漫画「聲の形」ネタバレなし感想 将也と硝子が自分を取り戻す物語

ノート
この記事は約12分で読めます。

漫画の「聲の形」全7巻読み終えたので読むかどうか迷っている人のために感想を書きます。

「聲の形」は聴覚障碍者へのイジメという描写があり、いくら評判が良くても読むのをためらうという場合があるでしょう。

しかし「聲の形」は聴覚障碍者へのイジメがメインではなく、あくまで”人と人のコミュニケーションのあり方”がテーマになっています。

映画版を見た人は、マンガを読むと登場人物たちのより深い内面が理解できるようになっています。

漫画を読むと「聲の形」という作品がより深く分かるようになるでしょう。

全7巻読み終えると「泣ける」とか「感動」とかそういう言葉だけでは物足りない心にしみる深いものを感じました。

それでは漫画「聲の形」の感想や評価をレビューしていくので見るかどうか参考にしてください。

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漫画「聲の形」は、こういう人におすすめ

  • アニメ映画を見て感動した人
  • アニメ映画版で分からなかったことを知りたい人
  • 人と人との関係についての深い物語が読みたい

あらすじ(だいたいのストーリー)

漫画「聲の形」の内容はこんな感じです。

石田 将也は退屈になることが、なによりも嫌だった。

ある日硝子という耳の聞こえない女子が転校してくる。

硝子は筆談ノートでクラスのみんなとコミュニケーションをするようにしていた。

将也はそんな硝子に興味を持ち、退屈しのぎになるのではないかとからかい始める。

硝子に対する将也のからかいはエスカレートしていき、ついに将也を中心としたイジメへと発展する。

そのような小学校時代が過ぎ高校生となった将也は生きることに絶望していた。

小学校時代、硝子イジメについて竹内先生が将也1人に責任を押し付けたとき将也はみんなもやっていたと話したため、将也がイジメられるようになったのだ。

それ以来、将也は孤立していき人と距離をとるようになっていた。

将也は高校生となり生きることに絶望し死のうとしていた。

将也は死ぬ前に硝子に会いにいこうと決心する。将也は小学校のとき硝子が捨ててしまった筆談ノートを持っていた。

小学生のときからずっと持っていた筆談ノートを硝子に返すことにしたのだ。

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著者・キャラクター(登場人物)

作者
大今良時

登場キャラクター
石田 将也(いしだ しょうや)
小学校の時、硝子をイジメていた。高校生になり硝子と会うようになる。

西宮 硝子(にしみや しょうこ)
生まれつき耳が聞こえない障害をもっている。小学校の時、将也にイジメられる。高校生になったとき将也と再会する。

西宮 結絃(にしみや ゆづる)
硝子の妹。幼いときから姉の硝子を守ってきた。

植野 直花(うえの なおか)
小学校の時の将也の同級生。思ったことをハッキリと言う性格。

佐原 みよこ(さはら みよこ)
小学校の時の将也の同級生。小学校時代、クラスのなかでただ1人硝子と手話で話していた。

川井 みき(かわい みき)
小学校の時の将也の同級生。思い込みが激しい人物だがそのことを自覚していない。

島田 一旗(しまだ かずき)
小学校の時の将也の同級生。親友だったが硝子の補聴器について将也が追及されたとき以来将也をイジメるようになり距離を取り始める。

竹内先生
小学校の時の将也の先生。事務的に仕事をする傾向がある。

永束 友宏(ながつか ともひろ)
高校生の将也と友達になる。映画好き。

感想・評価

なるべくネタバレなし

評価 ★★★★★★★★★★☆ 9/10

将也や硝子、植野など登場人物たちの内面が深く描かれていて読み応えがある

聲の形は登場人物たちの内面に深くえぐりこむ内容になっています。

将也や硝子、植野、川井、佐原、島田、永束などなど多くの登場人物たちの心の中が描かれていきます。

それぞれのキャラクターたちが自分で気づいていないことまで、他人からの言葉によってえぐりだされるんですよね。

登場人物は多いですが、みんなそれぞれの個性を持っています。

読者は多くの登場人物たちに自分と重なる部分を見つけることになるでしょう。

自分と重なる部分を見つけていくなかで、聲の形のキャラクターたちが愛おしくなったり嫌いになったりするのではないでしょうか。

聲の形を読む人みんなが幸せな毎日をずっと過ごしてきたわけではないと思います。

生きていくなかでなにかしら苦しい思いをしたことがあるのではないでしょうか。

聲の形を読んでいると、そんな苦しかったこと・苦しいことをすっと涙で洗い流してくれるような気がします。

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6巻の55ページ目で泣いた。分かっていても胸に迫るものがある。

