明確に描かずに映画を終えているところ。

帆高が陽菜に会いに行く過程でいろいろ邪魔が入るのを乗り越える困難さは描かれていますが、あくまでその困難は物語のなかのファンタジーな出来事のなかに含まれています。

こういうことがあっても、こういう2人なら共に困難を乗り越えることができるはずと示すところで映画は終わっています。

異常気象など地球環境は悪化していく可能性は高い

豪雨

春や秋がだんだんとなくなってきてるとかニュースで豪雨の被害が発生中など、異常気象が増えてきてるっていうのをみんな感じているのではないでしょうか。

そして世界では地球環境の悪化が心配されています。

「天気の子」では東京水没という極端な描き方で地球環境の悪化・異常気象が登場しました。

東京水没なんてありえないって思われるかもしれませんが、そうでもなさそうなんですよね。

数年後とかだとありえないでしょうけれど、数十年後、さらに先の未来になってくると東京が水没するっていう可能性が否定できなくなってくるっぽいです。

現実的に東京水没はありえるのかについて、さらにくわしく「東京が水没する可能性はリアルにあるのか?そういった説あり。」という別記事の項目でまとめています。

異常気象の頻発や夏の強烈な暑さなど私たちの住む環境がだんだんと悪化してきていることをもっと自覚したほうがいいと「天気の子」は伝えたいのではないでしょうか。

このままの状態だと、地球環境はもっと悪化していく可能性は高そうです。

不満があっても誰かを攻撃して自分を安心させるんじゃなくて自分で道を切り開いてほしい

「天気の子」は陽菜が人柱となり空の世界に連れていかれます。

陽菜が地上からいなくなったときだけ東京は夏らしい晴れた日々が戻ってきました。

陽菜が犠牲になって晴れた日々が戻ってきたんですね。

陽菜が人柱となり東京に晴れが戻る。

このことで「天気の子」はなにを伝えたいのか。

須賀のセリフがヒントになるかと思います。

須賀は1人が人柱になって、この異常気象が正常になるのなら、その犠牲をみんな歓迎するだろと言っています。

  • 雨が降り続ける毎日=不満な日々
  • 人柱として陽菜が犠牲になる=心が晴れる

と解釈すれば「天気の子」で新海監督が伝えたいことが見えてきそうです。

自分の不満を誰かを攻撃することで解消しても自分の人生は変わらない。

といったあたりのことを伝えようとしているのかななんて思ったりするんですね。

SNSで束の間の満足を得ても自分の人生はなんら良くならない。

誰かを攻撃することで束の間の満足を得る行為って、代表的なのはSNSの負の面でしょう。

今もtwitterなどSNSではお互いがケンカしてたり、誰か1人をみんなで攻撃してたりします。ひどくなると「炎上」ってなるケースもありますよね。

実生活では普通の人なのにSNSではとたんに攻撃的な書き込みを繰り返している人っていますよね。

そうした場合って、たいていは自分の不満を他人を攻撃することで解消しているケースが多いでしょう。

でもそんなことを繰り返していても自分の人生は良い方向へと行くことはないわけです。

不満があるのなら他人を攻撃ばかりしている場合じゃなくて、自分で自分の人生を良い方向へ導く選択をしていくほうがいいと「天気の子」の人柱のエピソードは伝えているのかなって思います。

幻想を夢見るばかりでなく現実を受け入れて乗り越えていってほしい

水没した都市

「天気の子」は100%の晴れ女という現実にはない異能力が登場します。

祈るだけで晴れになるという、お手軽な能力です。とってもファンタジーですよね。

まさに幻想です。

こうした100%の晴れ女というファンタジーを前半は明るく描いているんですが、後半はシリアスになっています。

「天気の子」のラストの東京水没のシーンを観ると、なんだか現実を受け入れて乗り越えてほしいと伝えようとしているように思えてくるんですね。

普通のファンタジー系物語だと、

  • 東京が水没しても陽菜が帆高の愛の力で覚醒してスーパーパワーを得て東京を水没から救ってめでたしめでたしで終わり
  • 陽菜と帆高2人とも空の世界に取り込まれて犠牲となり東京は水没から救われるという悲劇のラスト

とかってなりそうです。

しかし「天気の子」は違いました。

「天気の子」は世界よりも愛する1人を救って、ちゃんと世界が滅ぶ物語

帆高は東京の異常気象が正常になることよりも陽菜を救うことを選ぶ。

まあこれは世界よりもあなた1人のほうが大事っていう、よく映画とかで描かれる選択です。

映画マトリックス2作目リローデッドでもネオはザイオンを救うことよりもトリニティを救うことを選んだのと同じ感じでしょう。

そして愛する人を選んだ結果、結局世界も救われたすごい!ってなるのが王道パターンですよね。マトリックスでもそうなりました。

しかし「天気の子」では帆高が東京を救うのではなく愛する陽菜を選んだ結果、東京は救われず水没することになります。

世界よりも愛する1人を選んだ結果、世界はそのまま滅びました。

でも「天気の子」は、そんな世界になったとしても帆高と陽菜は力強く生きていくんだということを示しました。

自分たちで選択したことを受け入れて、帆高は「あなたと共に乗り越える」ことを決心するんですね。

100%の晴れ女なんてファンタジーをいつまでも引きずらずに、たとえ東京水没というひどい現実でも受け入れることを帆高は心に決めたんです。

「天気の子」は幻想に浸って幻想を消費するばかりでなく、自分で選択してその結果を現実を受け入れて力強く生きてほしいということも伝えたかったのかなと思います。

天気の子が伝えたいこと・言葉まとめ

ということでアニメ映画「天気の子」が観客に伝えたかったこと・言葉についての記事でした。

まとめると、

  • 自分で選択して力強く生きてほしい
  • 愛する人、愛してくれる人がいれば困難が訪れてもきっと大丈夫
  • 誰かを犠牲にして自分を満足させてる場合じゃない。
  • 自分の選択を受け入れること。

といったことを「天気の子」は伝えたかったこのかなって思います。

結局「天気の子」は降り続く雨という異常気象をなんとかする物語ではなかったということですね。

「天気の子」は繰り返し観ると「あ、こういうことを伝えたかったんだ。」という気づきがたくさんある映画となっているのではないでしょうか。

「天気の子」を観た全体的な感想記事も書いています。

「天気の子」を観た他の人は、どういうことを思ったんだろうかっていうことを知ることができて楽しんで読んでいただけるかと思います。

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