コラテラル 自己啓発してくる暗殺者。

現場
【あらすじ】
今の仕事は、つなぎだと言うタクシー運転手。そんな彼のタクシーに、暗殺者が乗り込んできた。タクシー運転手を運転役に無理やり仕立て、暗殺者は、次々とターゲットを殺害していくのだが。

【感想】
一風変わった映画でした。ハードボイルドなんだけれど、タクシー運転手が、いい味を出していますよね。
2つの要素が、この映画には、込められているみたいです。一つは、実現したいことに、徹底して、ほぼ、なんの躊躇もなく、次々と行動していく男と、いつまでも、自分のしたいことへの行動ができない男。

暗殺者が、どういう経緯で、こんな仕事をすることになったのかは、謎ですが、もし他の分野で、同じ感じで行動していると、次々と成功を収めていったのかも。ときに、予期しないことが起きても、それさえも楽しむというか、内包してしまうっていうのをジャズに、なぞらえて話していましたね。

一方、タクシー運転手は、12年も、自分の仕事は仮の仕事だと自分に言い聞かせている始末。実現したいこととは、リムジンサービスなんですが、なにかと理由をつけて、本当に行動しようとはしていません。
そんなタクシー運転手を見て、暗殺者は、もうそれは「仮」じゃないとか、おまえは、本気で実現させる気がないとか、そんなことを言ってきます。

そして、冷酷無比に、ターゲットを始末していく。暗殺者として有能なのは、目的を達するためには、なんのためらいも持たない人物とうことですよね。理由もなく、なぜ始末するのかも知らない。ただ依頼を受けたから、それを、達成させることだけを考えるわけです。

暗殺者とかの映画で、よくあるのは、ターゲット以外は殺さないっていう信条があったりすること。でも、それさえも、このコラテラルの暗殺者にはありません。邪魔するものは、なんのためらないもなく殺害。
このやり方ができる者だったら、たしかに最強かも。

しかし、暗殺者は、今回の仕事で、一人のタクシー運転手を、おそらく気に入ってしまったために、最後に、ああいうことになってしまいます。
実は、この映画観るの2回目なんですが、記憶の中で、勝手にシーンを作ってしまっていました。それは、タクシー運転手が、この事件の後、見事リムジンサービスの仕事を実現させて、あの女性の検事を迎えにくるっていうシーンです。

あれ?こういうシーンなかったけ?って思ってしまいました。自分で、勝手に脳内にシーンを作ってしまっていたみたいです。
ラストぐらいのあたりで、地下鉄に暗殺者は、一人座るわけですが、このシーンで、かっこいい~ってなる人もいれば、ちょっと「クサい」演出だなってなる人もいるんじゃないでしょうか。

暗殺なんていう、悪いことをしているわけなんだけれど、その徹底した仕事ぶりに、ある種の影響を受けてしまいます。これって、「ノーカントリー」の、あの極悪人から感じる影響を同じです。

「コラテラル」は、自分には、したいことがあるんだけれど、忙しいとか、リスクとかの心配ばっかりしていて、頭の中で考えているだけで、なんにもしていないっていう人に、観てほしい映画です。

今の暮らしに不満があって、いつか自分は、こういうことをするんだって思い続けているけれど、結局、なんにもしていないっていう人は、この映画を観て、なにかしら感じることがあると思います。

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