6巻の55ページ目は見た瞬間胸にグッときました。

アニメ映画版ではこのページのシーンはちらっと出てくるだけです。

マンガの聲の形はこのような場面まで描き切っているとこに心動かされます。

予想はできることなんですが6巻の55ページ目の絵の切なさはものすごいものがありました。

分かっていても涙してしまう一コマです。

ぜひ1巻から順に読んでいき、この6巻55ページ目を見てほしいなって思います。

硝子と将也を通して、ちゃんと分かりあうことの大切さを知ることができる

アニメ映画の聲の形では、なぜこの登場人物がそういうことをしているのかっていう理由はそんなに説明されません。

しかしマンガでは、それぞれのキャラクターの考えていることや心の声など、すごく細やかに書かれています。

アニメ映画の聲の形では硝子が何回も「ごめんなさい」をあやまります。

自分がいじめられているのにです。

なぜそんなにも硝子は「ごめんなさい」というのか。

その理由についてマンガでは分かるようになっていて、

そうかそれで硝子は「ごめんなさい」とあやまるのかと納得しました。

将也も硝子も自分のなかでいろんなことを完結してしまって、本当に相手と話すことができていなかったってことなんですよね。

聲の形の名言みたいなので「ちゃんと聞く、ちゃんと話す」っていうのがあります。

ちゃんと聞く、ちゃんと話す

そしてお互い分かり合う。

これがクラスのみんなでできていれば硝子が夢見たように楽しい学校生活になっていたのでしょう。

少なくとも執拗なイジメに発展することはなかったのかなと思います。

小学生ではなかなか自分たちだけで聴覚障碍者の硝子とより良い関係性を築くことは、難しいところがあるのではないでしょうか。

先生を中心としたサポートが必要になりますよね。

先生っていうのは塾みたいにただ勉強を教えるだけでいい職業ではないのだろうと思います。

作者は「ちゃんと聞く、ちゃんと話す」ことの難しさを強調する意味もこめて、聴覚障碍者の硝子というキャラクターを想像したのでしょう。

聲の形はズタズタに壊れてしまった将也と硝子が、お互い自分を取り戻していく物語でもあります。

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漫画の最後、すごく良かった。あれでいいと思う

7巻の最後のコマ。

じんわりと「良かったな~」って思えるような結末でした。

ちゃんと聞く、ちゃんと話す

これができるようになった将也と硝子がお互い支え合って、あの部屋に入っていくエンディング。

小学校時代の二人からは想像できないようなラストシーンでした。

将也と硝子2人が前を向いて生きていこうという勇気が感じられるし、橋の上で将也が硝子に伝えた言葉のとおりになっています。

小学校時代、将也と硝子の関係は悪化していき、ついに取っ組み合いの争いになります。

取っ組み合いになるようなコミュニケーションしかできなかった2人が「ちゃんと聞いて、ちゃんと話す」ことで少しずついい形で2人が歩み寄ることができるようになった。

その結果が7巻の最後のコマに表れていますよね。

結局将也は小学校の時から誰よりも硝子のことが気になって仕方がなかったのでしょう。

関連ページ 聲の形 原作漫画とアニメの違い 映画で分からないことが漫画でわかる ラストシーンも違います

漫画も面白い。何回も読み返したくなる傑作だと思う

アニメ映画、何回か繰り返し観ていますがマンガも何回も読み返したくなる傑作だと思います。

登場人物が多くてそれぞれの内面が深く描かれるため、一回読んだだけでは分からないことが多くあるんじゃないでしょうか。

  • 硝子の母親がなぜあんなにもキツい性格になったのか。
  • 植野がどういうことを考えて将也や硝子と接していたのか。
  • 硝子から見た周りの世界はどういうふうになっていたのか。

一回「聲の形」7巻全部を読んだだけでも、これだけのことが分かってきます。

なんで「聲の形」という物語を何回も繰り返し体験したくなるのか。

観客・読者は「聲の形」の物語を体験すると、自分のなかで押し込んでいた苦しかったことや辛いことが浄化されていき、苦しかったことや辛かったことを押し込む必要がなくなることで救われるからなのかなって思います。

