マネーボール 本当の強さを手に入れたGM

球場
【あらすじ】
アスレチックスから、主要な選手が放出されていった。GMは、なんとか、主要選手の抜けた穴を補強しようとするが、予算が足りない。そんななか、スカウトたちは、以前と変わらない方法で、有望かもという選手のことを話しているだけだった。GMは、インディアンスとの交渉中に、ある人物に目を止める。それが、野球界、スポーツ界を大きく変える始まりだった。

【感想】
マネーボール。この映画のタイトルを最初に見たときは、野球というスポーツを金のことばかりで考えることを揶揄するストーリーかと思いましたが、そうではありませんでした。

根幹は、勝つための考え方を、大きく変化させた、その視点について。そして、その考え方が、野球というスポーツで通用するのかという挑戦の物語です。
物語と書きましたが、実話を元にしている映画ですね。だからこそ、さらに、いい映画です。
これで、観たのは、2回目。もっと観るかも。

経験と勘に惑わされないための統計分析

なぜかってというと、私は、こういうデータを活用して、見えていなかったものを見出すっていうのが、すごく好きだからです。
人間の経験と勘。これは、最初の方針を決めるためには大事なことだし、最終的な決断は、この経験と勘に影響されざるをえません。

しかし、人間の決断を、大きく補佐しうる存在となりえるのが統計分析っていうことなんでしょう。
経験と勘だけでは、見えないものを見るための道具なわけです。

本気で、本当に自分たちの理論を信じることができるのか。

この映画のいいところは、野球に統計分析を用いてみることにしたわけですが、途中までは、自分たちの理論を信じ切れていなかったけれど、あることがあり、本当に、自分たちの理論を信じて本気で実行することを決断していく過程が描かれていることですね。

どんなに、すぐれた理論であっても、それを実行する人間が信じ切れていなければ、途中で、止めたりしてしまいます。
そこを、アスレチックスのGMは、超えたわけです。賭けっぽいですが、ちょっと違うのだと思います。GM本人の経験と、サポートしている統計分析を提案した人物の、自分の理論への確信があって、初めて踏み切れたのでしょう。

信じ始めた。

他の映画の話になりますが、マトリックス1で、地下鉄の駅で、スミスと向き合ったネオが、逃げずに向き合うシーンがあります。そのとき、モーフィアスは「ネオは、信じ始めたんだ。」というようなセリフを言います。これと、同じ構造の心理状態なんでしょう。

すごくすぐれた理論であっても、それを、現実世界で運用しようとすると、抵抗があったり、運用しようとする本人が、どこまで、その理論を信じ切れているかっていう問題もあります。

そして、この映画では、こうした理論の課題も提示しています。それは、「運」という要素を、どう考えるかっていうことです。

マトリックスが好きなもので、つい無理やりマネーボールと結びつけちゃいました。

長期戦なら、統計分析(スポーツ界では、セイバーメトリクスっていう手法だそうです。)は、すごく役立つことは証明されたけれど、短期戦では、長期間のうちに修正されていく「運」という要素が占める範囲が大きくなり、その「運」に結果が左右されてしまいます。

マトリックスでは、アノマリーって言ってましたね。アノマリー=不安定要素、みたいな感じの意味でしょうか。

マトリックスの設計者は、このアノマリーさえもコントロールしようとして、わざとザイオンや救世主が出現する要素を放置し観察し分析、そして、このアノマリーたちを、次のマトリックスで、なるべく出現させないようにするためのプログラム修正を施し、今のマトリックスをリセット。こんな感じなんでしょう。

短期決戦に強い選手の傾向を見出すとか。

マネーボールは、「運」という要素を、どう考えるのか。このことを提案した映画でもあるのかも。
「運」「偶発的なこと」これらに、対処するためには、人間の考え方が大事になってきそうです。

「運」による結果に左右されずに、いかに心を切り替えられるか。「運」を味方につけるために有効なこととは。こうなってくると、人間の物事に向かうときのイメージの持ち方とか、そうしたメンタルトレーニングが大事になりそうですね。

この短期決戦への課題ですが、何回も繰り返すうちに、短期決戦期間中のデータも集積されていくでしょうから、それを用いての分析っていうのもできそうです。短期決戦の強い選手の傾向を見出したりとか。

マトリックスの設計者が、何回もマトリックスをリセットして、アノマリーをコントロールしようとしたイメージでしょうか。

セイバーメトリクスは、他の球団もマネした。金持ち球団+セイバーメトリクス=最強だよね。

今でもアスレチックスは強いチームでいるそうです。この映画で用いられた理論は、もう使っていなくて、相手のチームの投手によって、アスレチックスの先発を、柔軟に変えていくっていうような手法を使ってるみたいです。

どうやら普通は、レギュラーメンバーっていうのは固定されているようなんですが、アスレチックスは、それを止めたっていうことのようですね。

いかにして勝つための理論を実践していき結果を出すか。これをアスレチックスのGMは、見事にやってのけ、見事に結果を、今も出し続けているっていうことですね。すごいな~。

アスレチックスのGMビリービーンっていう名前だったと思います。その人は、いかにして勝つかっていう方法を実践し結果を出すためのコツを、つかんでいるのではないでしょうか。

だから、今うまくいっている方法が通用しなくなってきても、また次の新たな理論とかで勝っていくことができるのでしょうね。それが、本当の強さの秘密なのかもしれません。

私の好きなプロの格闘ゲームプレイヤーでウメハラっていう人がいるんですが、その人みたいだなって思いました。

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