漫画はまだ一回しか読んでないので、また繰り返し読むつもりです。

学校で生徒が読んでみてほしいマンガ。学校用の実写版があるそうです

多くの人が同じことを考えるのか「聲の形」が実写版として製作され学校の授業で使われる道徳教材となっているそうです。

どんな内容になっているかは、こちらのブログでだいたいのことが分かります。

「聲の形」が道徳教材として実写ドラマ化!
http://koenokatachi.seesaa.net/article/420853228.html

こちらのブログ記事を読ませていただき、実写版は道徳教材ですからイジメはダメがメインテーマになるよう多くのアレンジがされているように思えました。

道徳教材はそれはそれでいいんですが、マンガ版のほうを多くの子供たちに読んでほしいなって思います。

生きていくうえで、もっとも大きな影響を与えるのは人間関係ではないでしょうか。

そんな人間関係について「聲の形」は多くのことを気づかせてくれる作品だと思うんです。

そして1人の人間には良い面悪い面を誰もがもっているっていうことの気づきにもなるでしょう。

たとえば竹内先生すらマンガを読むと、将也と同じあることをしています。

硝子についても聖人のように描くのではなく他人から見れば悪い癖があることが分かります。

その硝子の悪い癖に植野は反発を感じてしまうんです。

「聲の形」はコミュニケーションにおいて、相手のことを自分の中で決めつけてしまわないで”ちゃんと聞く、ちゃんと話す”大切さを教えてくれている作品となっています。

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「聲の形」マンガの感想まとめ

ということで「聲の形」漫画全7巻の感想でした。

まとめると、

  • それぞれのキャラクターの内面が深く描かれている
  • 6巻の55ページ目は胸がしめつけられるような感情が込み上げてくる
  • 硝子がすぐに「ごめんなさい」とあやまる理由に納得
  • 最終巻7巻の最後のコマ、よかったな~って思いました
  • 何回も読み返したくなる傑作

といったところです。

まだまだ「聲の形」について書きたいことはありますが、また別の記事で書きます。

漫画の歴史のなかで「聲の形」は名作として長く残る作品になっていくでしょう。

アニメの映画を観て泣いたっていう人、感動したっていう人はぜひマンガも読んでみてください。

映画では語られなかったことがマンガではたくさん分かるようになっています。

どんなに大人になっても結局は人間関係がその人の幸せに大きく関わってきますよね。

「聲の形」はそんな人間関係について大切なことを伝えてくれる作品です。

それではマンガ「聲の形」読むことにした人は、じっくりと読んでみてください。

「聲の形」漫画(コミック)全巻まとめ買いできます

漫画の聲の形は何巻まであるかというと、全部で7巻あります。

Amazonなどでまとめ買いができます。

私はkindleのまとめ買いで購入しました。

iPhone6sで読みましたが小さい画面でも十分読み応えありましたね。

iPhoneなどスマホでマンガを読むことについての記事を書いています。
スマホで電子書籍kindleのマンガ、慣れれば読みにくいことはないです。

大きい画面で電子書籍のマンガが読みたい場合はKindle Paperwhiteやタプレットがいいでしょう。

一巻ずつ買うのもいいですが、映画の聲の形で感動したという人は漫画全7巻まとめて買うほうがいいと思います。

新品の紙のマンガがいいというこだわりがなければ電子書籍のマンガのkindleのほうが安いです。

Amazonでは紙のマンガの一部の巻は売り切れていて中古品か価格が高騰した新品しかない状態です。(2018年10月5日時点)

中古でもいいならkindleよりも安くなるケースが多くなります。

私は中古品のマンガのあの独特のニオイが苦手です。

以前YAWARA全巻を中古品でまとめ買いしたときは、なるべく匂わないように透明のビニールのカバーを全巻につけました。

そのことについてくわしく記事を書いています。
中古本のニオイが嫌、苦手なら透明フィルムカバーで対策がオススメ。手触り感も大丈夫になります。

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映画で描かれなかったことを漫画でたくさん知ることができます。

アニメ映画の聲の形を繰り返し見てる人もぜひ漫画を読んでみてください。

Amazon以外だと「漫画全巻ドットコム」というところでも聲の形全7巻まとめ買いができます。

「漫画全巻ドットコム」で買う場合、

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アニメ映画版の「聲の形」を見た感想も書いています。

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